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2024年8月1日木曜日

アゼルバイジャン2024 九日目(バクー市内ツアー)

 7月13日

8時過ぎに朝食をとる。ビュッフェ式の朝食はMadinah Hotelに比べれば規模も小さく、品数も少ないが、不満を言うほどのレベルではない。

欧米系の女性2人組が朝食の場にやってくる。母子か姉妹か、ただの友達か。若いほうは10代くらい。ハローキティのTシャツに短パン。腕や腿には派手なタトゥー、鼻にはピアス。ひょっとしたはずみから会話が始まる。彼女たちはルーマニアから来ていた。ルーマニアは私のお気に入りの国のひとつで、話が弾む。話題はチャウシェスク時代からデモクラシー、イラン旅行にまで及ぶ。これにエジプト人男性も加わり、賑やかな朝食となった。

Sherlock Hotelの朝食


今日はBaku City Tourに参加するつもりだ。予約はしていない。昨日と同様にATI Travelのツアーにしてもいいが、一昨日に無料の旧市街ツアーを提供してくれたTES Tourを利用するのが礼儀だろう。

10時前にTES Tourを訪れる。一昨日は申込者が私だけで中止になったBaku City Tourだが、今日は土曜日ということもあり、問題なく催行されそうだ。料金は50マナト(5000円弱、ランチは各種入場料は含まない)。旧市街を出発した小型バスは途中いくつかのホテルに立ち寄り、参加者を拾っていく。ガイドは60代の男性。同行者の内訳は、パキスタン人女性2人、エジプト人2人、トルコ人4人、英国人、米国人、イタリア人、日本人(私)各1人。なぜかロシア人はいない。ガイドは英語に加え、トルコ人に対してアゼルバイジャン語でも説明していた。

Baku City Tourといっても、行き先はバクー市内に限らない。舗装されていないでこぼこ道を1時間近くかけて到達したのはMud Volcanos(泥の火山)。地下から噴出する天然ガスによって泥が泡立っている。こうした火山がいくつもあり、一帯はまで月の表面だ(見たことはないが)。確かに奇景ではある。

泥の火山

泥の火山をあとにしてゴブスタンに向かう。これも奇景だ。ゴツゴツした岩の群れ。これらの岩には人や動物の絵が彫り込まれており、考古学的な価値があるらしい。

ゴブスタンの岩群

ゴブスタン全景

3時近くになってやっとランチの時間。ビュッフェ式のレストランだが、それぞれ好みの皿をとって最後に会計で支払うのではなく、ウェイターに好みの皿を指差しで告げ、それをウェイターがそれぞれのテーブルに持ってくるという、ややこしいシステムだった。

私はパキスタン人女性2人、米国人、英国人、エジプト人と同席した。私が注文したのは肉とジャガイモ、ジャガイモのサラダ、ヨーグルト。15マナトちょっとだったが、最後にウェイターに16マナトを支払おうすると、ウェイターは微妙な表情をして、お金を会計に持っていかない。チップがほしいのだ。やむなく20マナト札を出す。料理はおいしかったが、私にとっては量が多すぎた。

昼食

朝食後に向かったのはAteshgah Fire TempleとYnardag Burning Mountain。この2つの施設への入場チケットはまとめて購入でき、15マナトだった。

これらはどちらも「火」に関係しており、火の宗教であるゾロアスター教につながる。ガイドからいろいろ説明があったが、基礎的な知識の不足のために頭に入ってこないのは昨日と同様。

Ateshgah Fire Temple

Ynardag Burning Mountain

最後にHeydar Aliyev Centerを訪れる。Heydar Aliyevはソ連時代から30年以上にわたってアゼルバイジャンを支配してきた、いわば独裁者だ。現在の大統領はその息子。ザハ・ハディッドという有名な女性建築家の設計によるこの建造物は現在ではかっこうの観光スポットになっている。

Heydar Aliyev Center

旧市街に戻り、ツアーを解散したときには午後6時を過ぎていた。

ツアー同行者との会話が楽しかったのはいつものこと。立派な髭をたくわえた米国人から「日本人ですか」と日本語で話しかけられたのにはびっくりした。カリフォルニアの大学で日本語を学習したという。日本語だけでも結構話が通じるが、「もう6年間日本語にほとんど触れていないの忘れてしまった」とのことだった。米国の大統領選については「そもそも50%近くの米国人がトランプに投票するのが問題だ」と言っていた。

パキスタン人女性2人はカラチから来ていた。ひとりは精神科医、もうひとりは世界銀行勤務で、いわばパキスタンのエリートだ。世銀勤務の女性は村上春樹の愛読者だった。「ノルウェーの森」と「女のいない男たち」を読み、「海辺のカフカ」に手を出そうとしているところだった。彼女の父親は国連の研修で日本に4か月ほど滞在したことがあり、「人は親切で、街はきれいで、世界最高の国だ」とべた褒めだったという。私が褒められたわけではないが、聞いて悪い気はしない。

ドバイで働いているエジプト人は「昨日はワインを3本空けた」と言っていた。「モスレムか」と聞くと「そうだ」との答え。イスラム教徒にもいろいろいるものだ。

スーパーでコーラとアイスクリームを買ってホテルへ戻る。

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