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2016年3月10日木曜日

ミャンマー2016 三日目(ミッチーナー)

2月10日。

ミッチーナーに3泊して、明後日、つまり2月12日に次の目的地のマンダレーに移動することにした。まずはマンダレーまでの航空券を確保しておく必要がある。ミッチーナーからマンダレーまでは鉄道も通っているが、24時間ほどかかるらしい。時間に余裕のある旅ならこれも一興だろうが、私のように10日も満たない旅では選択から外れる。

Lonely Planetの情報ではミッチーナーにはSnowland Toursという旅行会社がある。ここなら航空券を購入できそうだ。ミッチーナー駅の近く、YMCAから歩いて10分たらずのところにあるらしい。9時過ぎにYMCAを出て、Snowland Toursを探すが見つからない。見つからないのも無理はない。英語の看板が一切出ておらず、表戸は開いているものの、中には誰もおらず、ただいくつかの机が並んでいるだけだったからだ。

何人かに尋ねてやっと探り当てたSnowland Tours。奥から出てきたのは50がらみの女性だ。温和そうな表情と語り口。即座に好感を持った。女性によれば、2か月ほど前に英語のできるスタッフが去ったため、旅行業務は停止しているとのこと。表に看板が出ていないのもそのためだろう。だが、航空券を入手することは友人を経由して可能という。女性の英語は流暢ではないが、コミュニケーションに支障をきたすほどではない。

ミッチーナーからマンダレーへの航空券には数種類あり、最も安いのはAir Mandalayの76ドルだった。ヤンゴン初日に「あまりお勧めできない」と言われながらも安さに抵抗できずに購入し、4時間待たされるはめになったあのAir Mandalayの便だ。だが、他の航空会社はどれも100ドル以上。40ドルの差は大きく、今回もAir Mandalayを利用することにした。

80ドル渡してお釣りをチャットでもらい、1時間ほど後に再度Snowland Toursを訪れると、Eチケットが用意されていた。ここで少し女性と会話。女性はカチン州の最大民族であるジンポー族に属しているとのこと。「ジンポー族は日本人と似ていると言われている」とうれしそうに語る。スリに注意するようにとも言う。非行に走る若者が増えているらしい。「仕事がないからか」と聞くと、クスリのせいだとの答え。女性がnarcoticという単語を知っていたのにちょっと感心(「上から目線」で失礼)。

昼食は市場の屋台でとった。ぶっかけ麺。モヒンガーという米粉からつくった麺だろうか。代金は700チャット(70円)だった。代金を支払うと、屋台の女主人は「謝謝」と礼を言っていた。私を中国人と思っていたかどうかは定かではない。女主人にとって唯一の既知の外国語が「謝謝」だったのかもしれない。

屋台で食べた昼食

午後はミッチーナーの探索にあてた。まずカチン州民族博物館を訪れる。街の中心からはかなり距離があるが、時間はたっぷりあるので歩く。入場料2000チャット。特に印象に残るような展示物はなかった。これは博物館のせいではなく、私のせいだろう。展示物に興味をそそられるだけの知識が私になかったということにすぎない。

ミッチーナーをゆったりと流れている大河(エーヤワディー川)に沿ってぶらぶら歩きながら街に戻る。川のほとりで洗濯している何人かの女性。ブルキナファソや北朝鮮でも見かけた光景だ。

河畔で洗濯する女性たち

かなり長い時間歩いた。一休みしたい。ちょうど川沿いに大きなレストラン兼ビアホールがある。ビールとポテトフライを注文し、川を眺めながらぼーとする。ゆっくり流れる川と時間。ポテトチップにつけるシーズニングがおいしかった。正確な値段は失念したが、そう高くはなかった。

ビールで一休み

私にとってその土地土地の民族音楽をライブで聞くのは旅の楽しみのひとつだ。Snowland Toursの女性からBamboo Fieldというレストランで毎晩ライブ演奏があると聞いていた。YMCAに戻り、受付の女性にBamboo Fieldの場所を尋ねる。歩いて10分もかからないところにあるらしい。

7時過ぎにBamboo Fieldに行く。舞台上にはキーボードが1台だけ。いやな予感。民族音楽ではなさそうだ。案の定、7時半から始まった舞台ではミニスカートの女性がキーボードの演奏に合わせてミャンマーの歌謡曲らしきものを歌う。歌謡曲でもいいものはいいのだが、これはたらたらと甘ったるい調べで、心に触れるような要素がまったくない。私以外には中国人の観光客らしき7、8人のグループがいるだけだったが、彼らも音楽には興味を示していないようだった。鳥の唐揚げとビールを頼んだが、唐揚げは軟骨を揚げたもので、肉がほとんどない。男性歌手、別の女性歌手と3人聞いてから席を立った。7700(770円)と結構な値段だ。しかも店員に渡した8枚の1000札のうち2枚はテープで継ぎ接ぎがしてあるという理由で受け取りを拒否された(受け取りを拒否されたのはこの店だけで、件の札もあとで問題なく使用できた)。期待外れの音楽にまずい料理。あげくのはてに札の受け取り拒否。思い返せばこのときが今回の旅行のlowest ebbだった。

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