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2018年1月21日日曜日

エジプト2017 三日目(アスワン到着)

12月19日。

今日は飛行機でアスワンに向かう。アスワンまでの片道の飛行機代は135ドル。高いが、時間が限れている短期旅行者としてはやむをえない。

12時40分の定刻にカイロ空港を飛び立ったエジプト航空機は1時間ちょっとでアスワンに着いた。乗客の大半は中国人の団体客だった。空港からアスワン市内までタクシーで向かおうとする個人旅行者はごく少数(市内までの公共交通機関はない)。タクシーと値段を交渉するも、150ポンド(約900円)が限界だった。

スークに近くで宿を探す。ガイドブックを頼りにまずYaseen Hotelを当たったが、空き部屋はないという。次の宿を探そうと外へ出ようとしたき、日本語で声がかかる。カイロのベニス細川家で出会った青年だ。前日の夜行列車で私より一足先にアスワンに着き、この宿に宿泊しているとのこと。

次に向かったのがYaseen HotelのすぐそばにあるNoon Han Hotel。部屋は空いており、シャワー・トイレ付きで80ポンド(480円ほど)と安いが、残念ながらWifiがない。私のようにネットの便利さにスポイルされた旅行者にとってWifiを利用できないのはつらい。

結局3軒目のParadise Hotelに落ち着いた。シャワー・トイレ、テレビ付きで1泊100ポンド(600円)とリーズナブルな値段だ。ここに3泊することにした。

このホテルまで案内してくれた男に明日のアル・シンベル神殿へのツアーを申し込んでおく。アスワンからアル・シンベルまでは車で4時間。なんと早朝4時にホテルに迎えにくるとのこと。日中の神殿見学はこうした早朝出発がスタンダードらしい。アスワンに戻ってくるのは午後2時になる。ツアー代金は170ポンド(1000円ほど)。

宿の近くの食堂でかなり遅めの昼食をとる。食事が出てくるのを待っていると、Yaseen Hotelで出会った日本人青年が通りかかる。彼も昼食はまだだったらしく、一緒に食べる。青年は長期旅行の途中で、アスワンでスーダンのビザをとり、アフリカ大陸を南下するらしい。アスワンでは簡単にスーダン・ビザを取得できるとのことだった。私がスーダンを訪れたのは2012年だが、日本でビザを取得するのは面倒だった。英文日程表、勤務先からの英文推薦状、保証人証明書、現地からの招待状、往復航空券のコピーなどを求められたのだ。しかも郵送は不可だから、私のような地方在住者は代行業者に依頼するしかない。

食堂で私と青年が注文したのはハーフ・チキン。ハーフ・チキンは40ポンド(240円)だが、ウェーターが10ポンドのチップを要求し、50ポンドの支払いとなった。ウェーターの英語がよく理解できず、最初は「本来は50ポンドだが、プレゼントで40ポンドでいい」と言っていると、いいほうに解釈した。だがそうではなく、"present for me"(つまりチップ)として10ポンドの追加を求めていたのだ。チキンはおいしかったが、こうした露骨なpresentの要求は後味が悪かった。

昼食のハーフ・チキン

エジプトではしばしば「バクシーシ」を求められる。バクシーシとはイスラムの喜捨のことで、豊かな者が貧しい者に金や物を与えるのは当然という考えに基づいているらしい。

「イスラムの風習」といっても、私の経験では、公然とそして頻繁にバクシーシを求められるのはエジプトだけだ。トルコ、マレーシア、ヨルダン、シリア、アフガニスタン、バングラデシュ、スーダン、イラン、マリなど、私が訪れたイスラムの国は少なくないが、バクシーシという言葉を聞いたのはエジプトがはじめてだ。

エジプトでは子供たちからもよく「マネー」を求められた。ストリート・チルドレンや物乞いがマネーを求めているくるのはわかる。しかしエジプトでは学校の制服を着た子供やちゃんとした服装の大人までが「マネー」や「バクシーシ」を口にする。それほどしつこいわけではないが、煩わしいだけではく、ちょっと悲しい。長い間観光に大きく依存してきたことの負のレガシーなのかもしれない。

活気のあるスーク(市場)を動画を撮りながら歩く。カイロと同様、いろいろな声がかかる。「ニイハオ」と呼びかけたうえで、「見るだけ、見るだけ」と日本語で呼び込む店もある。中国人でも日本人でも、買ってくれるなら歓迎というわけだ。

アスワンのスーク

スークを歩く

夕食にサンドイッチをテイクアウトし、宿に戻る。明日は早朝にアル・シンベルへ向かう。3時半にモーニング・コールしてくれるということだ。早く寝なければ。

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