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2015年8月23日日曜日

アフガニスタン2015 三日目(7月31日)

この日、バーミヤンの空は曇っている。同宿のAliは米国国務省が設立した組織で働いており、女性の起業を支援するためにカブールから当地にやってきた。しかし今日は金曜日で休日。バンデ・アミールの湖を一緒に見に行こうと我々に提案した。だが「曇った空のもとでは湖のブルーがクリアでなく、時間がたっぷりある我々としては後日に訪れたほうがベター」と判断したのはガイドのKausar。結果的にこの判断は正しかった。夕方帰ってきたAliは「バンデ・アミールはとても寒かった」とこぼしていた。一方、我々は翌日の晴れた空のもとで最良のコンディションの湖を見ることになる。

バンデ・アミール行きを後日に引き延ばした我々の今日の活動の中心はバーミヤン石窟の探索。石窟は宿から100メートルの距離にある。ここで若い女性を中心とする10人ほどのグループに遭遇した。彼らも石窟を見学中だ。なかのひとりが英語をしゃべるというので、しばしの交流となった。カーブルから来た一団かと思ったが、地元のバーミヤンからだという。ハザーラだ。日本から来たことを告げたあと、「Do I look like Hazara?」と問いかけると、いっせいに「Yes!」という答えが返ってくる。「We are in the same group, same familiy」と笑い合う。日本人とハザーラの人々とのつかの間の連帯。


昨日と同じチャイハナで昼食をとったあと、シャーレ・ゾハークとシャーレ・ゴルゴラという砦の跡を訪れる。どちらもごつごつした岩を登ることになるので、標高2500メートルのもとではどうしても息切れがしてしまう。しかし頂上からの景観はすばらしい。


夕食は宿ではなく、ホテルシルクロードでとった。これは私の提案で、私がKausarとドライバーを招待する形だ。シルクロードはアフガニスタン人と結婚した日本人女性のHさんが夫とともに経営しているホテルで、和食も提供している。もちろん通常のレストランよりちょっと値がはるが、「バーミヤンにお金を落とす」ことにためらいない。なにはともあれ、アフガニスタンの奥深く、巻き寿司や天ぷらを食べられるのは貴重だ。この日、Hさんはカブールに行っていて不在だったが、二日後にバーミヤン空港で遭遇し、短い会話を交わすことになる。

 

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