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2017年2月21日火曜日

ラオス2017 一日目(ルアンパバーン)

はじめてラオスを訪れたのは今から2年前の2015年1月。タイのチェンマイから入りラオスのビエンチャンを出るタイ航空の航空券を購入し、チェンマイ、ファイサイ、ルアンパバーン、バンビエン、ビエンチャンというルートをバスでたどった。観光地を点から点へと巡る旅といえよう。日程が限られていたこと、例によって準備作業が不足していたことなどから、これはいたしかたなかった。

そのとき以降、ライス再訪はいつも心に引っかかっていた。今度こそもう少し深く踏み込み、ラオスを実感したい。

そして2017年の2月6日、再びラオスに向けて旅立った。今回は北方のモン族やアカ族の村を探訪するつもりだったので、ルアンパバーンを拠点にすることにし、関空からルアンパバーンまでのベトナム航空の往復航空券を購入した(およそ7万5千円)。2月6日から15日までの9泊10日の旅となる。

朝10時に関空を飛び立ち、ハノイのノイバイ国際空港でルアンパバーン行きの便を5時間近く待つ。何をするでもなくのんびりと待っていると、40人ほどの団体がやってきた。空港には似つかわしくない集団だった。なんとも田舎じみているのだ。風貌、服装、物腰のどれをとっても、そこらあたりの農村からそのまま空港にやってきたような人々(私自身が田舎の出身であり、この描写に侮蔑の意図はない)。彼らはお互いにスナックをやりとりして、ずっと何か口にしていた。なかでも数人は飛行機の発着に興味津々で、幼稚園児や小学生がそうするように、椅子に後ろ向きに座り、身を乗り出して窓の外を見ている。どうも中国人らしいこの集団を見て思う。「ああ、こうした素朴な人たちが暮らすありのままの農村を見ることこそ、私の旅の目的なのだ。」

中国人乗客(ハノイの空港)

やがて近くのAirAsiaのゲートが開くと、彼らはいっせいに搭乗を開始した。どこへ行く飛行機に乗るのだろうか。電光ボードを見ると"Guiyang"とある。貴州省の州都貴陽ではないか。貴州省なら2回訪れたことがある。ミャオ族の村に泊まったこともあれば、トン族の歓迎を受けたこともある。貴州省は少数民族の宝庫だ。空港で見かけた集団の中にもミャオ族やトン族の人たちが混じっていたかもしれない。「こうした素朴な人々の住む村へ行ってみたい」という私の願いはすでに叶えられた願いだった。

ルアンパバーンには定刻通り、夜の8時近くに着いた。小さな空港には市内までのタクシーを斡旋するデスクがあった。料金は50万キープ(700円近く)。両替もこのデスクで行っており、とりあえず100ドル両替した。

初日と2日目の宿はbooking.comを通じて予約していた。ルアンパバーンの中心にあるDown Town Backpackers Hostelのドーミトリーで、1泊7ドル(朝食付き)。タクシーの運転手がこのホステルを知っているかどうか不安だったが、その点は問題なかった。比較的新しいホステルだが、結構よく知られているようだ。ただし、タクシーはホステルに横付けしてくれたわけではない。細い路地に面したホステルなので、車は入り込めない。タクシーを降り、5分近く歩いてたどり着いた。

Down Town Backpackers Hostel

ネットでの評判通りにフレンドリーなスタッフに案内されたのは6つのベッドを収納した部屋。幸い私には下段のベッドが割り当てられた。夜も9時を過ぎており、外に出るのはおっくうだ。ハノイからルアンパバーンへのフライトで出た小さなバーガーをカバンにしのばせていたので、夕食代わりとする。

私の隣のベッドには中国人の青年がいる。英語はしゃべれないとこのことなので、私の初心者レベル以下の中国語に筆談を交え、1時間ほど「会話」する。

青年は漢族だが、現在はチベット自治州のラサに住んでいる。仕事を辞め、数ヶ月がかりの東南アジアの旅に出たらしい。中国ではFacebookやYoutubeなどへのアクセスがブロックされいるが、VPNを利用することでこのブロックをかいくぐることができる。青年に「VPNを使っているか」と尋ねたが、VPNが何かを理解させるのが難しく手間取る。やっと理解した青年は自分のスマートフォンの画面を見せる。そこにはYoutubeのアイコンが表示されていた。

私のベッドの上段には私とほぼ同時刻にチェックインしたポルトガル人の若い女性がいた。数ヶ月の日程でカンボジア、ベトナム、ラオスなどの東南アジアを旅しているとのこと。アジアがことのほか気に入っているようだ。ヨーロッパに比べ、人の温かさを感じるらしい。「チェコに1年間暮らしたが、人々はcoldだった」と言う。「ドイツはworstだ」とも。

さて、今度の旅のテーマはラオス北部の少数民族探訪と決めている。明日は北部の町ルアンナムターへのバスを予約しなければならない。

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