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2018年11月23日金曜日

パキスタン2018 二日目(ラホール)

11月5日。

8時ごろにホテルで朝食をとる。朝食はビュッフェ式で、パラタ(パキスタン風の揚げパン)、煮豆、オムレツ、トースト、紅茶。私以外の客はすべてパキスタン人のようだ。

Tourist Inn Hotelの朝食

ホテルの近くにはラホール博物館がある。まずここから訪れよう。15分ほど歩き、博物館に着き、入口を探すが見つからない。博物館の中にいた誰かが「毎月第1月曜日は掃除のために休館となっている」と教えてくれた。今日は11月の第1月曜日だ。毎週金曜日が休館になることは知っていたが、ここまでは確かめていなかった。

ともかく明日のラワルピンディ行きのバスを予約しておこうと、「地球の歩き方」のラホール旧市街地図に「バス乗り場」と記されている場所まで歩く。

途中で見かけたデコレーション・バス

これは失敗だった。そのバス乗り場まで歩くのに40分近くかかった。しかもたどり着いたのはラホール市内バスの乗り場であり、遠距離バスの乗り場とは遠く離れていた。ひとえに私の調査不足のためだ。

いろいろ尋ね回るが要領を得ない中、若い男性が助けの手をさしのべてくれた。ここが市内バスの乗り場であることを教えてくれたうえ、通りに出て、トゥクトゥク(リキシャ)を拾い、長距離バスの乗り場まで行くように運転手に指示してくれる。それだけではない。なんと代金まで払ってくれたのだ。これには感激した。100円にも満たない代金とはいえ、予想外の好意だ。

トゥクトゥクには私のほかにもうひとりの男性が同乗していた。男性は空港のセキュリティ部門で働いており、日本人からトレーニングを受けたという。

この男性にも助けてもらった。男性は私と一緒にトゥクトゥクを降り、ラワルピンディ行きのバスを探してくれる。その結果判明したことは、ここはゼネラル・バススタンドであり、遠距離用のミニバスの乗り場であること。ノンストップの大型バスの乗り場はここからさらに1時間ほど離れた郊外にあるらしい。大型バスを運営しているのはNiazi AddaとBilal Daewooだという。ノンストップの大型バスのほうが運賃は高いが、その分快適で速い。わざわざ今日予約しておく必要もないだろう。明日直接にBilal Daewooまで行くことにした。

ゼネラル・バススタンドの近くには、ラホール観光の目玉であるラホール・フォート(ラホール城)がある。ちょうどいい機会だ。中へ入ろうとするが、入口が見つからない。城壁の周りをぐるりと回っていると、向こうから3人の中年の欧米人がやってくる。私に「入口はどこか」と聞くので、「私も今探しているところだ」と答える。女性2人に男性1人のこの3人組はミュンヘンから来たドイツ人だった。女性の1人は「息子がラホールの大学で教えている」と言っていた。

近くにいたパキスタン人によると、今日はモスレムの何かの関係でがラホール・フォートは閉まっているとのこと。博物館に続いてフォートも空振りに終わってしまった。明日はラホールを発つが、帰国前にも2泊ほどする予定だから、また機会はあるだろう。

フォートの南に広がる迷路のような下町をあてもなく歩く。喧噪と混雑にもまれ、少し辟易した。公園やカフェなど、体を休めるところがないのが辛い。おまけに、もちまえの方向感覚のなさから、自分が今どこにいるのかわからなくなった。オフラインでも使えるMAPS.MEをタブレットやスマホにインストールするのを忘れていたからなおさらだ。

ラホールを歩く

迷いに迷ったあげく、結局トゥクトゥクに乗ってホテルまで帰ることになった。このときも地元の若者が値段を交渉してトゥクトゥクに乗せてくれた。ホテルまで100ルピー(90円ほど)。

ホテルに戻り、両替所の場所を尋ね、歩いて向かう。20分ほどかかった。空港で両替した200ドルだけでは心もとないので、さらに200ドルをルピーに換えた。

時刻はすでに夕方の5時になっていた。今日一日歩き回ってばかりいて、まだ昼食をとっていない。両替所からホテルへの帰路にKFC(ケンタッキーフライドチキン)があったので、昼食と夕食を兼ねてチキンフライ・セットとペプシコーラを注文した。410ルピー(370円ほど)。日本のKFCに比べれば少し安いが、100~150ルピーも出せば腹を満たすことのできるパキスタンではかなりの贅沢だ。

ホテルの部屋で紅茶(無料)を飲みながら、ラホールの初日を振りかえる。博物館もフォートも閉まっていた。バスの予約もできなかった。歩きに歩いたが、すべて徒労だった。いや、そうでもない。現地の人がここまでに友好的で、ここまでに親切であること。この経験は大きい。

明日はラホールを離れる。次の行き先はラワルピンディと決めていたが、一気にペシャワルまで行ったほうがいいかもしれない。MAPS.MEをインストールし、パキスタンの地図をダウンロードして、明日以降に備えた。

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