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2015年12月8日火曜日

東チベット2015 5月10日(甘孜2)

成都を出てからあまりよく眠れない日が続く。高山病の症状には不眠もあるらしい。吐き気や頭痛といった症状はまったくないが、坂道で息切れがしたことと併せて、ひょっとしたら軽い高山病にかかっていたのかもしれない。

しかし今日は移動する必要もなければ、特にこれを見るという予定もない。ゆっくりとベッドから抜けだし、街に出る。軽い朝食をすませ、まずは丘の頂上にある甘孜寺を目指す。家具の製造・販売をしている店が建ち並ぶ通りを抜けて丘のふもとまで着いた。はるか上にお寺は見えるが、どこから上がっていいのかわからない。近くにいる人に聞くと、お寺に通じる細道まで連れて行ってくれた。

甘孜寺を目指す

お寺は長い長い石段の上にあった。何段あっただろうか。100段や200段はゆうに超えていたように思う。ラルンガルゴンバに比べれば体はずいぶん楽になっていたが、それでも標高3400メートルの高地でこの長い石段を登るのは容易ではない。ハアハアと息切れがする。休みたくなる。上からトントンと段を降りてくる少女がこちらに笑いかけ、「累吗?」(疲れる?)と聞く。「累了」(疲れた)と答え、さらに上を目指す。

寺院に通じる長い石段

やっと着いた。4、5人の若いチベット僧がたむろしている。中学生か高校生くらいの年齢だ。そのうちのひとりが私に英語で「What is your name?」と聞くので、名前を名乗って英語で会話を続けようとしたが、どうもこちらの言うことが理解できないようだ。「What is your name?」で行き詰まりって後が続かないという経験は他の国でもあった。これが学校で最初に教えてもらうフレーズなのだろうか。

若い僧1

 若い僧2

丘の上から甘孜の街を見渡す。街を取り囲む山々の頂上は雪をかぶっている。寺の中に足を踏み入れると、僧が何かを説明してくれるが、残念ながら中国語なので理解できない。観光客らしき姿はほとんど見あたらなかった。

甘孜寺

甘孜を見渡す

丘を降りて再び甘孜の街に出る。のんびりとした通りの様子を動画に収めながら、ぶらぶらと歩く。あとでこの動画を見ると、7、8歳の少女が道端でズボンを下ろして用を足しているシーンまで映っていた。

そうそう、明日のバスの切符を購入しておく必要がある。次の目的地は丹巴(ダンバ)に決めていた。街中にあるバスターミナルを訪れ、朝6時半発の丹巴行きの切符を購入(104元)。

昼食は宿(ヒマラヤ賓館)の近くにあるチベット料理店でとった。昨日から目を付けていた料理店だ。昼時だというのには私以外に客は誰もいない。ヌードルと肉の炒め物を注文した。私にとっては量が多すぎた。味ももうひとつだった。客がいないのもこのためか。値段は忘れたが、高くもなく安くもなくというところだった。

チベット料理

午後も街の散策を続ける。街の中にも小さなチベット寺院があり、その周りで子供たちが遊んでいた。川沿いには小さな露店が並んでいる。川床は捨てられたゴミでひどい状態になっていた。
メインストリートに理髪店があったので、散髪をすることにした。洗髪も含めて30元。カットをどのようにするかと聞かれたが、私の入門レベルの中国語では返答がむずかしい。なんとか「一点儿」(ちょっと)という言葉が出てきた。

甘孜

ゴミが目に付く川床

夕食は餃子にした。もちろん水餃子だ。いつもなら大(たとえば15個)、中(12個)、小(9個)のいずれかを選択して注文すれば終わりなのだが、このときはスープを入れるかどうか聞かれた。スープを入れるとはどういうことなのか。興味もあり、入れてもらった。醤油と香辛料だけよりこのほうがおいしい。料金は壁のメニューに書いてあるとおりで、入れない場合と同じだった。

スープに入った水餃子

宿に戻り、「明日は早朝5時45分にチェックアウトする」との旨を筆談で伝えておく。

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