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2016年1月22日金曜日

ブルキナファソ2015 12月22日(ワガドゥグ)

バゲットとインスタントコーヒーの朝食のあと、中庭に出てタブレットPCをネットに接続する(部屋の中ではWifiが弱すぎた)。メールをチェックし、日本の新聞などを読んでいると、50~60歳くらいのアメリカ人の女性がやって来た。この女性とは昨日もミッション・カトリックの事務所の前で遭遇している。フランス語を流暢にしゃべり、私が聞き取りに苦労したガードマンのフランス語もちゃんと理解していた。

彼女はロサンジェルス出身。今からボボ・ディウラッソに行く予定で、宿に呼んでもらったタクシーを待っているところだった。タクシーが来るまでのしばしの間の会話。

女性は西アフリカには何回か来ているらしく、今回は1か月以上をかけてブルキナファソを回るとのこと。fetishを収集していると言い、ネックレスの飾りとしているfetishを見せてくれた。めずらしいfetishを入手するには、少数民族が住む小さな村まで入っていかなければならないらしい。なかなか勇気ある女性だ。

ブルキナのフランス語がどうも聞き取りにくいという私の愚痴に対して、女性は「アメリカでは世界各地から来た人がいろいろな英語を話している。ロサンジェルスでは特にそうだ。だから訛りのある言葉には慣れている」と言っていたが、英語のいろいろな訛りに慣れているからといって、フランス語の訛りに対応できるわけでもないだろう。彼女のフランス語の能力が私より優れているとしかいいようがない。

「この国は安全だ」(I feel safe in this country)と言う彼女だが、表向きはニュージーランド人と称して旅行しているらしい。当節の事情からして、アメリカ人であることをおおっぴらにすると、風当たりが強くなり、リスクも大きくなる。英語をしゃべればニュージーランド人ではないことはすぐにわかるが、フランス語を話している限り、ばれはしないだろう。

女性がタクシーでバスターミナルに向かったあと、私は徒歩で街の中心に出る。昼食は(私にしては)ちょっとしゃれたレストランでとった。チキンとビール。おいしいが、チキンにあまり肉がついていなかった。正確な値段は忘れたが、4000CFA以上は支払ったように思う。

レストランで昼食

午後は裏通りの探索にあてた。水たまりのできた通り。粗末な家。その家の中で家事をする人たち。表通りの喧噪と山のような商品がワガドゥグなら、こちらの貧しさもワガドゥグだろう。写真や動画は裏通りのほうがずっと撮りやすい。

ワガドゥグの裏通り

裏通りの子供たち

夕食の食堂を探しついでに、夕方になってもう一度グランド・マーケットの近くに出る。ある建物の前で私に若い男が話しかけ、今日の8時からここでライブがあるという。私がブルキナの音楽のCDを探していることを知った男は、10分ほど歩いた場所まで私を連れて行き、しばらく待たせたうえで、10枚ほどのCDを持ってきた。新品のCDではなく、自分か誰かの所有物らしい。CDの中にはAlfa BlondyやAli Farka Toureのものが交じっている。Alfa Blondyはコートジボワールのレゲエ歌手だし、Ali Farka Toureは数年前に死んだマリの音楽家だ。残りのCDもブルキナのものかどうか疑わしい。当然私は購入しないし、男も強くは勧めてこない。次に男は「ここが一番大きいCD屋」という店に私を案内する。CDよりもテープのほうが多い。CDの値段を聞くと、7000CFAという法外な値段。早々に店を出て、男とも別れた。男は「コーラ代」を求めることもなく去っていった。ボボで私をコンサートに誘った男となんとなく似た感じだった。

普段なら路上の誘いかけには乗らないのだが、ボボでもでもワガドゥグでも「ライブ音楽」という「つぼ」、「泣き所」をつかれた形だ。しかし失ったのは時間だけで、とりわけ実害もなかったから、よい思い出としておこう。

カテドラルの近くの路上であぶったぶつ切り肉を購入し、宿まで持ち帰って夕食代わりとした。1000CFA(200円)。ちょっと高いが、その分だけ量が多かった。

カテドラルではミサが行われていたので、ちょっと覗く。音楽を伴ったアフリカらしいミサだった。

カテドラルのミサ

夜、男が言っていた「ライブ会場」へ行ってみようかとも思ったが、どこまで信用できる情報かわからないし、疲れていたのでやめておいた。

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