5月26日。
午前1時半ごろにデンパサール空港を飛び立ったガルーダ機は午前8時半ごろにジャヤプラに着いた。約6時間の真夜中の飛行(バリとジャヤプラには1時間の時差がある)。途中にニューギニア島のTimkaに着陸し、食事も出たから、眠る時間はほとんどなかった。
「ジャヤブラに着いた」と書いたが、空港はジャヤプラから36Km離れたセンタニ(Sentani)にある。ガイドブックによれば、センタニからジャヤプラに出るにはタクシーで1時間、300Kルピア(2200円)ほどかかるらしい。明日は午前中のうちにワメナに飛びたい。特に見どころもないジャヤプラまで出ずに、センタニに1泊するのが得策だろう。
しかし、宿を探す前にやるべきことがある。陸路ではアクセスできないワメナまでの往復航空券を入手することだ。ジャヤプラ(センタニ空港)とワメナ間の航空路はトゥリガナ航空(Trigana Air)によってほぼ独占されているらしい。
空港前にたむろしている男たちのひとりに連れられてトゥリガナ航空のデスクに行くと、今日のフライトはフルだとのこと。明日以降についてはセンタニ市内にあるトゥリガナ航空のオフィスに訊いてくれと無愛想に言われる。
このオフィス探しに手間取った。バックパックを背負ったまま、尋ね尋ねしてたどり着いた建物には確かにTrigana Airという看板がかかっているが、カーゴ(貨物)の事務所だった。
しかし、この事務所の男が私をモータバイクの後ろに乗せて旅客用のオフィスまで連れて行ってくれた。歩けば10分以上の距離だっただろうか。チップを要求されるのではとチラッと思ったりもしたが、そういうことはなかった。
トゥリガナ航空のオフィスでは若い女性が英語で対応してくれた。まず明日のワメナ行きを確保する。ワメナ行きは1日3便だが、10時20分発を選んだ。続いてワメナからジャヤプラ(センタニ)への帰りの便。6月1日の午前9時にジャヤプラからバリのデンパサールに向けて飛び立つガルーダ航空のチケットを購入しているから、5月31日にはジャヤプラに戻っている必要がある。ところが、31日までの便はすべて埋まっている。6月1日の便には空きがあるが、遅すぎる。
これは困った。せっかくここまで来てワメナまで行けないとなると、インドネシアに来た目的が失われてしまう。ジャヤプラで何日も過ごす意味はないから、明日のうちにバリまで戻り、残りの日々をバリで過ごすしかなくなる。トゥリガナ航空以外にワメナに行く便があるかもしれないが、あまり期待は持てない。
ところがどっこい。しばらく考えていた受付の女性が「ビッグ・ボスに電話で相談してみる」と言ってくれるではないか。女性は携帯で電話する。どうやら「日本のツーリストが航空券がなくて困っている」と伝えているようだ。
電話を終えた女性は、「31日にジャヤプラに戻る便も確保できた」と言う。まさに神の声だ。帰りの便も1日に3本あり、11時20分のものを予約した。フルだったはずの席をどのようなマジックを使って予約できたのか。今でもよくわからない(実際帰りの便には空席はなかった。)。料金は往きも復りも800Kルピア。合計で1600Kルピア(12000円余り)だった。女性と握手して、トゥリガナ航空のオフィスをあとにする。
航空券を確保できたところで、今日の宿を決めなければならない。トゥリガナ航空のオフィスを探している途中に、2つのホテルを当たっていた。1つはWifiなし、朝食なしで250K(1900円ほど)、もう1つはWifiなし、朝食付きで300K(2300円)。センタニの宿は高い。
トゥリガナ航空のオフィスの隣にWifi付き、朝食付き(ただしトーストとインスタントコーヒーだけ)で275Kのホテルがあるのを見つけた。ここにしよう。名前はUnique Hotel。Wifi付きといっても、部屋の中では信号が弱すぎ、受付付近でしかネットに接続できなかった。
宿から空港までは歩いて10分足らず。空港のカフェでかなり遅めの昼食をとる。注文したのはナシ・ソト・アヤム(鶏肉のスープ、ライス付き)とメロン・ジュース。ナシ・ソト・アヤムが60Kで、メロン・ジュースが50K。合計110K(780円ほど)。インドネシアの通貨(ルピア)は桁数が多く(1ルピア=0.0077円)、混乱してしまった。これで780円は高すぎる、78円じゃないかなと。78円では安すぎる。やはり780円だった。それなりに客が入っているカフェだったが、この値段で大丈夫なのだろうか。インドネシア語のメニューに表示されていた値段だから、外国人用の特別な値段というわけでもない(そもそもセンタニでは外国観光客を誰一人として見かけなかった)。
出された料理はまずかった。昨日バリで食べた一品はあまりおいしくないというだけで、まずいとまでは言えなかったが、これは空腹にもかかわらず食べ進むのが苦痛なくらいだった。
空港でSimカードを購入してから、あてもなくセンタニを歩く。ショップやレストランもほとんどなく、見どころもない。建設が終わっていない新しいモスクが目に付いたくらいか。
昨日ほとんど寝ていないこともあり、疲れている。宿の近くの小さな店で揚げかまぼこ(のようなもの)、パイ(のようなもの)、肉団子(のようなもの)の3品と乳飲料、ミネラルウォーターを夕食用として購入し、宿に戻る。全部で20Kルピア(160円くらい)ぐらいだっただろうか。この3品はおいしかった。インドネシアではじめて口にしたおいしい食べ物。
トゥリガナ航空の若い女性職員のおかげで明日はワメナに飛び立てる。感謝感謝。
