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2016年1月11日月曜日

ブルキナファソ2015 12月19日(サブへの移動)

Koudougou(クドゥグゥ)行きのバスに乗るため、朝食をとったあと、9時過ぎにホテルを出る。15分くらい歩き、昨日切符を購入したGuichetに着く。Guichetの前に大型バスが止まっていたが、これはコートジボワール行きの国際バスだった。やがて別の大型バスがGuichetの裏手にある駐車場に入ってきた。だがこれは夕方5時発のクドゥグゥ行きだという。

昨日私に切符を売りつけたGuichetの男をつかまえると、バスはもうすぐ来るからここで待つようにとのこと。だが、約束の10時になっても来ない。11時半になっても来ない。どうも大型バスではなく、乗り合いのマイクロバスを待っているようだ。ところがマイクロバスも来ない。やがて私はGuichetの男の指示で別の場所にモーターバイクで連れて行かれ、そこに待っていたマイクロバスに乗せられた。モーターバイクでここまで私を連れてきた男は私に「ガソリン代」を請求した。Guichetの男の依頼で私を運んだのであり、私が払う筋合いではない。しかもほんの5分ほどの走行だった。にもかかわらず、1000CFAを払ってしまった。ここらへんが私の甘さだ。

日本よりはるかに貧しい国を旅行した場合、ある程度のお金を支出するのは旅行者としてのいわば「礼儀」であろう。食事、宿泊費、交通費などをすべて現地人と同じぎりぎりのレベルに抑えようとは思っていない。現地の物価と異なる「外国人価格」が存在することにもそれほどの抵抗はない(もちろん甚だしいギャップはごめんだが)。微々たるものとはいえ、こうした出費の集積が現地の観光業を助け、経済的な自立につながるのではという思いがある。物乞いに施すよりは意味のある出費ではないだろうか。だが、できることなら、「エキストラ」のお金はちゃんとまじめに商売している人に渡したい。詐欺師やその見習い、平気で約束を破る手合いには渡したくない。余計なお金を出して後悔するのはこうしたときだ。

私が乗るとほどなくして出発したマイクロバスだが、いろいろなところに立ち寄り、ボボを出たのは11時半ごろだった。大型バスが急行列車なら、マイクロバスはローカル列車。乗客が降りたい場所で停まり、新しい乗客を拾って、空いた席を埋める。

ボボ・ディウラッソを去る

ワガドゥグからボボへ来たときと同様、帰路でもBoromoで休憩があり、あぶった肉のぶつ切りとコーラで昼食代わりとした。

運転手と乗客のやりとりを聞いていると、どうもこのマイクロバスはワガドゥグ行きらしい。私の目的地であるクドゥグゥはボボとワガドゥグをつなぐ道路から少し外れて位置している。不安になって運転手に尋ねると、「クドゥグゥへ行く」との返事だった。しかし私の予感は的中し、ワガドゥグに到着する手前、サブ(Sabou)という小さな町で私は降ろされ、別の男に託される。クドゥグゥはサブから25Kmほど離れている。男は私をクドゥグゥ行きの乗り合いタクシーに案内する。大型バスならボボからここまで4時間くらいだろうが、「各駅停車」のマイクロバスでは6時間以上かかり、外はすでに暗くなっている。

しかし、このサブという町、「都会」ではないが、そこそこ大きそうだ。宿もあるという。人の多い場所はワガドゥグとボボで十分だ。ブルキナファソ第3の人口のクドゥグゥより、ここのほうが落ち着くのではないか。急遽、サブに宿泊するとにして、男に宿まで案内してもらう。

この男、50歳代くらいか。鞄を抱え、「知的労働者」といった雰囲気を漂わせている。自分でもジャーナリストだと言っていた。

夜の7時をとっくに過ぎ、町の中心を離れると真っ暗。自称ジャーナリストと私は暗闇の中を宿に向けて歩く。10分ほどで"Campement Touristique"という名の宿に着いた。翌日になってわかったことだが、サブにはここしか泊まるところがなさそうだ。Campement Touristiqueに行く途中でAuberge(宿)という看板を見かけたが営業はしていそうになかった。

シャワー付きだがトイレは外の個室が1拍10000CFA(2000円)。部屋はそれぞれ独立して建っており、なかなか趣がある。ここに2泊することにした。夕食は宿でとった。スパゲッティで1000CFA。空腹だったせいもありおいしかった。

Campement Touristique1(翌日撮影)

Campement Touristique2(翌日撮影)

私を宿まで連れてきた男は最後に私に「コーラ代」を要求する。1時間近く私に付き合ってくれたから、多少のチップはやむを得ない。男は自分の名前と電話番号を書いたメモを残して去った。メモには"Ecrivain-journatiste"(作家・ジャーナリスト)と記されていた。実によくしゃべる男だった。宿のオーナーは「あの男は頭がちょっといかれている」と言っていた。頭がおかしいとは思わなかったが、変人であったことは確かだ。

さて1日のほとんどを移動に費やしたこの日はいったい何だったのだろうか。まずサブ(本来はクドゥグゥ)までの移動費が6000CFAは高すぎる。これは大型バスの値段だ。それよりずっと時間がかかるミニバンならせいぜい4000CFAくらいだろう。Guichetの男が私を欺いたのか、大型バスがなくてやむなくそうしたのは不明。なんとも訳のわからない移動だった。

しかし、結果的にサブに泊まることができたのは幸いだった。クドゥグゥへ行くよりはよかったように思う。もちろん、クドゥグゥでどのような出会いや体験が待っていたかはわかないから、こうした比較は無意味だが、少なくとも「田舎町を見たい」という希望はサブでかなえられた。

私をサブまで運んだマイクロバス

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