12月19日。
10時過ぎにホテルを出て旧市街に向かう。Ramada Hotelを選んだのはCity centreに近かったからだが、どこがCity centreなのかは確かめていなかった。Ramada Hotelから旧市街までは遠い。グーグルマップで調べると、Ramada Hotelから旧市街のバラード(Balad地区)までは5.2Km、徒歩で1時間10分かかる。Uberまたはタクシーを利用するのが順当なところだが、ジェッダの街をじっくりと歩いて確かめたい。幸い時間はたっぷりある。
中東の強い日差しのもと、街はひっそりしていた。「リッチな産油国」というイメージにはふさわしくない老朽化した建物も多い。ともかく人通りが少ない。ときたますれ違う人からは「アッサラーム・アレイコム」という挨拶の言葉がかかる。
ホテルには朝食が付いていなかったので、途中で適当な食堂があれば入りたいと思っていたが、まったく見当たらない。
そのうち旧市街に着いた。半ば崩壊した壁。出窓が特徴的な古い建物。独特の趣がある。ガイドブックに記載されているスーク・アル・アラウィまで行く。スーク(市場)という雑然としたイメージではなく、衣服や装飾品を売る店舗が整然と並んでいる。
スーク・アル・アラウィから少し離れたところにある店の主人が英語で話しかけてくる。こちらが何とかスークで、あっちが野菜を扱う何とかスークだと説明してくれる。いろいろなスークがあることはわかったが、どれがどのスークだかは頭に入らない。
中国人らしい10人ほどのツアーグループとすれ違う。日本の旅行会社もサウジツアーを計画しているようだが、実際にはじまるのは来月からだ。さすが中国、動きがはやい。
安そうなホテルが2軒あったので、試しに値段を聞いてみた。旧市街という絶好の立地だから、再度ジェッダに戻ってきたときには泊まってもいい。大通りに面したSafari Hotelは1泊120リアル(3600円)、裏通りに入ったところにあるCairo Hotelは1泊100リアル(3000円)とのことだった。どちらからもホテルのカードを貰っておいた。
アーケードの中の商店街に入り動画を撮る。サウジアラビアではじめての動画なので、どのような反応があるか、びくびくしながらの撮影だった。心配することはなかった。手を振ってくれたり、声をかけてくれたり、人々はきわめて友好的だった。
とっくに昼食の時間を過ぎている。やっと見つけた小さな食堂に入る。英語はまったく通じない。壁にある写真から1品を選び注文。これにパンを付けてもらおうと、何回もBreadという単語を口にするが、まったく通じない。しかし心配無用。出された料理にはナンが2枚付いていた。全部で5リアル(150円)という安さだ。スプーンを使わずに手で食べるのにちょっと苦労。
食堂でトイレを借りようとするが、これも意思が伝えられない。食堂を出てから、モスクにトイレが付設されていることを発見して事なきをえた。
写真や動画を撮りながら旧市街の探索を続ける。Jeddah academy of fine artなる場所があり、屋外に奇想天外な馬車の構造物が展示してある。こうした遊び心と伝統的な町並みの組み合わせがある種の風情をつくり出している。
帰路も徒歩にした。往きとは異なる道を選び、ホテルに向かって歩き出す。1時間近く歩くと、汗がにじみ、喉も渇いてくる。マクドナルドに立ち寄って、生クリームをのせた冷たい飲み物(商品名を知らず、こうしか言いようがない)をオーダーして、しばらく休む。マクドナルドでは問題なく英語が通じた。
ホテルに戻って体を休め、暗くなってきたころ夕食のために外に出る。グーグルマップで調べたところ、ホテルの近くにいくつかのレストランがある。歩いて5分もかからない場所だ。しかし、これらのレストランにたどり着くには広い通りを渡らなければならない。数多くの車がビュンビュン飛ばしている通りを渡るのは至難の業だ。通りに沿ってずっとさかのぼっていっても信号もなければ横断歩道もない。
現地の人は車と車の間を縫ってすいすいと渡っていく。しかし私がこれを真似するのは危険だ。「たぶん渡れるだろう」で踏み出すのは避けたほうがいい。「確実に渡れるだろう」という瞬間を待つしかない。いつまで待ってもその瞬間は訪れなかった。サウジアラビアが「車社会」であることを実感した最初の場面だった。
結局近くのスーパーでナン、ミルク(と思ったがヨーグルトだった)、ツナ缶、たらこ(?)のパック詰めを購入して夕食とした。
明日はジェッダの南東にあるタイフ(Taif)にバスで行くつもりだ。
