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2017年5月8日月曜日

金正日の料理人藤本氏を訪ねて 六日目(丹東・大連・帰国)

4月19日。

7時過ぎにホテルでビュッフェ式の朝食をとっているとき、北朝鮮のスポーツ選手の一団を見かけた。ユニフォーム姿の若い女性が20人ほど、朝食会場に三々五々に入ってくる。ユニフォームの背中にはDPR Koreaと記されている。何の競技なのかはわからない。コーチらしい中年の男女も数人いた。

北朝鮮選手

9時30分に丹東を出発したミニバスはおよそ4時間かけて大連に着いた。バスが停車したすぐそばの中山路に面した日月明賓館に宿をとる。これも2013年に1泊したホテルだ。窓がない部屋で119元、窓を備えた部屋で139元とのこと。一晩眠るだけの部屋に窓はいらない。窓のない部屋を選んだ。

宿の近くのフードコートで昼食をとる。蒸し餃子を注文したが、あまりおいしく感じない。ちょっと量が多すぎた。

フードコートの餃子

特に観光する気もないので、大連鉄道駅の周辺、友好広場、中山広場などをあてもなく歩く。2013年にもたどったコースだ。中山広場の近くに理髪店があったので散髪をした。カットだけで35元(530円ほど)。女性の理髪師は最後に「さようなら」と日本語で見送ってくれた。

夕食はデパートの食料品売り場で購入した弁当パックですませる。数多く並んだ総菜から3品選び、ライスと一緒に盛り合わせたパック。11元と安かった。

翌20日。2013年にはまだ開通していなかった地下鉄で空港に向かう。中国国際航空機は予定通り11時に大連を飛び立ち、午後2時すぎに関空に着いた。7回目の訪朝はこうして無事に終了した。

今回はマイケルという個人を頼っての訪朝であったため、飛行機が北京を飛び立つまで若干の不安があった。余計なことを心配するのは精神衛生によくないことはわかっていても、いつもWorst Case Scenarioを考えてしまう困った性格だ。もし北京でマイケルと会えず、北朝鮮旅行がまぼろしに終わったら、中国のどこを巡って帰国日まで過ごそうかとまで考えていた。

藤本氏のレストランで寿司を食べたことに加え、4月15日のパレード見物、はじめての新義州訪問、タブレットPCの購入が私にとっての今回の旅のハイライトだった。ビルやブライアン、マイケルと話したこともいい刺激になった。3人ともカナダ人だから、多様性にはちょっと欠けたが。

最後に小さなエピソードを3つばかり紹介して締めくくりとしよう。

北朝鮮関連のすぐれた動画をアップしているAram Panというシンガポール人がいる。たとえば次のような動画だ。

Eating In North Korea 2015

この動画でAram氏を案内している英語ガイドはAram氏の他の動画にも頻繁に登場する。4月15日のパレードの日、彼女に遭遇した。会ったのははじめてだが、一目でAram氏のガイドだとわかった。私のほうから話しかけ、少し話した。上の動画にも描かれているように、「寿司を食べに安山館に行ったが、なかったのでうどんにした」と言っていた。この女性ガイドはマイケルとも既知の間柄だった。

2つ目のエピソード。4月16日、高麗ホテルのエレベーターの中で胸にバッジをしている北朝鮮の男性と乗り合わせた。「アンニョンハシムニカ」と挨拶すると、「アンニョンハシムニカ」と返ってくる。そして「日本人ですか」と日本語で質問された。さらに二言、三言日本語が続く。「日本語がお上手ですね」と言うと、「日本語ガイドです」との答え。年のころは30代か40代。駆け出しではないだろうが、私の知らない顔だった。太陽宮殿で見かけた京都のグループ以外に日本の観光客も何人かは来ていたのだろうが、私は出会わなかった。

15日か16日のどちらだったか忘れたが、高麗ホテルの並びにある切手販売店に立ち寄った。ここは観光客がよく訪れる場所だが、私はこれまで来たことがなかった。切手に興味がなく、自分からリクエストしなかったせいでもある。ここは切手だけではなく、CDやDVD、ポスターも売っていた。ブライアンとビルは切手やポスターに興味を示していたが、私は1枚のTシャツに目がいった。北朝鮮の国旗の下に「パンガプスニダ ピョンヤン」という朝鮮語のロゴが入っている。これを日本で着用したどのような反応が見られるだろうか。Lサイズしかなかったが、好奇心にまかせて購入した。値段はよく覚えていない(確か100元だったような気がする)。

平壌で購入したTシャツ

例によってスライドショーを作成してYoutubeにアップした。背景の音楽は「ハマナス」と「我らは農場の主人」。
North Korea 2017 Pyongyang & Sinuiju           

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