10月2日。
今日は一日モスクワでゆっくりできる。およそ12年ぶりのモスクワだが、今回の旅行の目的はチェチェンにあるので、モスクワについてはあまり調べておらず、特に計画もない。昨日の総菜の残りで朝食を済ませてから、10時過ぎにホテルを出る。外は寒く、空は曇っている。スマートフォンの表示によれば今朝の気温は4℃だった。
まずはお決まりの赤の広場とクレムリンに向かう。ホテルのあるパルチザンスカヤ駅から赤の広場までは地下鉄で15分足らず。2005年の5月にもここを訪れたが、ちょうど戦勝記念日(Victory Day)だったことから、赤の広場はブロックされており、遠くから眺めるだけだった(代わりに市民のパレードを見ることができたが)。だからはじめて足を踏み入れる赤の広場だ。壮麗な正教寺院やクレムリンの壁よりもまず目に付いたのは中国人観光客の多さ。国慶節と重なっている時期だったこともあるが、普段から中国人が多いことは、看板や標識に中国語が併記されていることからもうかがえる。日本人や韓国人には遭遇しなかった。
長い行列に加わってまでクレムリンの中に入る気はしない。赤の広場につながるグム(ГУМ)百貨店をぶらぶらするだけにとどめた。百貨店の中では中国人観光客がインフォメーションのロシア人女性を撮りまくっていた。ツーショットで撮る客もいる。いささか無遠慮とも思えるが、インフォメーションの女性はこんな事態に慣れているのだろうか、笑顔で応じていた。もっともこの場面を脇から盗み撮りしている私も無遠慮さではひけをとらないかな。
続いて地下鉄でキエフスカヤ駅に向かった。明日のグロズヌイ行きのUTair機はヴヌコヴォ空港から飛び立つ。ヴヌコヴォ空港に行くにはキエフスカヤ駅からアエロエキスプレスに乗ることになる。このアエロエキスプレスの発着場所を確かめておきたかったのだ。はじめて利用するロシアの国内航空。遅れてはならぬという思いから、ちょっと神経質になりすぎたようだ。わざわざ下調べするまでもない。地下鉄を降りてAeroexpressの表示に従って行けば簡単にたどり着ける。
キエフスカヤ駅近辺のセルフ・サービスの食堂で遅めの昼食を済ませ、まだ陽が暮れていない4時ごろにホテルに戻った。体が疲れていたこともあるが、明日のグロズヌイ行きを控えて、のんびり観光する気になれなかった。
ホテルの部屋で休みながら、なにげなくメールをチェックすると、Caucasus ExplorerのDmitryから次のようなメールが入っていた。
Are you sure, that you are coming to Grozny airport tomorrow.
I checked the flights and it seems that you are coming to the airport of
Vladikavkaz by S7 and your departure is also by S7 fro Vladikavkaz.
Also I tried to call you, but your Japanese phone number does not work. Do
you have local phone number?
「ちゃんとグロズヌイ行きの飛行機を予約したのか? Vladikavkaz(北オセチアの首都)行きを予約したのではないか」というのだ。びっくりした。いくらうっかり者の私でもGloznyとVladikavkazを間違えて予約するはずがない。手持ちのUTairのEチケットにははっきりと10時40分発モスクワ発グロズヌイ行きと記されている。だが、念のためにUTairのWebサイトをチェックすると、10月3日のモスクワ発グロズヌイ行きについては"No flight on this day"と表示されている。ロシア語でも同様の表示だ。「10月2日のフライトはない」としか解釈できない。焦った。ここまで来てグロズヌイに行けなければ、モスクワで1週間を過ごして帰国するしかなくなる。UTairに電話で問い合わせたいところだが、Webサイトには電話番号が記載されていない。あわててSkypeを通じてDmitryに電話し、私の予約番号を伝えたうえで、チェックしてくれるように頼む。しばらくしてDmitryから次のようなメールが来た。
I have just checked. Everything is OK with your flight.
We have got wrong information, because all tickets are sold (that is why this flight does not exist for boking systems).
