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2015年12月4日金曜日

東チベット2015 5月8日(ラルンガルコンパ2)

ラルンガルゴンバ二日目。
朝、10時頃に金川賓館を出る。幸い今日は好天だ。昨晩一緒だった中国人たちはすでにチェックアウトしていた。

ふもとからラルンガルゴンバの山頂まで乗り合いタクシーを利用するつもりだったが、タクシーらしきものが見あたらない。えい、歩いて行けない距離じゃないし、歩こう。これが間違いだった。昨晩降りるときは比較的楽だったが、バックパックを背負っているうえに、海抜4000メートル近いという高度。とてもじゃない。しかし、一歩踏み出してから引き返すのもしゃくだ。せいぜい3、4キロの道のりだから、そのうち山頂が見えてくるだろう。

ラルンガルコンパ(五明佛学院)に通じる道の入口にある門

30分ほど歩いてもまだまだ先がありそうだ。このころになると、20歩歩いて一休み、10歩歩いて二休みといったありさま。ともかく息が切れる。もう引き返すには遠すぎるところまで来てしまった。乗り合いタクシーか通りかかって拾ってくれないかな。ときどき乗用車やトラクターが通る。苦しそうに歩いているのを見れば乗せてくれるのではないか。

そんな都合のいいことが起ころうはずもない。よろよろになりながら2時間以上かけて、やっとラルンガルゴンバの僧房が密集している中腹にまでたどり着いた。

ようやくここまで来た

昨晩曇り空のもとでくすんでいた光景が今日は晴れた空をバックににくっきりと浮かび上がる。


ここで偶然昨日の台湾女性2人と遭遇した。彼女たちはこれから鳥葬を見に行くらしい。「一緒に行かないか」と誘われたが、私は鳥葬は見ないことに決めていた。それに今から鳥葬に行くには疲れすぎていた。

台湾人女性たちの誘いを断り、まず宿を決める。中腹から山頂へ向かう道の入口にある喇荣扶貧会招待所という宿だ。トイレ共用、シャワーなし、Wifiなしの個室で70元。宿が決まったら、次は食事だ。気がつけば朝から何も食べていなかった。宿から近い食堂に入り、麻婆豆腐を注文する。麻婆豆腐とライスで20元もしなかった。安いのはいいが、味のほうも値段に見合っていた。肝心の豆腐がまずかった。

空腹が満たされたところで、やっとラルンガルコンパを見て回る余裕が出てきた。ぶらぶらと山頂の寺院に向かって歩く。「ぶらぶらと」というのは正しくない。やはり高地は厳しく、坂道をハアハア、ゼイゼイ言いながら、休み休み登っていったのが実情だ。ラルンガルコンパには何人くらいの僧が住んでいるのだろうか。数千人、あるいは一万人に近いのだろうか。チベット族だけでなく、漢族の僧もいる。遠くはシンガポールから来ているともいわれている。尼僧も多い。すれ違う僧が「ニイハオ」と声をかけてくることもある。中国語で「どこから来たのか」と聞かれたりもした。日本からだと答え、握手。


僧たちにとっては学びの場であるだけでなく生活の場でもあるから、店もあれば、小さな野菜のマーケットもある。
野菜市場

やっと山頂に達し、しばし休憩して観察を続ける。僧だけでなく、観光客だろうか一般の人も五体投地をやっている。寺院の裏側には家屋のない、また別の世界が広がる。僧房が建て込んでいる細い道にも入ってみた。

ラルンガルコンパのもう1つの顔

細道

学問をするには若すぎる僧服姿の子供

中国人の観光客は多かったが、日本人や欧米人には出会わなかった。観光地化してから久しいラルンガルコンパだから、世界各地からツーリストが訪れているはずだが、たまたま出会わなかっただけだろう。あるいは出会っても気がつかなかったのかもしれない。

日が暮れてきたので、坂道を下り、宿へ戻った。夕食は同じ宿にいた広東からの青年と一緒にとった。ビュッフェ式のレストランで1人前19元。青年が私の分まで支払ってくれた。
腹をこわしたらしく、夜何回もトイレに行くはめに。よく眠れなかった。

帰国してからラルンガルコンパの印象をまとめた動画を作成した。背景の音楽は成都で購入したチベット音楽のDVDからとった。
ラルンガルコンパ(五明佛学院)
 

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