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2018年2月6日火曜日

エジプト2017 七日目(ルクソール)

12月23日。

8時過ぎに昨日の男がホテルまで迎えに来た。ツアーのお迎えだ。ロビーに降りてあらためて男の説明を聞くと、これからナイル川の西岸に渡り、ハトシェプスト葬祭殿や王家の谷を訪れるという。おいおい、話が違うぞ。昨日の説明ではカルナック神殿とルクソール神殿を見学するツアーだったはずだ。

カルナック神殿とルクソール神殿は午後からのツアーで、これに参加するにはさらに150ポンドが必要とのこと。ちょっと腑に落ちなかったが、午後のツアーにも参加することにした。午後のほうが本命だ。

ツアーのマイクロバスは駅の近くで待っていた。ガイドとして40歳くらいのエジプト人男性が付きそう。ガイド付きの丸一日のツアーで300ポンド(約1800円)。これが高いのか安いのかはわからない。いずれにしてもツアーを勧めてきた男のコミッションが含まれていることは間違いない。

十字架やマリア像の車内アクセサリーからしてコプト教徒らしい男が運転するマイクロバスはいくつかのホテルに立ち寄りながら、ツアー客を拾っていく。エジプト人のカップル、インド人のカップル、同じくインド人の若者3人組、中年の米国人女性、中年のメキシコ人女性といった布陣。バラエティ豊かと言いたいところだが、インド人が約半数を占めている。

マイクロバスは1時間近くかけて西岸に着く。途中、西岸のさまざまな観光ポイントに入場するための料金をガイドが一括して徴収する。全部ひっくるめて360ポンド。

まず王家の谷を訪れる予定だったが、混み合っていたので、先にハトシェプスト女王葬祭殿に行くことになった。この葬祭殿は1997年のルクソール事件の現場だ。日本人10人を含む62人がイスラム原理主義のテロリストに襲われて殺害された事件。日本人の犠牲者は新婚旅行のツアー客とその添乗員だった。20年前の報道で目にした建物を今実際に見る。

ハトシェプスト女王葬祭殿

ここでも中国人が多い。半分までとは言わないが、おそらく40%くらいが中国人の観光客だ。彼らがいなければ、かなりさびしい観光地になってしまうだろう。中国人がエジプトの観光産業を支えているとっても過言ではないような...。

中国人の団体客

続いて王家の谷、ラメセス3世葬祭殿などを巡り、最後にメムノンの巨像を写真に収めて西岸をあとにした。

すでに12時を過ぎているが、昼食をとらずに午後の部に続けることで我々の意見は一致した。アメリカ人女性は午前だけの参加で、ここで離脱する。代わって午後からの参加者が1人加わる。日本人の女性だった。

午後はカルナック神殿とルクソール神殿のツアー。併せて200ポンド強の入場料はガイドがマイクロバスの中で徴収した。まず向かったのは巨大なカルナック神殿。ルクソール観光のハイライトといえる。ときどきユーモアを交えたガイドの説明は簡潔で的を得たものだったが、悲しいかな知識ゼロの私を完全に素通りしてしまい、ほとんど頭に残っていない。

カルナック神殿

カルナック神殿の巨大な柱

観光の合間に、あるいはマイクロバスに乗っているときに、他のツアー客と話す。メキシコ人女性は日本を3回訪れたことがあるとか。いずれも仕事上の訪日だが、毎回仕事を終えたあと滞在を1週間ほど延長して観光にあてたとのことだった。

インド人たち5人は互いに英語で話していた。そのことを指摘すると、それぞれ別の地域出身だからとの返事。「しかしインドの公用語であるヒンディー語は誰もが学校で習うのでは」との問いかけには、「それはそうだが、そんなもの...」といった感じで笑っていた。

ガイドにエジプトの政治状況について尋ねるが、ここでもはっきりした答えは得られなかった。話がシリアに及ぶと、ガイドは「シリア人が気の毒だ」と言う。かつては観光客としてエジプトを訪れていたシリア人が、今は難民としてエジプトに流れてくる。

ルクソール神殿でツアーが終了したときには、陽が暮れていた。神殿から出ると、広場でNational Festival of TAHTIBという催しが始まっていた。帰国してから調べると、TAHIBとはファラオの時代から存在する武術のことだ。棒を使った武術らしく、棒を持った男たちが音楽に合わせて踊る。

昼食抜きのぶっ通しのツアーだったので、ひどくお腹が空いている。ファーストフード風の明るい店に入り、チキンフライとペプシコーラ、サラダを注文する。50ポンド(約300円)近くの値段。空腹も手伝っておいしかった。

夕食はチキンフライ

明日はカイロに戻る。アスワンからルクソールまでの1等席の旅が快適だったこともあり、1等席の夜行列車でカイロに向かうことにした。チケットは昨日購入済み。正確な料金は忘れてしまったが、200ポンドちょっとだったと思う。

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