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2017年10月29日日曜日

チェチェン共和国2017 モスクワへ戻る(チェチェン五日目)

10月7日。

今日は14時30分のUTair機でモスクワへ戻る日。Grozny City Hotelのチェックアウトタイムは12時ということなので、Abdullaに12時ちょうどにホテルまで迎えに来てもらうことにした。午前中いっぱい自分ひとりでグロズヌイの街を歩いてみたい。

少し遅めに朝食をとり、9時過ぎにホテルを出た。メインストリートであるプーチン大通りをゆっくりと写真や動画を撮りながら歩く。大通りを外れて、市場に向かう。しかし、10時を少し過ぎているにもかかわらず、店の大半はまだ閉まっている。すでに開いている店、これから開けようとしている店は数えるほどしかない。

プーチン大通りを歩く

閑散とした市場

小さなCDショップがちょうど店を開けようとした。これはラッキー。チェチェンの歌やダンスのDVDを購入したかったからだ。知っている2、3人の女性歌手の名前を出してショップの主人に3枚のDVDを選んでもらう。1枚80ルーブル(160円)という安さ。もちろん正規品ではなく、コピーだろう。「正規品ではなく」という表現は正確ではないかもしれない。そもそも正規品として製造された商品が存在しない可能性が高い。テレビ番組などから手作りで制作しているDVDと思われる。

3枚分の240ルーブルを手渡して店を出ようとすると、主人がもう1枚のDVDを差し出し、「パダーロク(Подарок)」だと言う。「パダーロク」とは「贈り物」のことだ。おまけに1枚追加してくれたわけだ。ダゲスタンだけではなく、チェチェンも「おもてなし」の国と見た。

ホテルに戻り、12時にチェックアウトする。Abdullaはすでに迎えに来ていた。ホテルから空港までは30分余り。空港に向かう途中で財務大臣の邸宅を見物した。2日前に立ち寄ったミュージアムゆかりの爆殺された政治家の兄弟ということだ。いくつかの立派な家が並んでいる。大臣の一族郎党が住んでいるらしい。チェチェンではこのように、兄弟や親戚が同じような家を建てて、並んで住んでいるケースが多い。

空港での別れ際、用意していたチップを渡そうとしたが、Abdullaは受け取らない。Abdullaと直接に交渉して旅行代金を決めたわけではないから、彼が金銭的に満足しているかどうかはわからない。旅の過程でAbdullaがお金を支払ったり、施しをしたりする場面を何回か目にしたが、彼はお金に関してはいさぎよかった。Abdulla個人がそうなのか、チェチェン人全体がそうなのはわからない。

空港のキオスクでチェチェンのロゴが入ったTシャツを見かける。値段を聞くと、1000ルーブル(2000円)とのこと。高すぎると思って買わなかった。これはあとで後悔した。1000ルーブルが高いかどうかはともかく、チェチェンやアフガンのようにいわば「ハンディキャップ」のある国に旅したときには、ほんの少しでも現地にお金を落とすのが礼儀だろう。

グロズヌイ空港

UTair機は定刻通り、夕方5時にモスクワのヴヌコヴォ空港に到着した。今日から2日間モスクワで過ごし、明後日に帰国する。行き先がチェチェンということもあり、いざという場合に備えて、1日余裕を見ておいたのだ。

宿は1週間前と同様にイズマイロボ・アルファ・ホテルを予約しておいた。アエロエキスプレスと地下鉄を使ってホテルまで行くのはもう慣れたもの。

チェックインして再度外に出たときには7時を過ぎていた。ホテル近くの地下鉄パルチザンスカヤ駅の正面に大きな寿司レストランがある。「ニイヤマ」と名のレストランだ。好奇心もあり、入ってみることにした。かなりの客が入っており、奥のほうのテーブルに案内された。

無難なところでサーモン巻きを注文した。10年以上前にサンクトペテルブルクの寿司レストランに入ったことがあり、沿ドニエストル共和国でもサーモンとマグロの2握りだけを試したことがある。「ニイヤマ」の寿司の感想はそれらのときと同様だった。魚はいいが、粘りがなくぱさついている米が残念。キリンの生ビールと併せて614ルーブル(1200円ほど)だった。

寿司と生ビールで夕食

明日はモスクワでのオマケの1日。ゆっくりできる。

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