Dmitryの勘違いだったようだ。つまり"No flight on this day"とは「この日のフライトの予約はいっぱい」という意味らしい。誤解を招く表現だ。ホッとしながらも、不安は完全には払拭されないまま翌日を待つことになる。
夕食はホテル近くの昨日とは別の総菜屋から仕入れたサラダと魚、缶ピールですませた。さて明日はどうなることか。
今日は一日モスクワでゆっくりできる。およそ12年ぶりのモスクワだが、今回の旅行の目的はチェチェンにあるので、モスクワについてはあまり調べておらず、特に計画もない。昨日の総菜の残りで朝食を済ませてから、10時過ぎにホテルを出る。外は寒く、空は曇っている。スマートフォンの表示によれば今朝の気温は4℃だった。
まずはお決まりの赤の広場とクレムリンに向かう。ホテルのあるパルチザンスカヤ駅から赤の広場までは地下鉄で15分足らず。2005年の5月にもここを訪れたが、ちょうど戦勝記念日(Victory Day)だったことから、赤の広場はブロックされており、遠くから眺めるだけだった(代わりに市民のパレードを見ることができたが)。だからはじめて足を踏み入れる赤の広場だ。壮麗な正教寺院やクレムリンの壁よりもまず目に付いたのは中国人観光客の多さ。国慶節と重なっている時期だったこともあるが、普段から中国人が多いことは、看板や標識に中国語が併記されていることからもうかがえる。日本人や韓国人には遭遇しなかった。
曇天下の赤の広場
長い行列に加わってまでクレムリンの中に入る気はしない。赤の広場につながるグム(ГУМ)百貨店をぶらぶらするだけにとどめた。百貨店の中では中国人観光客がインフォメーションのロシア人女性を撮りまくっていた。ツーショットで撮る客もいる。いささか無遠慮とも思えるが、インフォメーションの女性はこんな事態に慣れているのだろうか、笑顔で応じていた。もっともこの場面を脇から盗み撮りしている私も無遠慮さではひけをとらないかな。
グム百貨店の女性と中国人観光客
続いて地下鉄でキエフスカヤ駅に向かった。明日のグロズヌイ行きのUTair機はヴヌコヴォ空港から飛び立つ。ヴヌコヴォ空港に行くにはキエフスカヤ駅からアエロエキスプレスに乗ることになる。このアエロエキスプレスの発着場所を確かめておきたかったのだ。はじめて利用するロシアの国内航空。遅れてはならぬという思いから、ちょっと神経質になりすぎたようだ。わざわざ下調べするまでもない。地下鉄を降りてAeroexpressの表示に従って行けば簡単にたどり着ける。
キエフスカヤ駅近辺のセルフ・サービスの食堂で遅めの昼食を済ませ、まだ陽が暮れていない4時ごろにホテルに戻った。体が疲れていたこともあるが、明日のグロズヌイ行きを控えて、のんびり観光する気になれなかった。
簡単な昼食
ホテルの部屋で休みながら、なにげなくメールをチェックすると、Caucasus ExplorerのDmitryから次のようなメールが入っていた。
Are you sure, that you are coming to Grozny airport tomorrow.
I checked the flights and it seems that you are coming to the airport of
Vladikavkaz by S7 and your departure is also by S7 fro Vladikavkaz.
Also I tried to call you, but your Japanese phone number does not work. Do
you have local phone number?
「ちゃんとグロズヌイ行きの飛行機を予約したのか? Vladikavkaz(北オセチアの首都)行きを予約したのではないか」というのだ。びっくりした。いくらうっかり者の私でもGloznyとVladikavkazを間違えて予約するはずがない。手持ちのUTairのEチケットにははっきりと10時40分発モスクワ発グロズヌイ行きと記されている。だが、念のためにUTairのWebサイトをチェックすると、10月3日のモスクワ発グロズヌイ行きについては"No flight on this day"と表示されている。ロシア語でも同様の表示だ。「10月2日のフライトはない」としか解釈できない。焦った。ここまで来てグロズヌイに行けなければ、モスクワで1週間を過ごして帰国するしかなくなる。UTairに電話で問い合わせたいところだが、Webサイトには電話番号が記載されていない。あわててSkypeを通じてDmitryに電話し、私の予約番号を伝えたうえで、チェックしてくれるように頼む。しばらくしてDmitryから次のようなメールが来た。
I have just checked. Everything is OK with your flight.
We have got wrong information, because all tickets are sold (that is why this flight does not exist for boking systems).
Dmitryの勘違いだったようだ。つまり"No flight on this day"とは「この日のフライトの予約はいっぱい」という意味らしい。誤解を招く表現だ。ホッとしながらも、不安は完全には払拭されないまま翌日を待つことになる。
夕食はホテル近くの昨日とは別の総菜屋から仕入れたサラダと魚、缶ピールですませた。さて明日はどうなることか。
0 件のコメント:
コメントを投稿