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2023年7月31日月曜日

モンゴル2023 ウランバートルで財布をなくす

 7月14日

Top Tour & Guesthouseの朝食は8時から。8時ちょっと過ぎに朝食の場に行く。50代くらいの日本人女性もやってきた。私がキャンセルしたゴビ砂漠ツアーに申し込んでいる女性だ。札幌在住の女性で、話しやすく、感じがよかった。ツアーをキャンセルした一因は同行する女性への懸念だったが、この女性なら問題がないだろう。だがやはり、ゲルでの宿泊を考えると、キャンセルしたことに悔いはない。

朝食の席は賑わった。上海で働いている中国人の若者二人(彼らもゴビ砂漠ツアーに加わるとのことだった)。日本語をしゃべる釜山在住の韓国人男性、ソウル在住の韓国人女性、日本に住んで4年近くになるというイタリア人とポーランド人のカップルなど。韓国や日本のこと、40年前の私のポーランド旅行のことなど、話はつきない。私が通常のホテルよりゲストハウスを好むのは、こうした世界各地の旅行者との出会いにある。ただし、この歳になるとドーミトリーはきつい。ドーミトリーと個室の両方を備えたゲストハウスがベストだ。

ゴビ砂漠のツアーはともかく、明日はウランバートルを離れてどこか地方へ行きたい。ということで行き先をハラホリンに定めた。ハラホリンはかつてのモンゴル帝国の首都であり、当時はカラコルムと呼ばれていた。ウランバートルからはバスで6時間ほど。過酷な旅にはならないだろう。

ハラホリン行きのバスはドラゴン・バスターミナルから出る。明日のチケットを購入するために、配車アプリのUBCabを使ってバスターミナルへ向かった。UBCabはUberなどとは違って、出発点だけを指定し、目的地はドライバーが到着してから告げる。料金は1Kmあたり1500MNTに定められている。

ドライバーとスムーズにマッチングでき、ドラゴン・バスターミナルに到着した。料金は10000MNTちょっとだった(約400円)。ちょっと手間取ったものの、明日11時発のハラホリン行きのチケットも購入した(31400MNT)。ウランバートルの中心までUBCabで戻る。

終日雨模様だった昨日とは異なり、今日はからっとした青空。少し暑いが、ウランバートル観光には最適だ。観光の出発点はスフバートル広場。この広大な広場の片側にはジンギスカーン像が鎮座し、広場の中心にはモンゴル独立の英雄であるスフバートルの騎馬像が陽に輝いている。広場はいろいろな機会にモンゴル人たちの集合の場となっているようで、民族衣装を着用したモンゴル人たちを観察する場ともなる。

ジンギスカーンの座像


スフバートル像


スフバートル広場のすぐ近くにはモンゴル民族博物館がある。入場料20000MNTを払って入ってみる。石器時代から1990年代の民主革命に至る歴史の流れに沿って数多くの衣服やゲル、道具類、写真などが展示されている。

時刻は3時近くになっている。昨日訪れたState Department Storeまで歩き、デパートの1階に併設されているAsian Food Zoneというレストランに入る。モンゴル、韓国、日本の料理を提供しているレストランだ。「ツゥイワン」というモンゴル料理と生ビールを注文する。ツゥイワンが26000MNT(約1100円)、生ビールが8500MNT(約350円)と、モンゴルにしては値が張っている。ツゥイワンはかなりのボリュームだったが、空腹だったせいもあり、おいしく完食できた。

ツゥイワン(牛肉と麺)と生ビールで遅めの昼食


食事を楽しんだのはよいが、ここで財布がないことに気がついた。80ドルほどの米国ドルと10000MNT(400円)余りのモンゴル通貨が入っている財布だ。現金以外に、購入したばかりのバスのチケットも入れていた。SIMカードを入手したときにもらった電話番号を記載したカードも。財布はずっとカバンの中に入れていた。すられた可能性は考えにくい。バスターミナルからのタクシーの中で財布から支払ったとき、あるいは博物館の入場料を支払ったときにカバンから落としてしまった可能性が高い。

問題はバスのチケットだ。明日のハラホリン行きをあきらめ、明日またチケットを買い直すしかないと考えた。だが、まだ5時を過ぎたばかりだ。もう一度バスターミナルへ出かけ、明日のチケットを再度購入しよう。

UBCabで再びドラゴン・バスターミナルへ向かう。時刻は6時近くだったが、窓口にいるのは今朝チケットを購入したときと同じ女性だ。少し時間がかかったが、再度チケットを購入する必要はなく、なくしたチケットを再発行してもらうことができた。チケット購入の際にパスポートを提示し、その記録が残っていたおかげだ。

ちょっとしたエピソード。再購入(または再発行)のために列に並んでいるとき、窓口の女性と中年の女性客がなにか口論している。モンゴル語だから、内容はまったくわからない。客の口調はかなりはげしい。顔つきもなんとなく下品な気がする。この客のためになかなか列が進まない。顔や口には出さないが、私の中には彼女に対する敵意が生まれてきた。

しかし、口論の合間、彼女は私に英語で話しかけてきた。「何をしたいのか」と。チケットを紛失したこと、できれば再発行してもらいたいことを告げる。彼女は「座席番号は覚えているか。覚えていれば問題ない。パスポートを見せれば、チケットがなくても乗せてもらえるはずだ」とアドバイスしてくれた。私は座席番号を覚えていた。ありがたいアドバイスだ。

最終的にはチケットを再発行してもらえたので、彼女のアドバイスに従うことはなかったが、外国人の私に声をかけ、助けてくれたのには感謝しかない。まことに「人を見かけだけで判断してはならない」のいい例だ。

バスターミナルに隣接するスーパーで夜食用のファンタやお菓子を購入し、UBCabでゲストハウスに戻った。これで明日無事にハラホリンに向けて出発できる。

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