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2017年4月25日火曜日

金正日の料理人藤本氏を訪ねて平壌へ 経緯

2015年10月の北朝鮮Train Tourから1年半、北にも南にも朝鮮半島から足は遠のいていた。興味がなくなったわけではない。韓国/朝鮮語の勉強も遅々たる歩みながらずっと続けていた。興味を引くような企画やツアーがあればと、ネットのチェックも怠らなかった。

そんな中、あるきっかけからPaektu Cultural Exchangeなる組織がFinding Fujimotoという平壌ツアーを企画していることを知った。Fujimotoとは金正日の料理人であった藤本健二氏のことで、最近平壌に寿司とラーメンのレストランをオープンしたことはメディアの報道で知っていた。

Paektu Cultural Exchangeの主催者はマイケル・スパバー(Michael Spavor)氏。北朝鮮マニアの間ではちょっとは知られた人物だ。米国のバスケットボール選手デニス・ロッドマンの2回目の訪朝をアレンジした人物こそがマイケルであり、ロッドマンと一緒に元山の金正恩の別荘で3日間を過ごしたことがある。つまりは金正恩に会った数少ない外国人の1人なのだ。そのマイケルがこれまた金正恩の知己である藤本氏を訪ねる4泊5日のアー。これは是非参加したい。

マイケルと金正恩

まずはネット上でマイケルに関する情報を集める。思想信条はともかく、怪しげな人物ではないようだ。ウェブに掲載されている写真にも好感を持った。気軽に話しかけやすいタイプと見た(この印象は間違っていなかった)。北朝鮮訛りの流暢な朝鮮語を話すとも言われている。

さっそく問い合わせのメールを送る。人数が集まらないためにツアーが中止になるのが心配だったが、「今のところ数人(a few)しか集まっていないが、少人数でも催行する」との返事を得る。予定を立てたがいいがキャンセルされるということもなさそうなので、申し込むことにした。

だが、その後の成り行きには不安がつきまとった。私の直近2回の北朝鮮旅行は北京に拠点を置く英国系のKoryo Toursのツアーだった。Koryo Toursとのやりとりではほとんど不安はなかった。メールの返事も迅速で、プロの仕事を信頼できた。忙しいマイケルがひとりで運営しているPaektu Cultural Exchangeはちょっと様子が違う。ツアー代金の1290ユーロのうち415ユーロはデポジットとして前払いとのことだったが、どうやって支払うのかの指示はなく、結局全額現地で現金で支払えばよいということになった。もっともやきもきしたのが、ツアー出発の4月14日の朝に北京のどこに何時に集合するのかはっきりしなかったことだ。お金を支払っていないから詐欺の心配はないが、北京でうまくマイケルと落ち合うことができるか、一抹の不安があった。北京のネット環境にも不安があり、現地でマイケルとちゃんと連絡できるか心配だった。

「4月13日の午後3時に東直門のホリディインに集まろう」というメールをマイケルから受け取ったのは北京へ飛ぶ2日前の4月10日だった。これでやっと安心して日本を飛び立つことができる。マイケルのメールによると、ツアーの参加者は私以外にはBillとBrianという2人のカナダ人だけらしい。ひょっとするとこのカナダ人2人はツアー以前からのマイケルからの知り合いかもしれない。だとするとネットを見てツアーを申し込んだのは私1人ということになる(この予感は的中した)。

ツアーは、4月14日に北京を発ち、平壌で3泊して、平壌から北京まで列車で帰る(車内で1泊)という内容だった。だが、私は私にとってはじめての地である新義州を見たかった。新義州は中国の丹東に隣接する国境の街だ。このため、17日に新義州で1泊して、翌18日に中国の丹東でツアーを終えたいとリクエストしていた。

このリクエストは受け入れられた。受け入れられただけではなく、マイケルを含む他の3人も新義州で1泊することになった。つまり、平壌3泊、列車内1泊のツアーが平壌3泊、新義州1泊のツアーに変更されたことになる。この宿泊すべてで私は1人部屋を希望した。1人部屋の追加料金は1泊あたり50ユーロ。新義州のオプション料金は200ユーロくらいとのことだったが、正確な金額は不明だった。

ツアー開始日の2日前、4月12日の中国国際航空便で関空から北京へ向かう(北京in大連outの航空券を購入していた)。前日の13日の便でも間に合うのだが、中国国際航空には何度か苦い目にあっているので、あえて1日の余裕を持たせた。

かくて私にとっては7回目の北朝鮮旅行がスタートの途についた。

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