10月23日
今日はジョージアの首都トビリシへ移動する日。ジョージアは2009年、13年前に訪れた国だ。13年前の旅では、トビリシを拠点に、ムツヘタ、カズベキ、ゴリを巡った。今回の旅の主目的ははじめて訪れるアルメニア。ジョージアは付録でしかない。ロシアのウクライナ侵攻とそれに続く動員令の発令以降、ロシア人の大量流入が伝えられているジョージア。その首都トビリシの様子を垣間見るだけでいい。トビリシにのみ、3泊4日の予定で宿を予約しておいた。
エレバンからトビリシ行きのバスはセントラル・バスステーション(キリキア・バスステーション)から出る。朝食を済ませ(早かったので同席者はなし)、Yandexでバスステーションに向かう。初日にYandexで一悶着あったから少し心配ではあったが、今回はスムーズだった。20分くらい乗って400ドラム。150円ほどだ。もちろん料金は乗車前にスマホに表示されており、運転手と話す必要はない。
トビリシ行きミニバスは9時、11時、1時に出発との情報を得ていたので、9時前に到着したのだが、実際にバスが出発したのは10時半だった。料金は8000ドラム(約3000円)。
30分の昼食休憩をはさみ、およそ4時間でバスは国境に着いた。アルメニア出国もジョージア入国もごく簡単で、パスポートにスタンプを押すだけ。コロナ関連のチェックはまったくない。
アルメニアからジョージアへバスで
サービスエリアで昼食(350円ほど)
さらに2時間ほど走り、午後4時半にトビリシに到着した。着いたのはいいが、途方に暮れてしまった。ある程度大きいバスステーションに着くだろうと思っていたが、予測に反して、マルシェルートカ(マイクロバス)が数台並んでいるだけの何の変哲もない場所に降ろされたのだ。
今自分がいる場所がわからない。予約してあるゲストハウスはトビリシから2~3Km離れている。SIMカードを売っているショップも見当たらない。ネットにつながらないからYandexも使えない。スマホのない時代なら、躊躇なくタクシーを拾って宿まで行くところだが、見知らぬ街(13年ぶりだから実質的にはじめて訪れる街だ)でタクシーを利用することには抵抗があった。
窮余の一策で、近くにあるホテルに飛び込んで助けを求めた。ホテルなら英語が通じるだろう。
おおげさだが、「地獄で出会った仏様」とはこのホテルの女主人だ。自分のホテルの客でもない一旅人に救いの手をさしのべてくれた。私が予約してあるゲストハウスまで電話してくれ、格安のタクシーを呼んでくれる。タクシーが到着すると手をとって車まで連れて行ってくれる。タクシーを待つ間にコーヒーまで出してくれた。
幸い、エレバンで160ドルをジョージア通貨のラリに両替していたので、手持ちの現金は十分だった。タクシーがゲストハウスに着くと、スタッフが門の外で待っていてくれた。
今日から3泊するのはGuesthouse Difference。朝食付きで3泊10000円と格安だが、トビリシの中心部からは離れており、バス・トイレは共用だ。
近くの店までも歩いて10分ほどかかる。暮れかけた道を10分歩き、夕食代わりのコーラとお菓子を購入し、ようやく一息ついた。
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