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2018年8月20日月曜日

イスラエル中東研修ツアー 一日目(ナザレ到着)

8月2日。

香港発のキャセイパシフィック便は定刻の7時55分よりすこし早くテルアビブのベン・グリオン空港に到着した。

そう長くはない列に並び、入国審査を受ける。女性係官はパスポートをぱらぱらとめくって、いくつかの質問(父親の名前は?という質問もあった)をしたあと、イスラエル訪問の目的を尋ねてくる。「スタディツアーに参加するため」と答え、Galilee Instituteから受け取っていたLetter of Acceptanceと日程表を見せる。これでやっと入国かと期待したが、そうは問屋が卸さない。

「パスポートを預かるから、向こうで待つように」と、後方の部屋を指される。部屋に行くと、すでに先客が10人ほどいる。みんなぐったりと疲れた様子だ。横になって寝ている男もいる。おそらくかなり長い時間待っているのだろう。どれだけ待たなければならないのか。

1時間以上待つようでは迎えに来ているGalileeの運転手に会えないだろう。その場合は、今夜の宿泊先であるナザレのホテルに自力で行くしかない。あるいは、Galileeの運転手は別の参加者を出迎えるために午後3時ごろにも空港に来るはずだから、そのときまで待つという手もある。

そんなことを考えながら、10分ばかり待っていると、突然私の名前が呼ばれ、パスポートと小さな入国カードを渡された(イスラエルは数年前から出入国スタンプを廃止しており、代わりにカードを渡される)。正直ホッとした。おそらく、私に関する情報をオンラインで探り、問題ないと判断したのだろう。

キャセイパシフィックでベン・グリオン空港に到着した研修参加者は私を含めて3人。手荷物だけで預け荷物のない私が最初にGalileeの運転手と会うことができた。

ベン・グリオン空港からナザレまでは1時間半くらいかかっただろうか。研修の主な会場となるGolden Crown Old Cityホテルにチェックインしたのは10時すぎだった。ホテルには研修中ずっと私たちに付き添うことになるGalilee InstituteのBorisが待機しており、簡単な手続きを済ませた。このホテルには1泊し、翌日からはエルサレムに移動するが、また戻ってきて合計7泊することになる。

参加者中私だけは2人部屋ではなく個室を予約していた。バスタブ、テレビ、エアコン付きの立派な部屋だが、冷蔵庫はなかった。

今日の昼食から食事はすべてホテルで提供される。昼食に先立って、ナザレの町に出てみた。知名度の割には小さな町だった。アラブ人が多い気がした。暑いが、日本ほどの猛暑ではない。

ナザレ

空港の両替所が閉鎖されていたこともあり、ここで両替する必要がある。しばらく歩いて両替所を見つけ、150ドルをイスラエルのシェケルに替える。食費、宿泊費、移動費は必要ないから、150ドルは多すぎる気もしたが、使わないシェケルは再両替できるだろう。

ギリシャ正教の教会ではドイツ人の団体を見かけたが、街は閑散としている。昼の12時というのに、レストランやカフェにも客はほとんど入っていない。

ギリシャ正教教会

12時半にキャセイパシフィック組の3人だけでホテルのレストランで昼食をとる(参加者の大半は20時45分着の大韓航空便でやって来る)。なかなか充実したビュフェ式の食事。

ホテルで昼食

昼食後、部屋に戻って一眠りしてから、4時過ぎに再度外に出てぶらぶらする。

なにぶんにも疲れている。夕食を7時に済ませ、部屋に戻って、灯りをつけたままそのまま寝込んでしまった。夜中の1時頃に目が覚め、そのあと眠れない。なにはともあれ、ここまで無事にたどり着けたことで一安心。明日からが楽しみだ。

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