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2016年10月25日火曜日

ブルガリア・ルーマニア2016 五日目(ブラショフへ)

9月29日。

朝食別料金のホテルなので、近くのスーパーで買ったパンと飲み物で朝食を済まし、10時発のブラショフ行きの列車に間に合うように北駅に向かう。

列車はほぼ定刻通りに北駅を出た。6人掛けのコンパートメントには私のほかにルーマニア人の中高年の女性が3、4人。沿線の動画や写真を撮っていた私に、婦人たちが「これからいい景色になるから、廊下に出て撮るといい」と教えてくれる。彼女たちの言葉が理解できたわけではないが、何を言いたいかは身振りや表情から推測できる。

ブカレストからブラショフまで

列車は定刻の12時45分にブラショフに到着した。駅から市内へは路線バスで行く。ルーマニアではバスでも地下鉄でも1枚の切符で2回乗車できる。言い換えれば、シングルの片道切符は購入できないわけだ。市内までの切符は4レイ(100円)だから、1回の乗車につき2レイ(50円)となる。

ブラショフに到着

前日にbooking.comを通じて予約しておいた宿は市の中心のほど近くにある。宿の名前はBalcescu Apartment 1 in Historic Center。示された住所まではそう苦労なくたどりつけた。しかし、コード式のロックで門が閉ざされている。名前からしてホテルではなくアパートだとは思っていたが、入れないことまでは想定していなかった。

幸い、5分もたたないうちに、建物の中から中年の女性が出てきた。その女性に事情を話すと、宿として提供されている部屋のオーナーに電話してくれた。オーナーは近くに住んでいるらしく、10分くらい待つとやってきた。

たまたま女性が出てきたからよかったが、そうでなければいつまでも門の前で待つか、他の宿を探すかしなければならないところだった。客が来るとわかっているのに、なんとも無責任なオーナーだと思ったが、実は非は私の側にあった。前日にbooking.comから私宛にメールが来ており、そこには「オーナーはアパートに住んでいない。来訪する1時間前に電話を入れてくれ」と記され、電話番号が示されていた。booking.comからメールが来ていることには気付いていたが、いつもの直前の案内だろうと思って、目を通していなかった。

マティウスという名前のオーナーは、「メールで知らせていたではないか」と指摘するすることもなく、しきりに恐縮していた。 トイレ・シャワー、キッチン、テレビ、Wifi、冷蔵庫付きのきれいな部屋だった。紅茶やコーヒーもあり、自由に飲んでくれとのことだった。2泊で54ユーロのこころを50ユーロにディスカウントしてくれた。

宿のキッチン

しばらく休んでから、外に出る。すでに3時近くになっていたので、ともかく昼食をとりたい。メインの広場とストリートにはカフェが数多くあり、食事も提供している。しかし、いかにも高そうだ。いろいろ迷ったすえ、結局マクドナルドに入ることにした。「食のルーマニア」に期待しながら、何という選択だ。そのうえマクドナルドもそうそう安くはなかった。

ルーマニアのルセと同じく、ブラショフもこぢんまりとしたきれいな街だ。ルセと異なるのは、観光客が多いこと。日本人のカップルも見かけた。

広場

メイン・ストリート

街をぐるりと一巡し、おおよその地理をつかんだところで、陽が暮れてきた。遅い昼食をとったので、腹は空いていない。宿の近くの小さなスーパーに立ち寄り、パン、ハム、パックの牛乳を購入して宿に戻る。

パックの牛乳だと思って買ったが、プレーンのヨーグルトだった。キッチンに砂糖があったのが幸いだった。パンもハムもヨーグルトも半分くらいは明日の朝食用に残しておいた。

食後、「カサ・サムライ」というゲストハウスに電話した。これはブラショフ在住の日本人S氏が経営するゲストハウスだ。かなり前にネットで「S氏がロマ(ジプシー)の集落を案内してくれた」という体験記を読んだことがある。

前日にbooking.comで宿を検索したときにはカサ・サムライは満室だったが、ロマ集落の案内だけでもお願いできたらと思い、連絡してみたのだ。「案内は可能だが、かなり高くつく。20分から30分の滞在で80ユーロだが、それでもいいだろうか」というのがS氏の返事だった。確かに高いが、ロマ集落訪問は今回の旅の基本テーマだ。食にお金を出すことを渋っても、ここは身を切りたい。明日2時半にカサ・サムライに行き、そこからS氏と一緒にロマの村を訪れることにした。

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