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2015年12月2日水曜日

東チベット2015 5月6日(マルコム)

早朝5時15分に成都老栄国際青年旅舎をチェックアウトした。外はまだ暗かったが、タクシーは宿を出るとすぐにつかまった。茶店子バスターミナルまで28元。前日に宿のスタッフから聞いたとおりだ。5時30分ごろにターミナルに着いたが、まだ開いていなかった。ターミナル前にはすでに2、30人集まっており、朝食の屋台も出ている。おかゆとマントウで朝食をとる。おかゆはそのままではおいしくなく、備え付けの砂糖を入れた。

おかゆとマントウ

ターミナルは6時にオープン。6時30分発の馬爾康(マルカム)行きの切符を買う(118元)。マルコム行きのバスは6時30分から13時30分まで、1日に4、5本あった。よほどのことがない限り、切符は当日でも余裕で購入できそうだ。

マルコム行きのバス

マルコムには午後1時ごろに着いた。まずやるべきことは明日のラルンガルゴンパ行きのバスの切符を購入すること。ラルンガルゴンパに行くにはその少し先の色達(セルダあるいはスーダ)までの切符を買うことになる。ラルンガルゴンバで下車してもいいし、色達まで行って翌日にラルンガルゴンバに戻ってもいい。夜遅く着くようだったら、色達まで行ったほうが宿を探しやすい。

成都からのバスが到着したターミナルと色達行きのバスが出るターミナルは別であり、それぞれ細長いマルコムの街の西端と東端に位置している。歩けば30分以上はかかりそうだ。荷物を抱えていることもあり、タクシーを利用する。色達行きのターミナルに到着すると、タクシーの女性運転手は「(バスは)今天没有」と言う。午後からの色達行きのバスがないことはわかっていた。おぼつかない中国語で「明天の切符を買うつもりだ」と答えた。

切符売り場の窓口には誰もいない。切符売り場の奥の事務所に数人いたので尋ねると、「等一下」(しばらく待て)と言う。待っていると窓口の女性が戻ってきた。翌朝7時20分発の色達行きの切符を購入(83元)。マルコムから色達のほうが成都からマルコムより距離は長いが、料金は安かった。

宿はターミナルの近くにとった。シャワー・トイレ・テレビ付き。Wifiなしの賓館で100元。鍵ももらえない。鍵を要求すると、鍵を渡すとなるとデポジット(押金)が必要とのこと。翌朝7時ごろには宿を出たいので、デポジットを返してもらう手続きもおっくうだ。鍵なしで宿泊することにした。吉林省の延吉でもこうした鍵なしの旅社に泊まったことがある。鍵なしがあたりまえということは、盗難などまず発生しないのだろう。外国人を宿泊させる許可を得ていない旅社や招待所ではこうした鷹揚な(悪く言えばいいかげんな)ところがある。パスポートの提示を求められることもない。

かなり遅めの昼食を宿に近い小さい食堂でとった。回鍋肉(ホイコーロー)。ライスを付けてちょっと高めの25元。まずくはないが、味が濃すぎた。何かのきっかけで女主人と会話になり、日本から来たことを告げると、別のテーブルで食事をしていたチベットの民族衣装のおばさん2人が私に笑顔を向けてきた。いい感じだ。

腹もいっぱいになったところで、マルコムの街を散策。見るべきものは何もない街だと聞いていたが、それなりに趣があり、歩いていて飽きない。ある公的な建物の看板に「阿坝藏族羌族自治州」とあった。ここには羌族(チャン族)も住んでいるらしい。

気象関連の施設の看板

ラルガゴンパや色達はチベット族が多いだけに、中国政府も相当気をつかっており、チベットの政治状況次第で外国人が入れなくなることもある。だから今回もラルガゴンパまで行けない最悪のケースも想定していた。万一行けなかった場合には、同じく四川省にある桃坪村のチャン族を訪れるつもりだった。

といったわけでチャン族には興味があったのだが、詳しい情報は持っていなかった。知っていたのはチャン族もチベット語族に属することくらい。マルコムで見かけたさまざまな民族衣装のなかでどれが本来のチベット族のもので、どれがチャン族のものか、私には判別できない。チベット僧の服は一目瞭然だが。

チャン族、チベット族?


散策を続け、メインのストリートや市場などをぶらつく。

マルカムの市場

マルカムのメインストリート

マルカムの子供たち1

マルカムの子供たち2

夕食は宿の近くの別の食堂でとった。青椒肉絲飯。青椒肉絲とライスが別になっているのでなく、青椒肉絲入りのチャーハンだ。12、3元だったかな。よく覚えていない。中国の食堂ではどうしてもお馴染みの料理ばかり注文してしまう。

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