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2017年7月3日月曜日

ハルビン・長春2017 二日目(長春へ)

6月2日。

当初考えていた通り、今日は吉林省の長春(満州国時代の新京)に向かうことにした。長春には鉄道でもバスでも行ける。鉄道駅とバス乗り場はほぼ隣接している。ともかく駅まで行くのが先決だ。

昨日の経験からして、ハルビンの街は地図上で目算するより距離がありそうなので、無理をせず路線バスで駅に向かった。ハルビンの路線バスは一律1元(15円ほど)なので、気軽に利用できる。バスに乗るうえで不安なのは、降りる停留所に迷うことだ。しかし行き先が駅ならすぐに目に付くはずだから、心配することもなかろう。

しかし、目に付くはずの駅を見逃してしまい、停留所を1つ乗り越してしまった。ハルビン駅前の広場で大がかりな工事がおこなれており、駅舎が高い塀で見えなかったからだ。

工事のため駅への入口もよくわからず、結局バス乗り場で11時30分の長春行きのバスの切符を購入した。代金は50元(750円ほど)。時刻はまだ10時半だ。出発まで時間があるうえ、朝から何も食べていなかったので、近くの大衆食堂に入る。豆腐の入った砂鍋、少々の肉、ライスの定食で18元。まずいというほどでもないが、おいしくはない。こんな安食堂で「食の感動」を期待するがそもそもおかしいのかもしれないが、「中国は安食堂でもおいしい」という勝手な思い込みがあったから、昨夜に続く「食」での失望は、到着早々のタクシーの件と併せて、旅の心を重くする。

18元の定食


長春行きのバスは定刻通り出発した。車中、乗客のひとりが私に話しかけてくるが、何を言っているかさっぱりわからない。「ティンプートン」(理解できません)を繰り返すしかなかった。途中のトイレ休憩を挟み、バスはおよそ4時間後の午後4時前に、長春鉄道駅の北、駅まで歩いて10分ほどの終点に到着した。長春には2泊する予定だ。まず宿を決める必要がある。

長春駅

宿を探すため、駅から長春の中心である人民広場に向かって、メインストリートの人民大街を歩き始める。地図で見ると駅から人民広場まで3Kmくらいとふんでいたが、なかなかたどり着けそうにないので、途中でバスに乗った。長春のバスも一律1元だ。目星を付けていたのは人民広場から少し外れたところにある「経済型」チェーンホテルの如家快捷酒店。しかし、如家快捷酒店まで行って問い合わせると、1泊180元とのこと。高い。そのうえ、周辺には食堂やコンビニもない。これだったら駅前にたくさんある安宿を探したほうがいいだろう。駅から人民広場までは頻繁にバスが出ているから移動に問題はない。

というわけけでまたバスで駅まで引き返し、駅前の濱館に投宿した。バス・シャワーとテレビ付きの個室で1泊108元(1700円ほど)。満州国時代のヤマトホテル(今は別のホテルになっている)のすぐ近くだ。

この濱館に投宿

宿で体を休めてから、近くにあるはずの横浜正金銀行の跡を求めて散策したが見つからなかった。

駅前には食堂、飲み屋、超市(スーパー)がたくさんあり、便利だ。ファーストフィード風のレストランに入り、鶏肉とライスの定食を注文する(値段は失念)。残念ながらこれも満足のいく味ではなかった。

明日は1日たっぷり長春を観光できる。明日に期待しよう。

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