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2018年1月26日金曜日

エジプト2017 四日目(アブ・シンベル)

12月20日。

アル・シンベル神殿へのツアーの日。3時半のモーニングコールの前には目が覚めていた。

4時少し過ぎにホテルに迎えが来て、マイクロバスに乗り込む。すでに先客が2人いる。そのうち1人は日本人男性。彼もカイロのベニス細川家で出会った長期旅行者だ。昨日出会った日本人青年と同じYaseen Hotelに宿泊しているという。

マイクロバスはいくつかのホテルに立ち寄り、ツアーの総勢が揃う。エジプト人3人、韓国人の3人家族、若い中国人女性1人、そして日本人2人という布陣だ。

ほぼ4時間かけてアル・シンベル神殿に到着する。ガイドの付いているツアーではないので、ここから自由行動となり、2時間後にマイクロバスに戻ってくることになった。

神殿の入場券は160ポンド。これはツアー代金には含まれていないので、各自で購入する。それはいいのだが、窓口ではお釣りがないとのことで、全員がきっちり160ポンドで支払うように求められる。このため若干の混乱が生じていた。私はなんとか小銭をかき集めて支払うことができた。釣り銭をまったく出さないというのも不思議だ。小銭ばかりが貯まってしまうだろうに。

今から3300年前に建てられた巨大な神殿の中に入る。ツアー客のひとりである50歳くらいのエジプト人と一緒に内部を見て回る。エジプト人男性がいろいろと説明してくれる。この神殿を建造したラムセス2世のこと、古代エジプトとシリアの戦いのことなど。か、彼自身もアブ・シンベルを訪れるのははじめてで、そのうえ英語もあまり達者でなく、せっかくの説明もよく理解できない。もっとも、「よく理解できない」ことの主たる原因はちゃんと予習してこなかった私にある。

アル・シンベル神殿


アル・シンベル神殿の内部

エジプト人男性はカイロ在住で、農業技術関係の仕事をしているとのことだった。話題をエジプトの現在の政治状況に向けてみると、「うまくいっている」との返事だった。どこまで本当にそう思っているのかは窺うべくもない。

エジプト人ツアー客と一緒に

アスワンまでの帰りのバスの中で隣に座った若いエジプト人カップルと話す。彼らもカイロ在住で、男性のほうは教育関連の仕事に就いているらしい。彼の英語は聞き取りやすい。

外国人観光客の落ち込みに話が及ぶと、男性は「メディアが悪い」と言う。メディアがエジプトのテロや危険を過大に報道するため観光客の足が遠のいているというのだ。エジプトに限らず、これはまあ一理あるだろう。

カップルに「東京以外の日本の都市を知っているか」と尋ねると、しばらく考えていたようだが、どうしても出てこない。ギブアップと思ったところで、「ヒロシマ、ナガサキ」という答えが返ってきた。

2時過ぎにアスワンに帰ってきた。ツアーで一緒だった日本人男性と一緒に遅めの昼食をとる。昨日10ポンドのチップを要求された食堂は避け、その向かいにある食堂に入った。注文したのは昨日と同じハーフ・チキン。値段は40ポンド(約240円)で、チップを要求されることはない。それどころか、サービスでピーマンにライスを詰め込んだ一品を追加してくれた。

遅めの昼食

なにぶんも今朝は3時すぎに起床している。宿で休んだあと、近くのアスワン鉄道駅を見物し、ナイル川の向こう岸に渡るフェリーの乗り場を確かめる。さらに、メインストリートでもあるコルニーシュ通りをぶらいついて一日を終えることにした。明日はヌビアの村を訪れる予定だ。そのためにはナイル川を渡らなければならない。

 

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