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2016年3月24日木曜日

ミャンマー2016 七日目(マンダレー)

2月14日。

今日は午後5時発の夜行列車でヤンゴンへ向かう日だ。午後3時ごろまではマンダレーの市内でゆっくりできる。

朝食後、9時過ぎに宿を出た。まずはマンダレーの市場に行く。市場には昨日も行ったが、日本人男性の案内に従ってざっと通過しただけだった。もっとゆっくり、ときには立ち止まり、横道にも入っていきたい。写真や動画も撮りたい。

マンダレーの市場

マンダレーの市場の喧噪と人混みはミッチーナーの市場と同じだが、規模はミッチーナーよりずっと大きい。托鉢の仏教僧たちが商人たちから幾ばくかの金銭や物品をもらっている。単独で歩いている僧もいれば4、5人のグループの僧もいる。尼僧もいれば子供の僧もいる。同じ仏教国でもタイやラオスの市場ではこうした光景は見られなかった。

市場を托鉢する子供僧

横道に入り、路地から路地へと探索する。若い女性たちが大量の玉葱を大きなざるに入れて揺さぶり、皮をふるい落としている。余分な皮をそぎ落とされた玉葱は赤い網の袋に詰められていく。
玉葱(ニンニクだったかもしれない)の皮をむいている二人連れの中学生くらいの少女もいる。写真撮影をお願いすると、どこでも気持ちよく応じてくれる。

玉葱の荷をつくる

皮むき作業の少女

昼食は宿の近くの中華食堂でとる。この食堂に入るには3度目だ。焼き飯を注文(1800チャット)。せっかくのマンダレーで同じ食堂で3回も食事するのは芸のない話だ。ミャンマーにどのような料理があり、どこに行けば食べられるかをちゃんと調べておかなかったため、安易な選択になってしまった。

Royal Guesthouseのチェックアウトは12時。宿に戻ってチェックアウトし、荷物を預けてから再度街歩きに出る。宿のすぐ近くに広い敷地の旧王宮があるが、入場料が10ドルするということなので、外から眺めるだけにした。ヒンズー寺院、中華風のお寺、キリスト教の教会のほか、ネパールのゴルカ(Gorkha)の集会所(宗教施設?)まである。中に入ってネパール人の女性と少し話した。さらにあてもなくぶらぶら歩く。歩き疲れたら、カフェに入ってビールだ。

そのうち3時近くになった。少し早いが、駅に向かうことにした。宿から駅までは歩いて15分か20分くらい。時間もたっぷりあるし、荷物も軽いので、歩けないことはないが、ここは宿の前で待機しているサイカーを利用することにした。サイカーとは横に座席を付けた自転車のことだ。駅までの値段を聞くと、2000チャット(200円)という。高いが、値切らずに利用することにした。こんな場面で100円を浮かせることもないだろう。私と荷物を載せて力いっぱいペダルをこぐ中年の男の姿を見ていたら、200円も高くはないと思った。

サイカーで行く

駅に着くと、外国人の私の姿を見て、列車まで案内してくれる男がいる。アッパークラスの車両の私の席まで案内してくれた。旅行中にこうした求めもしない親切に遭遇すると、どうしても警戒し、身構えてしまう。あとで料金やチップを請求される可能性があるからだ。実際、そのようなケースは他の国で何回も経験している。だが、このときの男はお金を請求するようなそぶりも見せなかった。このときだけではない。前日、列車の切符を購入する際にも、私を正しい窓口まで連れて行ってくれた男がいた。「どこの窓口で購入するのか」などと尋ねたわけではなく、外国人と見ての親切だった。ミッチーナーでマンダレー行きの飛行機を待っているときも、わざわざ私の座っている席まできて、搭乗が開始になったことを知らせてくれた男がいた。「ミャンマーでは親切の対価を求められることはない」と言い切ることはできないが、少なくとも私の体験した親切はすべて無償だった。

駅に早く着いたので、列車の中で1時間以上待つはめになった。いろいろな人がいろいろなものを売りに車内に入ってくる。小学校高学年くらいの少女がミネラルウォーターを売りに来た。ビルマ語で私に売り込んでくる。もちろん何を言っているかわからないので、私は少女の言ったことをオウム返しに繰り返す。それがおかしかったのだろう。少女はケラケラは笑う。笑ってさらに何か言う。私をそれをまたまねして繰り返す。少女はまた笑う。お互いにこのやりとりをしばし楽しんだ。ああ、ミャンマーに来てよかったと思った瞬間だ。3日目にミッチーナーのレストランのライブ音楽にいたく失望し、「こんなことなら来なければよかった」と落ち込んだものだが、そんなネガティブな思いは吹っ飛んだ。5分足らずの少女とのやりとり。このことだけでもミャンマーに来る価値があった。

ミネラルウォーターを売りに来た少女

いざというときのために夜食代わりのお菓子を買い込んでいたが、その心配は無用、白いワイシャツを着た若い男が夜食の注文をとりにきた。焼きそばと焼き飯のいずれかで、3000チャット(300円)とのこと。市中の食堂の倍近い値段だが、ちゃんとしたものを食べたかったので焼きそば注文しておいた。

列車はほぼ定刻の5時ちょっと過ぎに出発した。外はまだ明るいので、車窓から写真や動画を撮る。注文しておいた焼きそばは7時に私の席まで運ばれた。

列車内の焼きそば

4年前の12月にインド旅行で寝台車を利用したときには冬の服装をしていても寒くて眠れなかったものだ。2月のミャンマーの夜行列車はそれほど寒くなく、セーターを1枚着込めば問題なかった。座席はゆったりしたアッパークラスで、リクライニングできる。ただ、揺れは大きかった。ゴットンゴットンという規則正しいリズムではなく、左右にふらふらぶれるような揺れだ。覚悟していたことではあるが、あまりよく眠れなかった。

アッパークラス

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