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2015年10月23日金曜日

北朝鮮鉄道の旅2015 北京での事前説明会(10月1日)

2015年10月2日から13日にかけ、Koryo Tours主催のTRAIN TOUR ‘EASTERN ADVENTUR BY RAIL'に参加した。平壌→妙香山→平壌→咸興→清津→元山→平壌の全行程を専用列車で巡るツアーだ。Koryo Toursは北京を拠点とする英国系の旅行会社で、北朝鮮旅行にかけては老舗格。私は昨年8月に同社の北朝鮮東北部(会寧・清津・七宝山・羅先)ツアーに参加しており、申し込みにあたっての不安はなかった。平壌から北京への帰路は空路と陸路のいずれかを選択できる(ただしアメリカ人は平壌から中国丹東への鉄道利用を許されておらず、空路を選ぶしかない)。私は陸路を選んだ。北京到着は空路より1日遅く、13日の朝になる。

私にとってこの鉄道の旅のハイライトは次の2つ。
(1) まだ訪れたことのない北朝鮮第二の都市、咸興に行くこと。
(2) 10月10日の朝鮮労働党創設70周年のパレードを見ること。
この2つがどのように実現されるか(あるいはされないか)、おいおい明らかになる。

10月2日の出発に先立ち、1日に北京のKoryo Tours事務所で事前説明会(pre-briefing)があった。午後4時に開かれるこの説明会に間に合わせるために、前日の9月30日に関空から北京に入り、出発まで合計2泊した。中国国際航空の便で、関空からの往復が36000円ちょっと。燃料サーチャージ、空港税などすべて含んだ値段だ。宿はbooking.comでHappy Dragon Hostelを予約しておいた。普段なら中国では予約なしで現地に着いてから宿を探すのだが、国慶節ということもあり、慎重を期した。地下鉄東西駅近くにあるこの宿は、シャワー・トイレ付きのシングルで1泊168元(3300円ほど)。北京では安宿を探すのが難しい。

10月1日、説明会までの時間を王府井や天安門やの観光に過ごす。国慶節の人並みの中、天安門を抜けて、地下鉄に乗車するまでに1時間以上を要した。

観光客で賑わう王府井

地下鉄東十条から徒歩で15分余り、午後4時少し前にKoryo Toursの事務所に着く。ツアー同行者は14人。ここではじめての顔合わせだ。参加者8人が全員男性の単独参加者だった昨年のツアーとは異なり、今回は少数ながら女性の姿も見える。添乗員としてツアーに同行するSarahが北朝鮮旅行の注意点やスケジュールを説明し、若干の質疑応答があった。説明会終了後にツアー代金の残額を現金で支払う。代金の半額は日本から銀行振り込みで支払ってあった。
明日はKoryo Toursに朝9時に集合してバスで空港まで向かうということだったが、私は空港に直行することにした。地下鉄の駅からKoryo Toursまで歩くのがおっくうだったためだ。

ここでツアー同行者を紹介しておこう。この時点では互いの顔も名前もほとんど識別できなかったが、旅が進む中でそれぞれを知ることになる。ある人は深く、ある人はそれほど深くなく。

Sarah
Koryo Toursの添乗員。Koryo Toursで働き出してから3年。20代後半か。学生ではなく仕事で中国に来たから、中国語は今でもあまりしゃべれないとのこと。イングランド出身。

Nick
50代のイギリス人。両親ともに俳優の家に育つ。ゲーム会社のセガの欧州総支配人をつとめたあと起業して、自分の会社を設立する。ロンドンのPortobelloに自宅を持つ。離婚経験者。笑顔を絶やさず、聞き上手。初訪朝。

James
20代のイギリス人。IT関連企業勤務。イングランドのチェックハム(?)に住んでいるとのことだったが、チェックハムなる地名をサーチしても出てこない。私の聞き間違いまたは記憶違いの可能性が高い。初訪朝。

Bob
1938年生まれのアメリカ人。ボストンに在住。高校で地理と合衆国史を教えていた。高校退職後、今もボストンの野球場の案内係として働いている。民主党員。初訪朝。

Jeremy
インド系イギリス人。ロンドン在住。eコマースの仕事をしていたという。今年の8月に日本を訪れ、8月6日の広島、9日の長崎の原爆式典に参加。

Monisha
Jeremyの妻で同じくインド系イギリス人。実はジャーナリストで、北朝鮮関係の本を執筆予定。

Frank
カナダ人。バンクーバー在住。50代くらいか。4度目の訪朝。IBM勤務で、朝鮮に関する知識も深い。

Mark
ロシア出身のアメリカ人。ソ連が崩壊する直前の1988年に反政府活動で国外追放になり、しばらくイタリアに住んだあと、米国に移住して米国籍を得る。米国在住は25年以上になる。アメリカ人にも門戸が開かれた2005年に初訪朝して以来、今回が5回目の訪問。本職はプログラマーだが、副業としてアメリカ人に北朝鮮旅行をあっせんしている。北朝鮮オタクの63歳。

Geoff
アメリカ人。韓国のソウルに在住のコンサルタント。シカゴ出身。大学で東南アジア地域を研究したあと、カンボジアに3年住む。韓国に移ってからも3年。延世大学の語学堂に通ったこともあるらしいが、朝鮮語のレベルは私とどっこいどっこい。韓国人のガールフレンドあり。2回目の訪朝。

Ray
若く見えるが50歳前後。ニューヨーク在住のアメリカ人。エンジニア。55歳になったら仕事を辞めて旅行したいとのこと。初訪朝。

Jane
40歳代のオーストラリア人で、2児の母。もともとはイギリス人だが、オーストラリア人と結婚し、シドニーに在住。「イギリスとオーストラリアとどちらがいいか」との質問に、「住みやすいのはシドニーのほうかもしれないが、私の心はイギリスにある」と答えていた。初訪朝。

Lloyd
国籍は香港だが、生まれも育ちも北京。父親は抗日ゲリラに参加した共産党の役人で、母親は外交官。小学校時代の4、5年を英国で過ごす。北京の大学を卒業したあと外務省に入り、ニューヨークの国連本部で10年間働いていた。国連では同時通訳などもやっていたもよう。外務省を退職したあと、自動車の輸入や販売などのビジネスを立ち上げる。香港で7年間働いたことから、香港のパスポートを取得。ハーバードのビジネススクールを卒業した典型的な中国のエリートだが、共産党員ではない。「役人ならともかく、ビジネスの世界では党員であるメリットは特にない」という。初訪朝。日本には何回も来ているが、韓国はまだ行ったことがない。

Jonathan
イングランドのノーリッジ出身。現在はベルリンに在住で、不動産業や投資の仕事をしている。「ほぼ完璧なドイツ語」(妻のOksanaの弁)をしゃべるうえ、ロシア語もコミュニケーションが可能なレベル。33歳。初訪朝。新婚旅行の一環として北朝鮮ツアーを選んだ。

Oksana
Jonathanの妻でラトビア人。母国語はロシア語だが、ウクライナやリトアニアなどいろいろな血が混じっており、必ずしもロシア系というわけではない。長い金髪が特徴的な27歳。ベルリンではフェラガモのショップで店員として働いていた。ドイツで「Oksana」と自己紹介すると、「Osakaか」と問い返されることが多いらしい。そんなことから大阪に特別な親近感を抱いている。

カップルが2組。残りの10人は単独参加者という組み合わせだ。

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