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2019年2月22日金曜日

ミャンマー・シャン州2019 三日目(チャイントォン到着)

2月7日。

6時半にホテルをチェックアウトし、頼んでいたタクシーでヤンゴン国内空港に向かう。チャイントォン行きのフライトは10時15分だから、7時からのホテルの朝食をとってからでも十分間に合うが、慎重を期して早めに出ることにした。

空港には7時半ごろに到着した。空港内のカフェでコーヒーとドーナッツを注文して朝食代わりとする。合計で170チャット(130円ほど)だったように記憶しているが、確かでない。

フライトは1時間近く遅延した。3年前のミッチーナー行きが数時間遅れたことを考えれば、1時間以内の遅れは上々だ。

ヤンゴンからチャイントォンまでのフライト時間はおよそ1時間半。機内では菓子パンと飲み物が出された。

チャイントォンに到着

カチン州のミッチーナーと同様、シャン州のチャイントォンの空港にもイミグレーションがあり、入国検査がある。ミャンマー人はIDカードを提示するだけだが、外国人の私はパスポートを提示し、それを係官がノートに記録する。係官は最後に「アリガトウ」と日本語でひと言。

ホテルは最初の1泊だけGolden World Hotelを予約していた(1泊30ドル)。ホテルまでタクシーで500チャット(400円ほど)。700チャットという言い値を500チャットまで負けさせたが、空港から市内までは20分もかからないから、相場はもっと安いかもしれない。

ホテルの予約を初日だけにしたのは、シャン州での5日間をどう過ごすか決めていなかったからだ。チャイントォンだけに滞在するのは避けたい。中国との国境に近いモンラー(Mong La)に行くのがいいだろう。

モンラーはミャンマー国内にありながら、中国人がギャンブルや売春などのために訪れるsin city(歓楽の街)だった。「だった」と過去形にしたのは、中国当局の規制により、カジノも売春女性も姿を消してしまったとの報道を目にしたからだ。だが、少し離れた場所にカジノが再度出現しているといううわさもある。

賭博にも売春にも興味はないが、ミャンマーでありながら、通用する貨幣はもっぱら中国元、言葉も中国語がメインという特異な町の雰囲気を感じてみたい。問題は、外国人がモンラーへ行けるかどうか確かでないこと。ネットを調べると、行ったという体験記もあれば、行けなかったという報告もある。

Golden World Hotelに着くと、受付の3人の女性が満面の笑みで迎えてくれる。なぜか「シャン州では英語は通じない」という先入観があったため、「明天我想去~」と初心者以下の中国語で「明日はモンラーへ行きたい」と伝える。どれだけ伝わったかはわからないが、英語で「外国人はモンラーへ行けない」という答えが返ってきた。

うーん、困った。チャイントォンでの5日間をどう過ごすか。周辺の村々へのトレッキングはガイド付きなら可能ということなので、明日と明後日の2日間のガイドの手配を依頼しておく。

Golden World Hotel

部屋でしばらく休んでから、外へ出る。チャイントォンは眠ったような小さな町だ。人も車も多くない。すでに2時を過ぎているので、小さな食堂に入って遅めの昼食をとることにした。店の息子らしき青年が英語でメニューを説明してくれる。ライスと豚肉で2000チャット(150円ほど)。

チャイントォン

チャイントォンの特徴ある瓦屋根

「外国人はモンラーに行けない」と聞いたが、ひょっとしたら誤解の可能性もあるので、食堂の近くにあるPrincess Hotelに立ち寄り、念のために確かめてみた。やはりだめだとのこと。Princess Hotelは1泊45ドルだった。

Maps.meを頼りに中央市場へ行くが、予期したとおり午後は閉まっていた。中央市場の近くにLaw Yee Chaing Hotelというホテルがある。中に入って値段を尋ねてみる。1泊25ドル。Golden World Hotelより5ドル安い。ガイド付きのトレッキングを依頼した関係から最初の3泊はGolden World Hotelにするとして、残りの2日はLaw Yee Chaing Hotelにしよう。口約束ながら10日と11日の宿泊を予約しておく。ここでも英語で問題なく意思疎通できた。

宿に戻り、3泊する旨を告げて代金を先払いしておく。ガイドとはまだコンタクトがとれないとのことなので部屋で待つ。

6時近くになってガイドがホテルにやって来た。スクーターに同乗してのツアーで1日(9時から4時ごろまで)40ドルとのこと。スクーターで山道を行くのはつらいが、車なら70ドルから80ドルかかるという(Princess Hotelでも同様の情報を得ていた)。やむをえない。スクーターで「トレッキング」することにした。

夕食はホテルの近くの店で購入した中国製のインスタントラーメンと乳飲料で済ませた。この店でも英語で値段を告げられた。「シャン州で英語が通じない」などという失礼な思い込みは完全に瓦解した。

インスタントラーメン用のお湯はホテルに常備してあった。

モンラーに行けないのは残念だが、何はともあれシャン州にたどり着けた。最悪のシナリオは回避できたわけだ。

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