午前1時半ごろにデンパサール空港を飛び立ったガルーダ機は午前8時半ごろにジャヤプラに着いた。約6時間の真夜中の飛行(バリとジャヤプラには1時間の時差がある)。途中にニューギニア島のTimkaに着陸し、食事も出たから、眠る時間はほとんどなかった。
「ジャヤブラに着いた」と書いたが、空港はジャヤプラから36Km離れたセンタニ(Sentani)にある。ガイドブックによれば、センタニからジャヤプラに出るにはタクシーで1時間、300Kルピア(2200円)ほどかかるらしい。明日は午前中のうちにワメナに飛びたい。特に見どころもないジャヤプラまで出ずに、センタニに1泊するのが得策だろう。
センタニ空港
しかし、宿を探す前にやるべきことがある。陸路ではアクセスできないワメナまでの往復航空券を入手することだ。ジャヤプラ(センタニ空港)とワメナ間の航空路はトゥリガナ航空(Trigana Air)によってほぼ独占されているらしい。
空港前にたむろしている男たちのひとりに連れられてトゥリガナ航空のデスクに行くと、今日のフライトはフルだとのこと。明日以降についてはセンタニ市内にあるトゥリガナ航空のオフィスに訊いてくれと無愛想に言われる。
このオフィス探しに手間取った。バックパックを背負ったまま、尋ね尋ねしてたどり着いた建物には確かにTrigana Airという看板がかかっているが、カーゴ(貨物)の事務所だった。
しかし、この事務所の男が私をモータバイクの後ろに乗せて旅客用のオフィスまで連れて行ってくれた。歩けば10分以上の距離だっただろうか。チップを要求されるのではとチラッと思ったりもしたが、そういうことはなかった。
トゥリガナ航空のオフィスでは若い女性が英語で対応してくれた。まず明日のワメナ行きを確保する。ワメナ行きは1日3便だが、10時20分発を選んだ。続いてワメナからジャヤプラ(センタニ)への帰りの便。6月1日の午前9時にジャヤプラからバリのデンパサールに向けて飛び立つガルーダ航空のチケットを購入しているから、5月31日にはジャヤプラに戻っている必要がある。ところが、31日までの便はすべて埋まっている。6月1日の便には空きがあるが、遅すぎる。
これは困った。せっかくここまで来てワメナまで行けないとなると、インドネシアに来た目的が失われてしまう。ジャヤプラで何日も過ごす意味はないから、明日のうちにバリまで戻り、残りの日々をバリで過ごすしかなくなる。トゥリガナ航空以外にワメナに行く便があるかもしれないが、あまり期待は持てない。
ところがどっこい。しばらく考えていた受付の女性が「ビッグ・ボスに電話で相談してみる」と言ってくれるではないか。女性は携帯で電話する。どうやら「日本のツーリストが航空券がなくて困っている」と伝えているようだ。
電話を終えた女性は、「31日にジャヤプラに戻る便も確保できた」と言う。まさに神の声だ。帰りの便も1日に3本あり、11時20分のものを予約した。フルだったはずの席をどのようなマジックを使って予約できたのか。今でもよくわからない(実際帰りの便には空席はなかった。)。料金は往きも復りも800Kルピア。合計で1600Kルピア(12000円余り)だった。女性と握手して、トゥリガナ航空のオフィスをあとにする。
航空券を確保できたところで、今日の宿を決めなければならない。トゥリガナ航空のオフィスを探している途中に、2つのホテルを当たっていた。1つはWifiなし、朝食なしで250K(1900円ほど)、もう1つはWifiなし、朝食付きで300K(2300円)。センタニの宿は高い。
トゥリガナ航空のオフィスの隣にWifi付き、朝食付き(ただしトーストとインスタントコーヒーだけ)で275Kのホテルがあるのを見つけた。ここにしよう。名前はUnique Hotel。Wifi付きといっても、部屋の中では信号が弱すぎ、受付付近でしかネットに接続できなかった。
宿から空港までは歩いて10分足らず。空港のカフェでかなり遅めの昼食をとる。注文したのはナシ・ソト・アヤム(鶏肉のスープ、ライス付き)とメロン・ジュース。ナシ・ソト・アヤムが60Kで、メロン・ジュースが50K。合計110K(780円ほど)。インドネシアの通貨(ルピア)は桁数が多く(1ルピア=0.0077円)、混乱してしまった。これで780円は高すぎる、78円じゃないかなと。78円では安すぎる。やはり780円だった。それなりに客が入っているカフェだったが、この値段で大丈夫なのだろうか。インドネシア語のメニューに表示されていた値段だから、外国人用の特別な値段というわけでもない(そもそもセンタニでは外国観光客を誰一人として見かけなかった)。
出された料理はまずかった。昨日バリで食べた一品はあまりおいしくないというだけで、まずいとまでは言えなかったが、これは空腹にもかかわらず食べ進むのが苦痛なくらいだった。
遅めの昼食
空港でSimカードを購入してから、あてもなくセンタニを歩く。ショップやレストランもほとんどなく、見どころもない。建設が終わっていない新しいモスクが目に付いたくらいか。
センタニの町並み
昨日ほとんど寝ていないこともあり、疲れている。宿の近くの小さな店で揚げかまぼこ(のようなもの)、パイ(のようなもの)、肉団子(のようなもの)の3品と乳飲料、ミネラルウォーターを夕食用として購入し、宿に戻る。全部で20Kルピア(160円くらい)ぐらいだっただろうか。この3品はおいしかった。インドネシアではじめて口にしたおいしい食べ物。
トゥリガナ航空の若い女性職員のおかげで明日はワメナに飛び立てる。感謝感謝。
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