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2018年12月5日水曜日

パキスタン2018 五日目(ミンゴーラ)

11月8日。

今日はミンゴーラ(Mingora)へ向かう日。昨日の残りのお菓子で朝食代わりとして、8時過ぎにホテルを出る。ホテル前でトゥクトゥクを拾い、Daewooバス・ステーションまで行くが、9時に出るはずのバスはキャンセルされていた。次のバスは午後になるというので、別のトゥクトゥクでミンゴーラ行きのミニバンが出ているゼネラル・バスステーションに向かう。

ミンゴーラ行きのミニバスは9時過ぎに出発した。代金は280ルピー(250円ほど)。

ミンゴーラもパシュトゥーン人が多数派の町だ。女子の教育を擁護したためにパキスタン・タリバン(TTP)に襲われて九死に一生を得、のちにノーベル平和賞を受賞した少女マララ・ユスフザイもミンゴーラの出身という。2008年には自爆テロも発生している。

ペシャワルからミンゴーラまでは5時間近くの道のり。タリバンの影響が残る保守的な地域だけに同乗者の中にはブルカ姿の女性もいる。そんな中、一列になって学校から帰る途中とおぼしき少女たちが車窓から見える。場所が場所だけにホッとする光景だ。

ブルカ姿の同乗者

学校から帰る(たぶん)少女たち

ミニバスは2時ごろにミンゴーラの街中に着いた。人、車、喧噪はペシャワルと同じだが、規模は小さい。

なにはともあれ宿を決めなければならない。メインストリートを歩いていると、Pameer Hotelという大きな看板が目に付いた。門衛もいる立派なホテルだ。

Pameer Hotel

ペシャワルのRose Hotelはテレビとシャワーが付いてはいたが、テレビは映らず、シャワーも出なかった(水道からお湯は出たので、髪だけを洗った)。ミンゴーラではちゃんとしたホテルに宿泊したかった。

1泊26米国ドル。思ったより安い。ここに1泊することにした。部屋を案内した若い男性は私に「クリスチャンか」と尋ねてくる。男性はクリスチャンだとのこと。クリスチャンはパキスタン人の5%に満たない。パキスタンでクリスチャンとして生きるのはそう容易ではない。ちょうどこのときも、冒涜罪(blasphemy)で死刑判決を受けたクリスチャンの女性が最高裁で無罪となり、それに対する抗議活動が各地で勃発しているところだった。

メインストリートの食堂に入り、遅めの昼食をとる。肉とジャガイモの煮物、ナン、コーラで160ルピー(140円ほど)。

午後3時ごろに昼食

ミンゴーラの郊外には、仏教関連の遺跡がいくつかあるらしいが、徒歩では無理だ。パキスタンにおける仏教の歴史については知識もなければ、関心もない。遺跡を巡る代わりに、ミンゴーラの町を隅から隅まで歩くことにした。

ペシャワル同様、ここでも写真を撮ってくれというリクエストに一度ならず遭遇する。ブルカ姿の女性を見かけるのもペシャワールと同じ。バナナ売りが「どこから来たのか」と聞くので「日本」と答えると、バナナを1本くれた。

ミンゴーラを歩く

子供たち

昼食が遅かったこともあり、夜になっても腹は空いていない。サモサ2個と揚げ物、それに貰い物のバナナで夕食の代わりとした。

Pameer Hotelは新しく、お湯もたっぷり出るうえ、液晶テレビの映りもよい。宗教番組が多いなか、結構派手な歌や踊りのチャネルもあった。

明日はミンゴーラを出て、ベシャム(Besham)という町に行くことにした。カラコルム山脈の端に位置する町だ。

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