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2018年9月18日火曜日

北朝鮮観光ファンミーティング 一日目(平壌到着)

9月8日。

ツアーは11時15分に北京空港の第2ターミナルに集合することになっている。といっても13時発平壌行きの高麗航空定期便にチェックインするわけではない。数日前に送られてきたツアーの行程表によれば、私たちが乗るのは19時発の臨時便。キャパシティを超えた訪朝観光客をさばくために特別に用意された夜行便だ。夜行便で平壌に飛ぶのははじめてなのでそれなりに興味深いのだが、平壌での半日の観光が犠牲にされ、その代わり北京で6時間余り無為に過ごさなければならない。

9時前にHappy Dragon Hostelをチェックアウトして、近くのチェーンレストラン「李先生」で朝食をとる。春雨のスープと中華パンで25元(400円ほど)。

地下鉄とエアポート・エキスプレスを乗り継いで北京首都航空の第2ターミナルに着いたのは10時半ごろ。11時になってから集合地点であるLEI Cafeに行くとすでに数人のツアー同行者が集まっている。さらに待つこと20分ほど、羽田集合のツアー本体が到着した。添乗員として同行しているのはJS Toursの社長だ。

全員が集まったところで、社長が「悪い知らせ」と前置きして、ツアー内容の変更を伝える。なんと平壌滞在が1日短縮されるのだ。11日朝の平壌発北京行きの便を確保できないため、平壌を10日の朝に列車で発ち、丹東を経由して大連で1泊、11日の朝に大連から北京へ飛ぶという。帰路の北京発羽田行きの便を変更することはできないから、これしか方法がないとのこと。そもそも超短期の2日半の平壌観光がたったの1日になってしまう。観光には期待していないとはいうものの、さすがにこれにはがっかりした。

総勢51名。大学生から高齢者まで、年齢層はさまざまだが、総じて若い。女性は10名弱。これほどの大人数は予想していなかった。最初の募集人数が10人、追加の人数が10人、せいぜい20人くらいだと思っていた。

4時40分の再集合までいったん解散となった。再度北京市内に出かけるのもおっくうなので、ターミナル3に移動して食事をとり、ビールを飲んで時間を過ごす。

北京空港ターミナル3で昼食(60元)

夕方5時過ぎにチェックインし、出国審査とセキュリティチェックも無事通過。出国審査の列に並んでいた若い台湾人カップルと少し話す。Koryo Toursのツアーではじめての訪朝とのこと。

高麗航空機は少し遅れて北京空港に到着し、7時20分ごろに平壌に向けて発つ。機内はほぼ全員が観光客のようだ。いつもの通りチキンバーガーとジュースが出た。

平壌に到着したのは夜の10時ごろだった。入国検査は簡単だった。荷物もほとんどノーチェック。電子機器をカバンの外に出しただけだった。機器のスイッチをオンにする必要もなし。

空港ロビー

空港ロビーの小さな売店は私たち日本人の爆買いで大忙しだった。モランボン楽団のDVDなどが飛ぶように売れる。ここらへんはKoryo Toursのグループと大違いだ。私のこれまでの経験によれば、欧米人の北朝鮮での買い物はプロパガンダ・ポスターに集中している。DVDやCDを購入する欧米観光客はほとんどいない。

欧米系の若い女性が私に日本語で話しかけてくる。イギリス人で、日本語は大学で勉強したという。何回目の訪朝かと尋ねると、15回目とのこと。それもそのはず、彼女はKoryo Toursのガイドだった。SarahやVickyがKoryo Toursを去ったあとの新しいガイドらしい。平壌からハサンへの鉄道ツアーに参加したこと、Koryo ToursのSimonを知っていることなどを話す。彼女は以前はYoung Pioneer Toursのガイドをやっていたらしい(あとで両江ホテルで再び会ったときに聞いた)。

4人の日本語ガイドが私たちを迎えに来ていた。2013年に世話になった金ガイドと2010年訪朝時の張ガイドもいる。金ガイドが私を覚えていなかったことに軽いショックを受ける。

ホテルは当初予定されていた羊角島ホテルから両江(リャンガン)ホテルに変更されていた。ホテル変更については出発の数日前に知らされていた。グレードダウンということで不満の声もあったが、羊角島ホテルも高麗ホテルもそれぞれ数回宿泊している私にとっては新しい体験であり、むしろうれしいくらいだ。

25人ずつに分かれて2台のバスに乗り、空港から平壌中心部にある両江ホテルに向かう。この組み分けはこれ以降ずっと固定された。食事のときもおおむねこの組み分けに従ったので、もう一方のバスに乗ったメンバーについては最後まで顔もはっきり識別できなかった。

真夜中の12時近くに両江ホテルに着く。部屋に入る前にまずは夕食。キムチ、ポテトサラダ、メンチカツ(のようなもの)、ジャガイモの揚げ物、野菜の煮物、ライス、スープ、それになぜかドーナツ。ビールとミネラルウォーターも付く。深夜にはあまり食べないほうがよいとわかってはいても、ついつい食べてしまった。12時を過ぎてから給仕しなければならないウェイトレスたちもたいへんだ。

真夜中の夕食

両江ホテルの部屋は悪くなかった。お湯も問題なく出るし、テレビも映る。外を一望できるテラスもある。トイレの水が少量流れ放しで止まらなかったが、音が気になるほどではない。

両江ホテル

明日は8時に昼食で、8時40分に出発とのこと。動物園、遊園地、スーパー(光復地区商業中心)を訪れたあと、いったんホテルに戻り、正装のうえ再度ホテルを出るという。正装してどこへ行くかは明らかにされなかったが、おそらくマスゲームだろう。

2 件のコメント:

  1. 機内では自分の隣もKoryo Toursの参加者でシンガポールのカップルでした。日本含めて世界中いろんなとこ行ってるようで写真も見せてもらいましたが朝鮮は初めてと話してました。多国籍の団体は刺激があって面白そうですね。

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  2. 台湾人のカップルも何回も日本を訪れていると言っていました。Koryo Toursの場合、それほど個人情報にうるさくなく、ツアー終了後に参加者全員のメールアドレスが知らされます。このため、ツアーが終わってからも、情報や写真の交換がしばらく続きます。訪朝後に日本を訪れたイギリス人とラトビア人のカップルに大阪を案内したこともあります。

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