5月5日
朝食後、ホテル近くのショッピング・モールへ行く。ここで手持ちのインド・ルピーを使い切りたいところだ。広いモールの中を見て回る。食品や雑貨、衣服などを売っている。シャツを購入して1000円余りを使う。まだ5000円分くらいのルピーが残っているが、買うべきものが見当たらない。デリー空港で3時間ほどの待ち時間があるから、そのときに免税品でも買おう。
一行、ショッピング・モールへ入る
モールの中
羽田行きを待機中、10 人ほどのネパール人の若者たちと言葉を交わす。埼玉県の日本語学校行くところだとのこと。日本語を交えて話してみたが、日本語はまだおぼつかない様子だった。
羽田までのフライトはスムーズだった。定刻より30分ほど早く、翌6日の午前7時ごろに到着し、8日間のブータン・ツアーは無事終了した。
若干の感想
北朝鮮旅行を除き、私がグループ・ツアーに参加することはめずらしい。「中国貴州省2016」(このときも西遊旅行だった)に詳しく書いたことだが、グループ・ツアーには長所もあれば短所もある。長所はともかく楽なこと。ホテルやレストランを探す必要もなければ、道に迷うこともなく、快適に旅行できる。逆に短所は、どこを訪れ、どのように歩いたかの記憶が希薄になることだ。迷いながら探索することを通じてのみ、訪れた場所の空気にふれ、人とふれあうことができる。
貴州省の旅と同様、今回もツアーのメンバーに恵まれた。自分の無知と限界を思い知らされながらも、和気藹々と旅をすることができた。
ブータンはユニークな場所だった。北朝鮮とは別の意味での独特さ。行く所々でブータンでしか見られない光景が展開される。公務員などには着用が義務づけられている民族衣装の「キラ」と「ゴ」。ブータン特有の建築様式。ブータン以外の国では見られない風景だ。
ブータン特有の光景
「幸せの国」と呼ばれるブータンでの幸せの実態はどうだろうか。若者の失業率の上昇、以前からあるネパール系ブータン人の難民化など、ガイドに尋ねたかったところだが、「和」を乱すことを恐れる日本人特有の性向だろうか、問うことがはばかられた。
ポートレートが至るところに飾れている国王(とその家族)についても聞きそびれた。国王を褒め称える言葉は何回も耳にしたが、(北朝鮮とは異なり)これはおそらく本音、あるいは少なくとも本音の一部だろう。だが、別の意見、現体制に対する異議がブータンに皆無なのかどうか、知りたいところだった。
我がグループの中の若い女性は、ガイドや運転手と一緒にクラブやカラオケを訪れたとのことだった。彼女はその場にいた高校生たちに「国王をどう思うか」という主旨の質問をした。答えはすべて好意的なものだったという。
国王夫妻
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