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2016年5月11日水曜日

中国貴州省2016 五日目(施洞の姉妹飯節)

4月22日。

このツアーの目玉である施洞の姉妹飯節の日。姉妹飯節は3日間続くが、2日目にあたる今日がもっとも賑わうとのことだった。

姉妹飯節(祭り)についての説明が必要だろうか。無知な私が解説しようとしても、結局はネット情報からの孫引きになってしまうだろうから、ごく簡単な説明にとどめる。今回の西遊旅行のツアーのタイトルに「恋愛祭り 姉妹飯節見学」とあるように、姉妹飯節は「恋愛」の祭りであり、中国では「情人節」にも模されている。着飾った若い娘たちが集まり、近隣からやってきた若者がそれぞれ意中の相手に求愛をする。娘たちは特定の色とスタイルのご飯を若者に渡して返事の代わりとする(ご飯のスタイルによって受諾か拒否が示される)。もっとも姉妹飯節が今もそうした求愛の場としてい機能しているかどうかは疑問だ。私の見た限り、娘たちを見定めようとしている素朴な若い男性の姿は皆無だった。この祭りも観光客用のイベントへと「進化」しているのだろう。いい悪いは別として、素朴な郷土行事が現代に生き残ろうとすれば不可避の流れた。

姉妹飯節が始まるのは午後からなので、午前中はホテルのすぐそばにある黔東南州民族博物館の見学にあてられた。外は雨が降っている。土砂降りではないが、ホテルから博物館まで5分ほど歩くのにも傘が必要になる。空は重く曇り、雨が止む兆しはない。

黔東南州民族博物館。「黔(けん)」とは貴州省の古名であり、つまりは貴州省東南部の少数民族の博物館だ。衣類、装飾品、道具などが展示されており、写真撮影可。2年前に凱里を訪れたときにこの博物館の前を通ったが、中に入ることはなかった。

博物館を出たときにも雨は降り続いていた。雨の中ではせっかくの姉妹飯もだいなしになる。娘たちが着飾って外へ出ることもなくなるだろう。姉妹飯が行われる施洞へ向かうために専用バスに乗り込むときにはほぼ絶望的な気分だった。運がなかったと思ってあきらめるしかない。

しかしバスに乗ってしばらくすると、雨は弱くなり、やがて止んだ。このツアーでは初日から一貫してこんな感じだった。ずっと曇り空で、あまりいいとはいえない天候。しかし雨が降るのはもっぱらバスに乗っている間や夜間で、いざ観光となるとタイミングよく雨が上がる。「天に三日の晴れなし」といわれる貴州省のことだから、こと天候に関してはあまり多くのことは望めない。決定的な場面で雨が降らなかったことでよしとしよう。

施洞に着き、観光客の接待所となっている民家で昼食をとる。この地方のミャオ族の家庭料理だろうか。餅米がおいしい。

施洞の民家で昼食

昼食後、しばらく自由時間となり、周りを散策する。自由時間も終わりに近づくころ、姉妹飯節の会場となる広場(当初は河原で行われるはずだったが、川の水かさが増していたため広場に変更になった)に向かう行列が始まった。各集落の名前を記したプラカードを先頭に、着飾った若い女性たち、青のミャオ族の衣装のそれほど若くない女性たち、子供たちが数列に並んで歩く。行列はなかなか終わらない。思ったより多くの人が参加しているようだ。

会場に向かって 

我々グループも専用バスで会場に向かうが、道路が渋滞して先へ進めないため、途中でパスを降りて徒歩で向かった。

広場にはすでに多くの人が集まっている。太鼓を中心に若い女性たちが輪になって踊る。数多くの観光客(私もそのひとりだが)に囲まれてスペースがあまりないことに加え、もともと動きの乏しい踊りなので、踊るというより、手をぶらぶらさせて行進していると言ったほうがぴったりとする。写真を撮る機会はたっぷりある。むしろ写真撮影がメインのようなイベントだ。着飾った子供たちも被写体として人気があった。

姉妹飯節

4時過ぎに小雨が降り出した。踊り(というか行進)はこれで自然解散となった。おそらく予定より少し早めの解散だろう。ともあれ、施洞に着いた12時過ぎから今まで雨が降らなかったのは幸いだった。100点満点とはいかなくても70~80点のでき。ぎりぎりセーフだ。

姉妹飯節1

姉妹飯節2

姉妹飯節3

姉妹飯節4

子供1(民族衣装だが漢族観光客の子)

子供2(ミャオ族の子)

凱里に引き返し、ホテル近くのミャオ族料理のレストランで夕食。今日はツアー同行者のひとりの誕生日にあたっていたためデコレーションケーキも出た。ツアーは明日まだ1日残っているが、今日で終わったとしても不満は出てこないだろう。夕方から降り出した雨はまだ続いている。

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