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2024年7月28日日曜日

アゼルバイジャン2024 五日目(Xinaliq Village)

 7月9日

昨日スーパーで買っておいたパンとヨーグルトで朝食を済ませ、10時にXinaliq村を目指して出発した。両側を絶壁に挟まれた細い山道を進む。山を抜けると広々とした草地が広がる。ジョージアへのカズベキへの道、ロシアのダゲスタンへ向かう道にも似た、コーカサス特有の雄渾な山並みだ。1時間半ほどでXinaliqに到着。

山道をドライブ


Xinaliqu村に到着


Xinaliqの家々が山の腹にへばりついている。足が悪く杖をついている運転手は山の麓で待機し、私ひとりで山を登り始める。

Xinaliqの家並み

ジョージアのカズベキと同様、塀や垣、土台、家の一部は石を積み重ねて造られている。放し飼いの牛や羊がちらほら見られ、動物たちが落とした糞が道の至るところにある。そして人間。子供たちや女性が多い。生活の場に闖入した私に対して敵意が示されることはなく、「ハロー」と声がかかることもある。

村の中

村から下方を眺める

石造り


村を歩く

観光客らしき姿も3、4人見かけた。そのうち1人はガイドを伴った中国人の青年だった。観光客として訪れるぶんにはいいが、ここに暮らすのはたいへんだ。舗装されていない石ころだらけの坂道を歩くのは、老人や身体障害者にとって並大抵ではない。中国のミャオ族の山村で抱いたのと同じ感想だ。

1時間余り村を探索してから、麓で待っている運転手のもとに戻る。

ホテルに帰ってきたときには2時を過ぎていた。部屋で一休みしてから、町の中へ出る。昨日とは異なる小さな食堂で遅めの昼食。パンに挟んだケバブとコーラで3マナト(300円弱)。安い。安すぎる。昨日の食堂では同じようなもの(ただしコーラは大瓶)を注文して6.4マナトだった。コーラの代金を含むのを忘れているのかもしれない。

昼食

昼食後に目指したのはクルムズ・ガサバ(赤い村)。20年ほど前に発行された「旅行人」のガイドブックによると「イラン系のタート語を話す山岳ユダヤ人の町」とのこと。秘境マニアの私としては欠かすわけにはいかない。しかしLonely Planetには「痕跡を残すものはほとんどなく、クバの他の地区と異なるとすれば、住民が総じて豊かなことくらいだ」とある。

公園を通り抜け、川を渡り、30分以上歩いて「赤い村」らしき場所に着く。たしかにこれといった特徴はなく、クバの一部として違和感なく溶け込んでいる。特に豊だという印象もない。ただし、シナゴーグとユダヤ博物館(Jews Museum)がユダヤ系の痕跡をわずかにとどめている。シナゴーグは兵士2人によって守られており、博物館の前には警官2人が配置されていた。博物館は閉館中だった。

ダビデの星が描かれたシナゴーグ

歩いて町の中心まで戻り、スーパーでヨーグルトとフルーツジュースを購入。明日はクバを離れ、アゼルバイジャン第2の都市であるガンジャ、あるいは観光地のシェキに向かうつもりだが、そのままバクーに帰るという選択肢もある。

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