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2023年5月31日水曜日

イラン2023 アブヤーネ村からカーシャーンへ

 5月1日。

前日に旅行会社に依頼してたタクシーは予定通り午前9時にホテルにやって来た。このタクシーでアブヤーネ村を観光し、カーシャーンまで行くことになる。

運転手は中年の実直そうな男性。英語はまったくできないが、感じは悪くない。

アブヤーネ村に着いたのは12時過ぎ。赤土でできた家が谷の斜面に建ち並ぶ村だ。前日旅行会社に「イランの農村を見たい」と言ったときに意図していたのは「イランの普通の農村の生活を見たい」ということだったが、アブヤーネ村は「普通の農村」ではない。村ではあるが、観光スポットなのだ。観光客の数も少なくない。中国人のグループも見かけた。

運転手といっしょに村を一巡する。農村の生活を見ることはできないが、これはこれでいいだろう。

アブヤーネ村


アブヤーネ村を歩く

ペルセポリスをガイドしてくれたアリと同様、この運転手もコーヒーとお菓子を用意していた。しかも、お湯をその場で沸かす本格的なコーヒーだ。

運転手といっしょに


アブヤーネ村の観光を終え、今日宿泊することになるカーシャーンへ向かう。

カーシャーンへは1時間ほどで着いたが、宿を探す必要がある。運転手がスマホで探してくれる。満室のところが多く、かなり時間がかかった。結局、Sabbaghian Boutique Hotelという小さな伝統的なホテルに投宿した。朝食付きで1泊1300トマン(約26ドル)。運転手とはここで別れる。

一休みしてから、外へ出て、ホテルの付近を散策する。表通りを歩いていると、一眼レフのカメラの抱えた若い女性が向こうからやってくる。キャノンのカメラを見せながら、ペルシャ語で私に何か話しかけてくる。シャッターを押してくれと言っているのだろうか。そうではない。私の写真を撮りたいと言っているらしい。

もちろん断る理由はない。代わりに彼女の写真も撮らせてもらった。

カメラを持つ女性

5月2日

Sabbaghian Boutique Hotelの朝食はまずまずの内容。高級ホテルとは比べるべくもないが、それなり凝った食べ物が用意されていた。

朝食の席で中年の中国人観光客と30分ほど話す。上海から来たというこの中国人男性は中国政府に対してかなり距離を置いた見方をしていた。中国人の多くはCCTVなどのマスコミからのみ情報を得ており、考えに偏りがあると言う。

ホテルのスタッフに頼まれ、この中国人と私はホテルの宣伝用の動画の作成に協力することになった。英語でそれぞれ約1分、カーシャーンとホテルを称賛する内容をしゃべった。中国人はこの日にカーシャーンを離れ、中国に帰国するとのことだった。

カーシャーンにはかつての商人や有力者が住んでいた邸宅がいくつか残っている。これらの邸宅巡りがカーシャーンの観光の目玉らしい。

朝食のあと、30分以上歩いて、これらの邸宅を見に行く。観光客はほとんどいない。こうしたひっそりした通りをぶらぶらするのも悪くない。

私の前を行く若い3人の女性のうちのひとりが私のほうに引き返してくる。飲料水となる水道が道ばたにあり、その飲み方を教えてくれるためだ。外国人の私に対するこうした好意はイラン滞在中いろいろな場面で経験した。

カーシャーンの静かな一画

途中で小ぎれいなアイスクリーム屋に立ち寄ったりしながら、ホテルまで帰る。カーシャーンには特にこれといった観光スポットがない。バザールはあるが、さびれた感じだ。「見なければならない」といった名所や旧跡がないのは、強迫感から解放されて落ち着く(ちょっぴり負け惜しみかな)。

夕食はホテルの近くの食堂のホットドッグで済ませた。例によって2食分のボリュームだ。昼食を抜いていたこともあり、おいしく完食できた。セブンアップと併せて90トマン(2ドル弱)。

ホットドッグとセブンアップで夕食

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