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2015年9月19日土曜日

北朝鮮2014 九日目(8月26日)

朝食は柳京飯店のレストランでとる。私が朝食をとっていると、VesやSebastian、Ernestもやって来た。私に出された朝食には納豆が付いているが、彼らには納豆ではなく卵焼き。特にリクエストしたわけではない。羅先で私だけに寿司が用意されていたのと同じだ。こうした配慮はありがたいような、ありがたくないような。納豆が嫌いな日本人だって少なくないだろうに(私は大丈夫)。Vesに納豆を少しお裾分けする。まずくもなくおいしくもないという感想だった。この朝食をもって今回のツアーは終了。

私が乗る北京行きの飛行機は午後5時ごろに延吉を発つ。柳京飯店のチェックアウト・タイムは12時だが、出発まで部屋を使っていいということになった。それほど客が多くないのだろう。部屋に荷物を残したまま延吉の街をひとりで探訪した。延吉(中国語ではYanji、朝鮮語ではヨンギル)は吉林省朝鮮自治州の州都で、人口は50万近く。中国の都市としてはそれほど大きくない。朝鮮族が人口の半数を占めるバイリンガルの街だ(最近では漢族のほうが多くなっているとも言われている)。

延吉の市場


延吉の2カ国語の看板(献血屋!)

ツアー開始前に2泊しているから、街の地理はだいたい頭に入っている。街の中心部や市場を散策したあと、人民公園に行く。人民公園では平日の午前中だというのに朝鮮族の人々が歌と踊りを楽しんでいる。一昔前の韓国のトロット(韓国風演歌)や民謡が好まれているようだ。動画を貼っておこう(ツアー前日の8月17日に撮影)。曲は이혜리(イヘリ)の당신은 바보야 (タンシヌンパボヤ=あなたはバカね)。20年前くらいのヒット曲か。


人民公園を隅々まで探索。お化け屋敷や爬虫類館、小動物園などがあるが、いずれも閑散としている。動物園にはラクダ、オオカミ、猿などがいた。年老いて、疲れたはてた様子のオオカミが哀れを誘う。

人民公園の爬虫類館

昼食も柳京飯店にした。メニューには寿司や刺身の和食もあったが、ここはやはり朝鮮料理でいきたい。で、注文したのが牛肉のスープ。料理名は失念した。곰탕(コムタン)というのだろうか。もちろん生ビールも忘れてはならない。ビールはアサヒビールのジョッキに入って出てきた。中味までアサヒビールかどうかは定かでない。

牛肉スープと生ビール

レストランには個室もいくつかある。その個室のひとつからカラオケの歌声が聞こえてくる。ウエイトレスに朝鮮語で「南朝鮮(ナムチョソン)の人たちか」と聞くと、「ウリナラ(我が国、つまり北朝鮮)のひとたちだ」との答え。

柳京飯店のウエイトレス

午後も遅くなっていたので、そろそろ空港へ向かわなければならない。部屋を出るとき、朝鮮族らしき掃除係のおばさんが笑顔で、또 만나요(また会いましょう)と声をかけてくれる。

空港にはEarnet、Sebastianと一緒にタクシーで行った。Sebastianは流暢な中国語で運転手と話していた。タクシーの運転手の生活がいかに苦しいかなどについて話していたらしい。

延吉から北京へ向かう飛行機の乗客の大半は韓国からの観光客だった。長白山(白頭山)観光の客だろう。

北京へ着いたのは夕方の7時近く。翌日の関空行きの便は朝8時発なので、今から北京の街に出て早朝に空港に戻ってくるのもめんどうだ。空港の近くにイビス(ibis)ホテルがあることは調べてあった。イビスの無料シャトルバスに乗ってホテルまで行く。空き部屋があるがちょっと高い。結局近くにある別のホテルにして、早朝出発までの短い夜を過ごす。
 

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