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2017年1月26日木曜日

ネパール2016 六日目(成都を経て帰国)

12月28日。

8時ごろに宿で朝食をとり、宿に手配してもらったタクシーで空港に向かう。カトマンズの渋滞を恐れていたが、宿のスタッフによれば「カトマンズのオフィスアワーは10時からなので早朝なら渋滞はない」とのことだった。実際、30分余りで空港に着いた。タクシーの値段は失念したが、来るときの700ルピーより安かったと思う。

中国国際航空の成都行きのチェックインカウンターには大勢のチベット人がいた。彼らはカウンターの前に群がり、列をつくろうとしない。中国国際航空のスタッフがロープをつかって何とか列をつくらせようとするものの徒労に終わる。

チベット人の団体客

チェックインしようとしている人のほとんどがチベット人の中、小柄な東洋人の女性がいたので声をかける。韓国人の女性で、NGOのボランティアとしてネパールに2ヶ月間滞在していたのこと。韓国語の学習中であることを告げ、英語と韓国語を交えて話す。ちょっと複雑な話題になると、「ソルミョニオリョオヨ(説明が難しい)」で逃げ、英語に切り替えた(たとえば韓国に対して日本人はどう考えているのかと聞かれたときなど)。

チェックインカウンターが混乱する中、私と韓国人女性はいつまでたっても前に進めない。これを見かねたのか、航空会社のスタッフが我々2人を別のカウンターに案内してくれ、やっとのことでチェックインを済ませた。

中国国際航空機は例によって1時間ほど遅れてカトマンズの空港を飛び立った。私が座るはずの席にはチベット人のおばさんがすでに座っていた。抗議するほどのことでもないので、その横に空いていた通路側の席に座る。韓国人女性ははるか前方の席に座っており、私はチベット人の集団の中の唯一の外国人だった。食事を配る男性の客室乗務員は私のことを「チベット人だと思っていた」と言う。

チベット人の団体に圧倒された感のフライトだったが、彼らはマナーが悪いというより、ただ慣れていなかっただけだろう。個人個人は素朴で、親切そうだった。ヒマラヤ山脈の上空を通過するときにはこぞって窓に近づいて眺めていた。

予約していた成都の宿(老宋国際青年旅舎)に着いたのは夜の8時ごろだった。今さら街中へ出る気もしない。宿で食事をとり、ちょうど居合わせた日本人の旅行者と少し話してから自分の部屋に入った。

翌日12時5分成都発の直行便で関空に戻り、はじめてのネバールへの旅を終えた。

「ネパールの農村を見たい」という思いで出かけたネパールだが、農村をほとんど見ることなく終わってしまった。もともと6泊7日の短い旅が乗り継ぎのフライトのキャンセルで5泊6日になってしまったうえ、準備もろくにしていなかったから、これはやむをえないところだ。

12月のネパールは寒いのではないかという心配は杞憂に終わった。確かにカトマンズの朝方は寒かったが、日本の太平洋側の冬と同程度であり、震え上がるようなことはない。カトマンズもポカラも昼間は暖かいを通り越して暑いと感じることすらあった。12月は宿も比較的空いており、旅行しやすかった。3月や4月のハイシーズンよりもいいかもしれない。ぜひもう一度訪れたい。今度はもっと準備をし、時間もたっぷりとって、ネパールの農村の生活を見るために。

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