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2019年3月3日日曜日

ミャンマー・シャン州 六日、七日目(チャイントォン)

2月10日。

7時半ごろ朝食をとる。一昨日、昨日と閑散としていた朝食会場だが、今日は20人近くの宿泊客で混んでいた。ふと隣のテーブルから日本語が聞こえる。

退職後にタイのチェンマイに移住した男性とその妻、そしてその友人(あるいは親戚)らしきもう1人の男性。さらに彼らをガイドしているミャンマー人の女性が日本語で話している。

夫妻は広島出身で、ミャンマー人女性は彼らの友人とのこと。ミャンマー人(ビルマ人ということだった)が広島に留学していたときに知り合ったらしい。仕事の関係でシャン州に住んでいる彼女の案内でタイからチャイントォンまでやって来たという。シャン州で日本人に遭遇するとは思っていなかった。向こうも同様で、ちょっと驚いていたようだ。

朝、ホテルを出たところで見かけた少年僧

朝食後にまず向かったのが中央市場。この市場にはすでに2回来ていたが、いずれもガイドのJosephに案内されて食料を調達しただけで、ちゃんと足を踏み入れるのははじめてだ。

3日前にチャイントォンに着いたときの印象は「眠ったような小さな町」だったが、中央市場を見てこの印象は少し修正を余儀なくされた。市場は予想以上に大きく、活気があったからだ。何軒もの食堂からは白い湯気が上がり、いずれも客で賑わっている。民族衣装の女性もかいま見られる。

中央市場(その1)

中央市場(その2)

中央市場(その3) なぜか韓服を売っている

中央市場(動画)

市場の雰囲気はタイ、ラオス、カンボジアなどと似ている。これら東南アジアの市場あるいは中国の市場と同様、写真や動画を撮っていても、誰からも文句を言われない。ただ、2、3歳の着飾った女の子がいたので、母親に断ったうえ写真を撮ったときには泣かれてしまった。

この子に泣かれてしまった

たっぷり時間をかけて市場を見たあと、ノントゥン湖へ行く。中央市場からは歩いて10分もかからない。湖に沿って歩いていると、ひとりの青年が「Speak English?」と話しかけてきた。

ノントゥン湖

ミャンマー西部のチン州からシャン州に来て、Amazing Kyaing Tong Resortというホテルで働いている青年だった。チン州から遠く離れたシャン州まで来たのは、姉夫婦を頼ってのことで、今は彼らと同居中の身(姉夫婦がシャン州に来たのは夫が転勤になったからだ)。仕事は今日はナイトシフトとのこと(ホテルの給料は安く、とても家族を養えるようなレベルではないとこぼしていた)。

Amazing Kyaing Tong Resortはチャイントォンでは最高級のホテルだ。数日前にBooking.comでチャイントォンのホテルを探したところ、Amazing Resortは満室だった。それもそのはず、2、3日前にアウンサンスーチーがチャイントォンを訪問し、Amazing Resortに宿泊したとのこと。随行者や報道関係者でいっぱいになってしまったのだ。普段は満室になることはめったにないらしい。

立ち話は疲れるので、湖畔のカフェに入ってさらに話を続ける。青年はスマートフォンに保存されているチン州やチン族の写真を見せてくれる。今度はぜひチン州に来いとのお誘いだ。私にも十分その気はある。今回もシャン州に来られなかった場合の代替候補の1つとしてチン州を検討したくらいだ。チン州には飛行場がないので、マンダレー経由のかなり長い行程になるだろうが。

チン州から来た青年

話題はロヒンギャの問題に移る。青年はアウンサンスーチーを支持している(スマホには彼女の写真もたくさん保存されていた)。アウンサンスーチーはロヒンギャへの対処を巡って西側から批判されている。しかし、と青年は続ける。アウンサンスーチーには憲法上軍隊をコントロールする力が与えられていない。しかも、議会の一定数の議席はあらかじめ軍隊に割り当てられている。彼女を批判する人たちはそこのところを理解してほしいと。

青年は湖の近くの丘の上にある大木まで案内してくれた。1115年に植えられたとされる樹齢2000年超のこの高い木の周りは一種の観光スポットらしく、何組かの若者のグループやカップルに遭遇した。

Golden World Hotel近くまで送ってきてくれた青年と別れたときには1時半になっていた。10時半ごろから今まで3時間近く、辛抱強く付き合ってくれてありがとう。おかげで、ミャンマーをほんの少しは深く知ることができ、チン州への旅がさらに一歩現実味を帯びてきた。

遅めの昼食は初日と同じ食堂(息子が英語で対応してくれた食堂)でとった。2000チャット(160円ほど)の酢豚ライス。可もなく不可もなし。息子がお茶をサービスしてくれた。

午後はチャイントォンの町をひたすら歩いた。シャン族、つまりクン族は仏教徒であり、町にはパゴダ(お寺)が至るところにある。パゴダの中には自由に入れる。少年僧が勉強をしている場面も目撃した。仏教の勉強より科学や語学を勉強をしたほうが役に立つのにと思うのは部外者の勝手な感想か。

学習中の少年僧

町のかなり外れのほうまで歩いてみたが、とりわけ興味を惹かれる光景には出会わなかった。

Golden World Hotelの数軒先にCafe 21というしゃれたカフェがある。夕食はここでとった。野菜と豚肉が入ったSteamed riceとミャンマービールの大瓶。料理が2800チャッでビールが3500チャット、それに税金が付加されて6600チャット。チップ込みで7000チャットを支払った。高いだけあってSteamed riceはおいしかった。若い女性だけのスタッフも感じがよい。ビールですっかりいい気分になってホテルへ戻る。

2月11日。

これは余分の1日だ。本来は今日ヤンゴンに戻りたかったのだが、航空券がとれず、やむなく滞在を1日延ばしただけの日(モンラーに行けていたら、また話は別だっただろうが)。

結局、昨日同様、中央市場に出かけ、湖畔を歩き、チャイントォンをぶらぶら探索するだけに終わった。新しい出会いもなかった。バイクタクシーでもチャーターしてどこか遠出すればよかったと反省したのは帰国してからのこと。

夕食は失敗した。銀紙で包んだ川魚(たぶん鮒)を買ったのだが、おいしくなかった。大きいのはいいが、骨が多いうえ、味付けが辛すぎた。3000チャット(240円ほど)と結構な値段だった。

明日のヤンゴン行きのフライトは8時15分。朝6時半ごろにホテルを出れば十分間に合うはずだが、ホテルの受付がMNA(Myanmar National Airlines)に電話してくれ、6時に出発することを勧める。早すぎる気もするが、6時のタクシーを頼んでおいた。

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