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2017年3月4日土曜日

ラオス2017 六日目その2(ルアンナムター)

2月11日(続き)

トゥクトゥクは水田が広がる風景の中を走る。集団で田植えの最中だ。車を停め、運転手と2人で用水路を飛び越え、あぜ道を歩き、若い女性たちが稲の苗をとって束ねている様子を見る。日本の農村では見られなくなった光景だ。運転手は女性たちと何か話している。「ニィーブン」という単語が聞こえる。たぶん私が日本から来たことを説明しているのだろう。彼女たちが何族なのかはわからない。ラオの人たちかもしれない。農作業用の服ではく日常着で働いているのを少し奇異に感じた。

田植え

やがてタイダム(Tai Dam)族のナミヤン村に到着する。この村は一見して先のアカ族より裕福だった。家もしっかりしており、オートバイや自転車も目にする。ある男性が私に英語で話しかけ、タイダムの出自がベトナムであることを教えてくれる。子供たちの服装もきちんとしている。子供たちは鶏と鶏を戦わせて遊んでいた。こうした子供たちによる闘鶏は2年前にもバンビエンで見かけた。

タイダム族の村

このあとビンアム、バンプン、ナノイといういずれもタイダム族の村を訪れる(村の名前は運転手の発音をカタカナで書き取ったものだから、正確でない可能性が高い)。次から次へと多くの村を訪れたため、記憶の整理がつかない。機織りを動画に収めたのはビンアム村だったのだろうか。高床式の家から顔を覗かせた可愛い赤ちゃんの写真はバンプン村で撮ったのか、それともナノイ村だったのだろうか。

機織り

赤ちゃん

タイダム族の村々をあとにし、カム(Khmu)族の村へ行く。ボンピエンという名前の村らしい。この村はタイダム族の村より貧しいように思えたが、なにぶんにも記憶が混乱しているので、この印象はあてにならない。女性たちが竹でざるをつくっていたのはこの村だったと思う。

竹細工

どの村もそれぞれに興味深い。しかし、こんにちほとんどの人が中国から入ってきた安い現代風の衣服を着用しており、少数民族に固有の服装はあまり見られない。家の構造や配置にもそれぞれ特色があるのだろうが、素人の目にはわからない。ガイドを付けていないツアーの限界だ。もっともガイドを付けていたとしても、ガイドの説明を吸収するだけの知識と好奇心がなければ、わからないままに終わってしまうかもしれない。

時刻は12時を過ぎている。運転手はガソリンスタンドのそばにある大きな新しい建物に私を案内する。一瞬食堂かと思ったが、そうではなく運転手の家らしい。失礼だが、トゥクトゥクの運転手には似つかわしくない立派な家だ。若い女性がその子供らしい幼い女の子が寝転んでテレビを見ている。運転手は若い女性と一緒に奥のほうへ行く。私はソファに座って待つ。朝市場で買った食材を調理しているのだろう。

やがて調理された料理が運ばれる。川魚のスープ、ゴーヤの炒め物、肉と野菜の炒め物、そしてライス。これを運転手と一緒に食べる。川魚だから骨が多いが、おいしかった。運転手は私にラオスの焼酎を勧め、自分も飲む。乾杯をしながら3杯飲んだが、それ以上は断った。強い酒だが、口当たりがよく、もっと飲みたくもあった。しかし私に合わせて運転手も飲む。午後もまだ村巡りは続くから、運転手が飲み過ぎることを警戒した。

トゥクトゥクの運転手

運転手の自宅で昼食

運転手の奥さんらしき人が帰ってきた。自分の家というのは嘘ではなさそうだ。さっきの若い女性や小さい女の子と運転手の関係を聞きたかったが、なにしろ英語が通じない。娘と孫と見るのがもっとも自然だろう。

1時半ごろに再度出発。目的地はランタン族のナンビー村ということだったが、ほとんど素通りで(というかほとんど家が見あたらなかった)、山に入って、滝を見物する。2、3組の若いラオス人のグループにも遭遇した。

滝から戻ったところで、黒い(藍色かも)服を着た女性が何かを日干ししていた。紙をつくっているところだという。あとから調べると、女性の黒い服はランタン族に特有のものらしい。

ランタン族の女性

最後に朝とは別の仏塔を訪れる。この仏塔のまわりでは4、5人の子供が遊んでいるだけで閑散としていた。

すべてが終わってルアンナムターに戻ってきたのは4時ごろ。昨日このツアーを申し込むとき、昼食が込みなのかどうかは確認していなかった。昼食代を請求されたら支払う用意はあったが、請求されなかった。運転手と笑顔で握手して別れる。今日一日、気分よく一緒に回れたことを感謝したい。

メインストリートに沿ってフードコートのような広場があり、数多くの屋台が並んでいる。この賑わっている広場で7時ごろに夕食をとる。ライスに肉や野菜をぶっかけた料理。値段は覚えていないが、安くもなく高くもないと感じたから、20000キープ(280円くらいだったのだろう。

夕食

明日はルアンパバーンに戻る。

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