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2018年4月9日月曜日

平壌からウラジオストクへ2018 七日目(ウラジオストク)

3月5日。

ホテルの朝食はビュッフェ形式。ロシア人に混じって東洋人の宿泊客もかなりいる。ウラジオストクを訪れる観光客でもっとも多いのは中国人ということだが、このホテルでも街の中でもよく目についたのは韓国人だ。それも団体客ではなくて、2人連れ、3人連れの若者(特に女性)が多い。やはりビザなしでロシアに入国できることが大きいのだろう。ウラジオストクとソウルは近く、飛行機の便も多い。

9時にユリアのガイドのもと、マイクロバスでウラジオストク観光に出発。Ayeshaは体調が悪くホテルにとどまり、Tomも何かの用事で不参加。私たちの多くにとって、昨日北朝鮮からロシアに列車で渡ったことで今回のツアーの目的はほぼ達成している。ウラジオストク観光は付録であり、オマケでしかない。私の場合もウラジオストクは昨年に続いて2度目の訪問で、特に目新しさはない。

雪で覆われ凍りついた海を歩くことからウラジオストク探訪ははじまった。ウラジオストクの気温は3月始めの今でも零下だ。確かに寒い。しかし、観光に支障が出るほどではない。用意していた手袋も必要なかった。

氷上を歩く

探訪は続く。ウラジオストク駅とフェリーターミナル、さらには1930年代に建造されたC-56(キリル文字だからCはエスと発音する)という潜水艦の見学。「鷲の巣」と呼ばれる小高い丘へはケーブルカーで行った。「鷲の巣」からはウラジオストクの港が一望できる。ひときわ目立つのはケーブルで支えられた黄金橋だ。

鷲の巣から港を一望

鷲の巣で集合写真(右端はガイドのユリア)

ウラジオストクには遠くを指さすレーニンの像がまだ健在だ。ガイドのユリアがアネクドート(笑い話)を紹介する。

「レーニンが指さしているのはロシアの将来だ」
「どこを指さしているか」
「日本だ」

昼食はウフ・トゥイ・ブリンというブリヌイ(ロシア風クレープ)の専門店で食べた。まずくはないが、ブリヌイは本来はデザートだから、ちょっと物足りない。ここでも韓国人の若い女性を数組見かけた。

午後は自由行動。北朝鮮での自由行動はありえないから、これがこのツアーではじめての、そして唯一の自由行動となる。

ホテルへ戻って体を休めてから、4時過ぎに外に出て、街の中心を散策する。ウラジオストクは丘の上の街とも言える。したがって坂道が多い。坂道を上がったり下がったりしているうちに夕食の時間となった。

ウラジオストクには北朝鮮レストランもあれば、和食レストランもある。北朝鮮レストランは昨年訪れており、しかも街の中心から少し離れている。和食も昨年モスクワで寿司を試したばかりだ。今回の夕食はРесторан(レストラン)ではなくСтоловая(スタローバヤ)にしようと考えた。スタローバヤは「安食堂」とでも訳せばいいのだろうか。レストランよりも庶民的で、セルフサービス式が多い。ウラジオストクでもところどころにСтоловаяの看板を見かける。

適当なスタローバヤを探しているうち、ちょっと大きめのスーパーマーケットを見つけたので入ってみる。総菜コーナーにはおいしそうなサラダや調理済みの食品が並んでいる。酒のコーナーもある。

結局このスーパーで缶入りのジン&トニックとポテトサラダ、ハムサラダ、魚(たぶんイワシ)のマリネを購入して、ホテルに帰って食べることにした。全部で500リーブル(900円)くらいだっただろうか。スタローバヤと同じかそれ以上の値段だ。総菜はおいしかったが、量が多く、少し残した。

夕食

テレビでは川島芳子のドキュメンタリーを放映していた。川島芳子は満州国を巡って暗躍し、戦後漢奸として北京で銃殺刑になった「東洋のマタハリ」とも呼ばれる女性だ。

川島芳子のドキュメンタリーの一場面

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