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2016年5月16日月曜日

中国貴州省2016 七日目(帰国)

4月24日。

朝5時40分にホテルを出て、貴陽空港に向かう。バスの中でホテルが用意してくれた弁当を食べる。トースト2枚にリンゴ1個、ミルクといった簡素な、あまりにも簡素な弁当だ。

行きは上海経由だったが、帰りは北京経由。成田組は2時間ちょっとの待ち時間だが、我々関西組は7時間近く待たなければならない。午後2時に空港内のPizza Hutで簡単な昼食をとる。これは西遊旅行社の支払いで、全員同じメニュー。タブレットに入っている電子ブックを読みながら、ひたすら時間をつぶす。中国国際航空機ほぼ定刻どおりに北京を発ち、夜の8時半に関空に着いた。

さて、今回は私には珍しくグループツアーだった。修学旅行と北朝鮮旅行を除けば、生涯に2度目のグループツアーだ。団体旅行と個人旅行の比較、それぞれの長所と短所についてはすでに語りつくされており、屋上に屋を架する感がするが、今回の体験に即して思ったことを少し書いておこう。まず今回パッケージツアーを利用したことの利点から。

  • 約1週間の間に棚田、トン族の2つの村、ミャオ族の3つの村を訪れ、姉妹飯節を見ることができた。ローカルな交通機関を使ってひとりで貴州省を旅するとすれば、1週間で行けるところは限られている。せいぜい姉妹飯節を見物して、凱里近辺の1つか2つの村を訪れるのが精一杯だろう。中国人観光客がどっと押し寄せている中、凱里もしくは施洞に宿を見つけるのも難しいかもしれない。
姉妹飯節

  •  中国料理は円卓を囲んでこそ様になる。ひとりで円卓を囲むわけにはいかない。今回いろいろな料理を楽しむことができたのもグループツアーだったからこそだ。

  • 宿の手配も交通手段の確保も人任せで、自分でしなくてよいことの快適さは言うまでもない。毎日モーニングコールがあるから、寝過ごす心配はなく、飛行機や列車に遅れる不安もない。何かトラブルが発生しても、添乗員が対処してくれるという安心感。ひとり旅につきものの、はじめて知らない土地に足を踏み入れるときの危惧や憂鬱はまったくない。
しかし、パッケージツアーの長所は裏返せばその短所でもある。グループ旅行のマイナス面を挙げておこう。

  • 行程も手配もすべて人任せだから、どこをどの順序でどのようにして訪れたかの記憶があいまいになる。このブログを書くにあたって、旅を記憶の中で再構成してみようとしたが、旅行社から貰った行程表や資料なしでは難しかった。ごく最近の旅であるにもかかわらず。訪れた土地や遭遇した人の印象もそのぶんだけ鮮烈さを失う。

  • 当たり前のことだが、パッケージツアーでは自分で裁量できる余地がずっと狭くなる。この土地が気に入ったからもう1泊して行こう、逆に1日早めに切り上げようなどの気まぐれな予定変更は問題外だ。個人旅行ならなんでも自分ひとりで決めることができる。

  • パッケージツアーでは現地の人々とのふれあいが限られる。宿のチェックインから食堂での注文に至るまで自分でやらざるを得ない個人旅行との大きな違いだ。宿や街で知り合った人とのインプロンプトな会話もグループツアーではほとんど考えられない。バングラデシュの川で鍋を洗っていた少女との会話や成都やウルムチの宿で交わした中国の若者との会話は私の旅の貴重な思い出となっているが、こうしたことはグループツアーでは難しいだろう。

  • 最後にコスト。これは旅のスタイルにかかっているので、個人旅行のほうがパッケージツアーより高くなることもあるが、私の場合には個人旅行のほうが確実に安くなる。貴州省を中心とした1週間の旅行なら、個人旅行の費用はパッケージツアーの代金の3分の1くらいですむ。もちろん訪れる場所は限られ、食事や宿の質はずっと低くなるが。

まだまだあるが、このへんでやめておこう。今回のツアーを終えて確信したのは、私には個人旅行のほうが向いているということ。ツアーに参加したのを後悔しているのではなく、グループツアーが楽しくなかったわけでもない。しかしやはり自分の足で街を歩きたい。多少の苦労はあっても、すべてを自分で決め、自分で探したい。ブータンや北朝鮮、トルクメニスタンなど、団体でもひとりでもガイドを付けざるをえない場合を除き、今後はできる限り個人旅行に固執していこう。

今回のツアーのスライドショーを作成した。背景の音楽は残念ながら適当なものがなく、何年か前に雲南省で購入したDVDからとった。

トン族とミャオ族の村(スライドショー)

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