10時過ぎにホテルを出て旧市街に向かう。Ramada Hotelを選んだのはCity centreに近かったからだが、どこがCity centreなのかは確かめていなかった。Ramada Hotelから旧市街までは遠い。グーグルマップで調べると、Ramada Hotelから旧市街のバラード(Balad地区)までは5.2Km、徒歩で1時間10分かかる。Uberまたはタクシーを利用するのが順当なところだが、ジェッダの街をじっくりと歩いて確かめたい。幸い時間はたっぷりある。
中東の強い日差しのもと、街はひっそりしていた。「リッチな産油国」というイメージにはふさわしくない老朽化した建物も多い。ともかく人通りが少ない。ときたますれ違う人からは「アッサラーム・アレイコム」という挨拶の言葉がかかる。
旧市街まで歩く
ホテルには朝食が付いていなかったので、途中で適当な食堂があれば入りたいと思っていたが、まったく見当たらない。
そのうち旧市街に着いた。半ば崩壊した壁。出窓が特徴的な古い建物。独特の趣がある。ガイドブックに記載されているスーク・アル・アラウィまで行く。スーク(市場)という雑然としたイメージではなく、衣服や装飾品を売る店舗が整然と並んでいる。
旧市街(その1)
旧市街(その2)
旧市街(その3)
スーク
スーク・アル・アラウィから少し離れたところにある店の主人が英語で話しかけてくる。こちらが何とかスークで、あっちが野菜を扱う何とかスークだと説明してくれる。いろいろなスークがあることはわかったが、どれがどのスークだかは頭に入らない。
中国人らしい10人ほどのツアーグループとすれ違う。日本の旅行会社もサウジツアーを計画しているようだが、実際にはじまるのは来月からだ。さすが中国、動きがはやい。
安そうなホテルが2軒あったので、試しに値段を聞いてみた。旧市街という絶好の立地だから、再度ジェッダに戻ってきたときには泊まってもいい。大通りに面したSafari Hotelは1泊120リアル(3600円)、裏通りに入ったところにあるCairo Hotelは1泊100リアル(3000円)とのことだった。どちらからもホテルのカードを貰っておいた。
アーケードの中の商店街に入り動画を撮る。サウジアラビアではじめての動画なので、どのような反応があるか、びくびくしながらの撮影だった。心配することはなかった。手を振ってくれたり、声をかけてくれたり、人々はきわめて友好的だった。
旧市街の商店街
とっくに昼食の時間を過ぎている。やっと見つけた小さな食堂に入る。英語はまったく通じない。壁にある写真から1品を選び注文。これにパンを付けてもらおうと、何回もBreadという単語を口にするが、まったく通じない。しかし心配無用。出された料理にはナンが2枚付いていた。全部で5リアル(150円)という安さだ。スプーンを使わずに手で食べるのにちょっと苦労。
はじめてのサウジ料理
食堂でトイレを借りようとするが、これも意思が伝えられない。食堂を出てから、モスクにトイレが付設されていることを発見して事なきをえた。
写真や動画を撮りながら旧市街の探索を続ける。Jeddah academy of fine artなる場所があり、屋外に奇想天外な馬車の構造物が展示してある。こうした遊び心と伝統的な町並みの組み合わせがある種の風情をつくり出している。
馬車
壁に描かれたイモリ
自動車の残骸
帰路も徒歩にした。往きとは異なる道を選び、ホテルに向かって歩き出す。1時間近く歩くと、汗がにじみ、喉も渇いてくる。マクドナルドに立ち寄って、生クリームをのせた冷たい飲み物(商品名を知らず、こうしか言いようがない)をオーダーして、しばらく休む。マクドナルドでは問題なく英語が通じた。
ホテルに戻って体を休め、暗くなってきたころ夕食のために外に出る。グーグルマップで調べたところ、ホテルの近くにいくつかのレストランがある。歩いて5分もかからない場所だ。しかし、これらのレストランにたどり着くには広い通りを渡らなければならない。数多くの車がビュンビュン飛ばしている通りを渡るのは至難の業だ。通りに沿ってずっとさかのぼっていっても信号もなければ横断歩道もない。
現地の人は車と車の間を縫ってすいすいと渡っていく。しかし私がこれを真似するのは危険だ。「たぶん渡れるだろう」で踏み出すのは避けたほうがいい。「確実に渡れるだろう」という瞬間を待つしかない。いつまで待ってもその瞬間は訪れなかった。サウジアラビアが「車社会」であることを実感した最初の場面だった。
結局近くのスーパーでナン、ミルク(と思ったがヨーグルトだった)、ツナ缶、たらこ(?)のパック詰めを購入して夕食とした。
明日はジェッダの南東にあるタイフ(Taif)にバスで行くつもりだ。
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