よろしければクリックしてください。
にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ
にほんブログ村

2016年4月2日土曜日

ミャンマー2016 九日目 その1 (ヤンゴン)

2月16日。

Beauty Land Hotelでは、前日にリクエストしておけば、トースト、卵料理、フルーツという標準のセットの代わりにミャンマーの麺を朝食とすることもできる。この日、私はモヒンガーという米粉からできた麺を選んだ。ミッチーナーかマンダレーですでにモヒンガーは食べていたかもしれないが、あまり洗練されていない私の舌では各種の麺の微妙な差までは識別できない。断言できるのは、このときのモヒンガーはおいしかったということくらい。

朝食はモヒンガー

今日はまずヤンゴン最大の名所ともいうべきシュエダゴォン・パヤー(パゴダ)に出かけることにした。私はどちらかというと観光名所を避けているが、まったく無視するというほどには徹底していない。パリのルーブル美術館、ロンドンの大英博物館、ローマのコロシアム、ヨルダンのペトラ、インドのタージマハルなども訪れている。ポーランド人の作家Witold Gombrowiczは何年かパリに住んでいた間、友人たちがしきりに勧めたにもかかわらず一度としてルーブル美術館を訪れなかった。私はそこまでかたくなではない。あるいはそこまで固い信念があるわけではない。

宿のスタッフによれば、シュエダゴォン・パヤーまでのタクシー代は2000チャット(200円)ということだった。タクシーを拾いやすいヤンゴン中央駅まで歩き交渉するが、どのタクシーも3000チャットだと言う。「それじゃ」と行って立ち去ろうとすると、即座に2000チャットまでディスカウントされた。

タクシーでおよそ10分、シュエダゴォン・パヤーに到着する。拝観料は8000チャット。靴を脱ぎ裸足になって中へ入る。シュエダゴォン・パヤーは複数の仏塔や寺院からなる。それぞれに由緒があるのだろうが、詳しく調べるほどの興味もない。だが、金色に輝く仏塔群のきらびやかさと壮大さには心ならずも圧倒される。

大半はミャンマー人の参拝客だが、外国人の観光客もちらほら見られる。3人連れの若いミャンマー人女性の参拝客が目についたので写真を撮らせてもらう。英語で「ビルマ人か」と尋ねると、3人揃って「Yes」と誇らしげに答える。

ビルマ人の参拝客

老人が近づいてきて、英語で「あなたは何日(what day)に生まれたのか」と聞く。てっきり生まれた日付(date)のことだと思い「XX月X日だ」と答えると、何曜日に生まれたかを聞いているのだとのこと。何曜日に生まれたかなど知るよしもない。老人は私の生年月日を確かめてから、小冊子を出して調べてくれる。私は土曜日に生まれたようだ。老人が私の生まれた曜日を教えてくれた理由はあとになってわかった。シュエダゴォン・パヤーには月曜日から日曜日までの各曜日の仏様が祭ってあり、自分が生まれた曜日の仏様を拝むようになっていたのだ。

黄金をメインに、白、緑、赤、茶などをちりばめた色鮮やかな建造物はなかなかの迫力だ。だがここを訪れているミャンマー人たちの立ち振る舞いもそれに劣らず興味深い。おそらく大半は我々同様の観光客だろうが、床に座って祈っている人も少なくない。一人の僧を7、8人の中年の女性が囲んで座っている。僧は食事をしており、婦人たちはそれぞれの手作りらしい料理を僧に差し出している。これも一種の寄進か。かと思うと、10人ほどの僧がテーブルを囲んで食事している光景にも遭遇する。

シュエダゴォン・パヤー

女性に囲まれて食事する僧
 
帰りのタクシーを拾うとすると、4000チャットだという。「ではいい」と立ち去ろうとしても、追いかけてディスカウントする気配はない。シュエダゴォン・パヤーの前にはそれほど多くのタクシーがたむろしているわけではなく、4000チャットでも客が見つかると見込んでいるのだろう。

なんとか2500チャットのタクシーを見つけ、昨日定休で閉まっていたボーヂョーアウンサン・マーケットに行く。ヤンゴン最大といわれるこのマーケットだが、食べ物は扱っておらず、工芸品、土産物、布地などが中心になる。私はCDを2枚購入した。ミャンマーの音楽には何の知識もない私が購入したのは竪琴のCD2枚だった。竹山道雄の「ビルマの竪琴」から思い浮かんだだけのお粗末な選択。

マーケットの周囲をしばらく散策してから、遅めの昼食を近くの食堂でとった。食べたのは麺だが、例によって麺の種類はわからない。

まだ午後2時をちょっと過ぎたところ。さてこれからから何をするか。ひとまず宿に戻り、一休みしながら考えよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