5月2日
朝食後、8時ごろにホテルを出る。目指すのはティンプーから70kmほど離れた「冬の首都」プナカ。プナカはティンプーよりも標高が1000mほど低く比較的温暖なため、かつて冬の間だけ首都となっていた。
ティンプーの近郊(バスの車窓から)
プナカに至る途中に、ブータン最古のシムトカ・ゾンを遠くに望み、標高3090mのドチュ・ラ(ドチュ峠)を越える。天気がよければドチュ・ラからヒマラヤを望めるとのことだったが、私の目では確かめることができなかった。たまたまスイス人観光客とフランス語で言葉を交わすことになった。彼は息子と一緒にバリでホテルを経営しており、インドネシア人のグループに交じってブータンを訪れたとのことだった。フランス語をほめられ、ちょっといい気分。
シムトカ・ゾンを望む
ドチュ・ラ
プナカ近郊の丘陵上に建つチミ・ラカンというお寺まで、ゆるやかな坂を上る。30分くらいはかかっただろうか。なんとか到達できたが、かなり疲れた。
チミ・ラカンまでの道
私が選んだ料理
プナカ・ゾン
ティンプーへ戻り、野菜市場を訪れたのは6時前。かなり大きな屋内市場だ。動画を撮りながら見て回る。動画を撮る私に対するブータンの人々の反応は総じて好意的で、笑顔を見せてくれる人が多い。小学生くらいの女の子3人組から声がかかる。”Which country are you from?”。ちゃんとした英語だ。女の子たちは3人とも12歳だった。
ブータンは英語教育に力を入れており、住民の英語能力は非常に高いと聞いていた。これはいろいろな場面で確かめられた。私たちのガイドの説明にもたびたび英語が交じっていた。おそらく英語のガイドもやっているのだろう。運転手も英語で十分に意思疎通できた。
私にとっては、寺院や城よりも、日常生活の一端を見ることのできるマーケットのほうが興味深い。寺院や城を鑑賞するだけの歴史的・文化的な知識の欠如を露呈しているだけなのかもしれないが。
野菜市場
野菜市場に続いて土産物屋を訪れた。女性陣の何人かはブータンの民族衣装「キラ」に興味を示し、試着していた。試着姿を見て私も「こっちのほうがよい」など、役にも立たない助言をした。
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