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2023年6月2日金曜日

イラン2023 テヘランへ戻る

 5月3日

テヘランへ戻る日。バスのチケットは前日にホテルに頼んであった。バスターミナルまでのタクシーとテヘランまでのバスのチケットと併せて220トマン(4ドル余り)とのことだった。カーシャーンからテヘランまでバスで3時間以上かかる。いまだにイランの通貨と物価に慣れていないこともあり、タクシーと3時間のバスで500円程度とはさすがに安すぎるのではないかと思ったが、よくよく考えてみれば妥当な値段だった(テヘランまでタクシーで行くには20ドルが相場らしい)。

いったんバスターミナルまで行き、それからまた移動して路上でバスを待つという変則的な形であったが、ともかく9時半発のバスに乗車できた。

テヘランのバスターミナルについたのは午後1時過ぎ。ここでやっかいなことが発生した。SIMカードが容量のリミットに達し、使えなくなってしまったのだ。確か128GBのSIMカードだったはずだ。イランに20日間滞在するには十分な容量なはずだ。ひょっとすると購入時に聞き間違えたのかもしれない。

バスターミナル内でSIMカードを販売しているところを探すが見つからない。

SIMカードがなければ配車アプリは使えず、グーグル・マップも無力だ(実はオフラインで使用できるMaps.meアプリをインストールしており、イランの地図もダウンロードしていたのだが、このときはまったく頭に浮かばなかった)。

やむなく普通のタクシーで宿探しすることにした。大きなバスターミナルにもかかわらず、タクシーもなかなか見つからない。路肩で休んでいるタクシーをやっと見つけたが、高齢の運転手はごく基本的な英単語すら理解しない。30年前に日本で働いたとのことだったが、知っている日本語は「ニホン」と「オウジ(東京都の王子のことか)」だけだった。

Heritage Hostelへ行きたかったのだが、運転手の知らないホステルであり、グーグル・マップで場所を示すこともできない。仕方なく、ガイドブックに住所が載っているAsia Hotelへ向かうことにした。このホテルは先にテヘランに滞在したときに下見しており、値段も確認済みだった(1泊15ドル)。

Asia Hotelに到着し、とりあえず1日だけ泊まることにした。

Asia Hotel(Webより借用)

ホテルのオーナーに尋ねると、SIMカードは地下鉄のエマーム・ホメイニイ駅で入手できるとのことだった。駅まで10分ほどの距離を歩き、Irancellのオフィスで残量ゼロの手持ちのSIMカードをリチャージしてもらう。値段は忘れたが、容量は確か15GBだった。イランには残り4日の滞在だから、これで十分だろう。

ホテルへの帰り道、車が次から次へとやってくる道路を渡るのに躊躇していたら、高齢の男性が無言で私の腕をとり、向かい側まで導いてくれた。忘れがたい好意。

ホテルに戻る。エスファハーンで食事を共にした日本人女性から電話があり、今日の晩に再度いっしょに食事することになった。

女性の宿泊先はHeritage Hostelで、Asia Hotelからは歩いて10分余り。6時ごろにHeritage Hostelに向かう。もしHeritage Hostelにホテルに個室の空きがあれば、明日以降の宿にするつもりだった。テヘランのHeritage Hostelはエスファハーンの同名のホステルと同じ系列で、イラン随一のバックパッカー向けのように思えた。

残念ながら、個室は1日しか空いていなかった。値段は24ユーロとのことだった。

エスファハーン同様、Heritage Hostelの中庭には大勢の外国人旅行者がたむろしていた。といっても大半は中国人旅行者だ。自転車で長期旅行している中年のドイツ人旅行者もいたが、西欧人や日本人は総じて少数派だ。

私と日本人の女性、それに中国人女性ひとりを加え、夜のテヘランでレストランを探す。ちょっと大きめのごく普通のレストランに入る。チキン、魚、ビーフ(羊?)のケバブと小サラダを注文、3人でシェアすることにした。

ケバブで夕食

食事を終えて、レストランを出たのが9時過ぎ。Asia Hotelまでの帰り道、迷いはしなかったが、漆黒の中、人通りの少ない道路を渡るときには恐怖を感じた。かなりのスピードで向かってくる車の群れををかいかぐるのは、命をかけた冒険だ。シーラーズの夜道で転んだことともあわせ、イランの危険は夜の道にあることを思い知らされた。

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