本書を読む前提知識を得るために、「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」(岩波新書・大木毅)に目を通した。これはこれでおもしろかったが、Life and Fateを読み進めるうえで、スターリングラード攻防に関する詳細な知識は必ずしも必要ではない(もちろんあるにこしたことはない)。他方、1937年のモスクワ裁判(スターリンによる粛清)や農業集団化とクラーク(富農)への攻撃、ユダヤ人医師団陰謀事件など、ソ連の歴史に関するおおよその知識は本書の理解に不可欠と言えよう。
食事をしながら、おばさんたちと話す。近くのゲストハウスに宿泊していること、フィリピンは3回目だが、本格的なフィリピン旅行ははじめてであることなど。とりわけマクドナルドやKFCなどのファーストフード店でライスを提供している話題で盛り上がった。Only in the Phillipensという感想を伝えておいた。たわいもない会話だが、屈託のない温かい雰囲気が心に残っている。
次にハーン砲台を見てから、長い兵舎や映画館、ダンスホールがあった広場に行く。いわば島のメイン広場といった趣だ。もちろん残っているのはすべて完全な廃墟で、当時の面影はない。太平洋戦争記念碑(Pacific War Memorial)や米国・フィリピン兵士像(Brothers in Arms)があるのもここだ。
ハーン砲台
長い兵舎
Brothers in Arms
太平洋戦争記念博物館(Pacific War Memorial Museum)にはマッカーサーのレイテ上陸、山下将軍の軍事裁判などの興味深い写真が展示してあった。
フェリー・ターミナルの近くにはSM Mall of Asiaがある。近代的な巨大ショッピング・モールだ。ここで昼食をとることにした。吉野家などの日本食レストランもいくつか出店している。ライスは避けたいので、ちょっと高めハンバーガー店に入る。チーズバーガーを注文(250ペソ)。食べ終わり、支払いのために500ペソ札を用意していたところ、まだ払ってもいないのに250ペソのお釣りとレシートを持ってくる。500ペソを支払うことを先取りして持ってきたわけではないらしい。まだ払っていないことを告げると、びっくりしていた。払ったのに払っていないと間違えられることはあっても、払ってもいないのに払ったと間違えられることはそうないだろう。