7月6日
今日はヘルシンキを離れる日。再びタリンへ戻るか、それとも次の国のラトビアへ向かうか、少し迷った。ヘルシンキからラトビアの首都リガまでのフェリーもあるらしいが、なにぶんにも時間がかかる(18時間との情報もあった)。朝早くフェリーでタリンへ行き、その日のうちにバスでリガへ向かうことは可能だが、早朝からばたばたするのはおっくうだ。
結局、タリンでもう1泊することにし、フェリーを予約した。午後1時半にヘルシンキを出て、3時30分にタリンに着くフェリー。ヘルシンキまで来たときと同じ運行会社の同じフェリーを選択した。
朝起きたとき、腕時計が止まっていることに気がついた。電池が尽きたのだろう。スマホがあるから時間の確認はできるが、ちょっと不便だ。
8時前に朝食を済まし、浴槽につかってのんびりしてから、10時40分にホテルをチョックアウトした(ボックスにカードキーを入れるだけで完了)。
トラムに乗ってターミナル2まで行き、フェリーに乗船。定刻どおりにタリンのターミナルDに到着した。この日の宿はBooking.comで予約していた。前回に泊まったSt. Olaf Hotelにほど近いThree Crowns Residentsというホテル。
多少は土地勘のある場所だから、小雨が降ったり止んだりしている中、徒歩でホテルに向かった。
Three Crowns Residentsは朝食付きで1泊45ユーロ(7500円強)。St. Olaf Hotelより少し安いが、その分だけ部屋が狭く、若干見劣りがする。
Three Crowns Residents
部屋で体を休めてから、6時過ぎに外に出る。雨はあがっている。すでに馴染みの街を少しぶらつく。
旧市街をぶらつく
2日の滞在にもかかわらずまだ口にしていなかったタリン料理を試してみたい。ホテル近くのラエコヤ広場はいくつかのレストランに囲まれている。観光客向けだから値段は高いが、それを承知で、そのうちのひとつに入り、今回の旅行で特に気に入っているニシンの酢漬けとハニー(蜂蜜)ビールを注文した。
料理を持ってきたウェイトレスにロシア語で「ロシア語をしゃべるか」と尋ねた。「しゃべる。ロシア人(ルースカヤ)だから」との返事。
彼女はエストニアの生まれではなく、カザフスタンとの国境近くのシベリア出身とのこと。残念ながらロシア語で会話を続けることができず、だんだん英語になっていく。サンクトペテルブルクの大学へ行った流れで、エストニアに落ち着いたという。
エストニアでのロシア人の比率は40~60%とのこと。先日エストニア人の男性から得た情報と合致する。10~20%という思い込みは私の間違いだった。
「今のエストニアでロシア人として生きるのはどうか」と聞いてみた。「非常に悪い。エストニア人はロシア人を憎んでいる(Very bad. They hate Russians.)」という回答だった。この正直な答えにはちょっと驚いた。彼女によると、エストニアではロシア語の学校が閉鎖され、ロシア語での教育が不可能になっているらしい。
料理とビールの代金は28ユーロ強だった。ウェイトレスにチップを渡すために、クレジット・カードではなく、現金で30ユーロ支払った。ウェイトレスは最後にspirits(蒸留酒)をサービスしてくれた。少量だが強い酒だ。
ニシンと蜂蜜ビール
ロシア人のウェイトレス
サービスのスピリッツ
レストランをあとにしてホテルに帰ったのは9時ごろだったが、外はまだ明るかった。明日はバスでラトビアの首都リガへ向かう。
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