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2015年8月23日日曜日

アフガニスタン2015 一日目(7月29日)

7月28日23時30分発のエミレーツ便に搭乗、ドバイに向かう。エミレーツでは飛行中に機内でWifiを利用してネットにつながることがができた。ただし有料。500MBのデータ通信で1ドルだ。クレジットカードで簡単に手続きできる。中国上空ではネット接続不可、それにスピードが遅いから動画を見るようなこともない。私が使ったのは50MB以下だった。

本来ならドバイで5時間待ちだったが、フライトが早められ、3時間待ちになった。しかもビジネスシートに格上げ。ここ5年ほどの間にエミレーツでビジネスシートに格上げされたのは今回で3回目。さい先がよい。

カブールには11時過ぎに到着。イミグレーションはごく簡単に通過、続いてForeigner's Resistration Cardを作成することになる。これにはパスポートサイズの写真が2枚必要だ。同じ便で来た2人の中国人は写真を用意していなく、近くに写真を撮るような設備もないため、途方にくれていた。宿泊するゲストハウスの名前はUntamed Bordersから聞いておらず「アフガンでの滞在先」の項目は空白にしておいたが、問題なかった。

カブール空港には搭乗者以外は入れない。したがって、待ち合わせ場所にたどり着くには空港の外に出てから数百メートル歩かねばならない。道を尋ねながらなんとかたどり着くと、こちらから探すまでもなく、誰かが近づいてくる。ガイドのKausarだ。Untamed Bordersの共同設立者。30歳代といったところ。さっそく車に乗り、ゲストハウスに向かう。

途中米国大使館の前を通過。ものものしい警戒はもちろんだが、大使館付近では携帯電話も通じないという。携帯電話を利用した時限爆弾を防ぐためだろう。アフガン北部の実力者、現在は副大統領のドスタムの邸宅は厚いコンクリート壁で囲まれている。こういうところにカメラを向けると問答無用で射殺されるおそれがあるという。ドラッグで大もうけしている「マフィアのボス」の邸宅前も通過した。

看板も何もない目立たないゲストハウスに到着。銃を携えた警備員によるボディチェックと荷物検査のあとチェックインした。扇風機しかないが、標高1800メートルのカブールは7月末でもそう暑くはない。シャワー・トイレとテレビ、Wifi付き。朝食と夕食を込みで50ドルらしい。

簡単なブリーフィングのあと、2時間ほど部屋の中で休憩。エミレーツのビジネスクラスでたっぷり食べているので昼食は抜き。ブリーフィングで念を押されたのは、誰かと話すような機会があっても、どこに宿泊しているかは明かすなということだった。今後の予定についても同様で、口外は禁物とのことだった。写真については、軍隊、警察、女性は撮るなと釘を刺される。軍隊と警察はともかく、女性の写真が不可なのは痛い。

2時間後にKausarが迎えに来て、カブール観光に出る。外出するときはKausarが用意してくれていたアフガンの服を着用した。「これで立派なアフガニスタン人だ」とはKausarの弁。アフガニスタンの人口の10%を占めるモンゴロイド系のハザーラとして十分に通用するというわけだ。最初に訪れたのはBritish Cemetery。受付の管理人が私を怪訝そうに見る。あとで聞くと、私をアフガニスタン人と思い込み、「ローカルの人間がどうしてこんなところに見学に来るのだろう」と思ったそうだ。

その後、ブッシュマーケット(米軍の横流し品を中心としたマーケット、以前はゴルバチョフマーケットと呼ばれていた)、モスク、Babur's Garden、廃墟と化した旧宮殿などを見物し、夕食。夕食はゲストハウスで提供されるのだが、この日はKausarが案内するレストランでとった。チキンの煮込み、スープ、ライスなどだ。おいしいのだが、なにしろ量が多い。この後、アフガン料理の量の多さにいつも驚かされることになる。
カブール市内のドライブ

明日は早朝にバーミヤンに向けて飛ぶ。睡眠不足のはずだが、夜中に何回も目が覚めた。

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