4月21日。
朝食後8時に専用バスでホテルを出発。30分余りで貴州省榕江県の三宝侗寨(三宝トン族村)に着く。鼓楼で有名なトン族の村だ。村に入るには入場料がいるようだが、ツアーなので個々に払う必要はない。トン族の民族衣装の身につけたお婆さんたちが何かを調理する準備をしている。神様の祭壇もある。おそらくアミニズムの神様だろう。小さいながら土産物を売る店もあった。
バスは凱里に向かう。途中、食堂で昼食をとり、雷山県の大塘村に立ち寄る。これは短裙ミャオ族の村だ。「短裙」とは「ショートスカート」を意味する。短裙ミャオ族もいれば当然長裙ミャオ族もいるが、水田での作業を考えれば短裙は理にかなっている。
村の入口には民族衣装の女性たちが並んでおり、牛の角に入れた酒で我々を迎えてくれる。先頭に若いきれいどころを配置し、列のうしろになるほど年齢も高くなる。まことにわかりやすい構図だ。
入口の門には「新橋苗寨」という額がかかっている。「大塘」というのは近隣のいくつかの「寨」(村、集落)の総称であり、今から我々が訪れるのは「新橋」という集落なのだろう。「苗」はミャオ族を指す。門をくぐってゆるやかな坂を登り広場に至る。広場の構えや雰囲気は2年前に訪れた郎徳村に似ており、飲料や雑貨を売る小さな店が隅に陣取っている。
広場で女性たちのパフォーマンスが始まる。赤と銀を基調とした派手な衣装に短裙。足には脚絆を着用している(あとでツアーのメンバーの誰かが脚絆を譲ってくれるように交渉したが、とんでもない高値だったらしい)。数人の男性が吹く芦笙の音に合わせて、ペンギンのような動作で我々の前に整列し、盃で酒を供してくれる。これが終わると、地味な衣装の中高年の女性たちが登場し、芦笙の演奏を囲んで輪になって踊る。単調な動作なので、踊るというより、ぶらぶら歩いているといったほうが的確かもしれない。この老女たちの緩慢な、やる気がなさそうで、投げやりなパフォーマンスを私はことのほか気に入った。総じて今日のパフォーマンスのほうが昨日の芭沙村のパフォーマンスよりよかった。彩り鮮やかな衣装が目を楽しませてくれたことに加え、動作が単調なだけにauthencityがあるように思えた。芭沙村のパフォーマンスは今風にアレンジされすぎている。
若手がさらに2つの踊りを披露したあと、一軒のお宅を拝見してから、高床式の穀倉を見学した。穀倉は水上に建てられている。穀物をネズミから守るとともに、防火水の役割も果たしているのだろう。
大塘村をあとにし、続いて水電村で芦笙作りの現場を見学する。ツアー同行者の一部は芦笙作りよりも、作業場の大きなテレビで放映されている連続ドラマのほうに興味を引かれていたようだ。
夕食は凱里のホテルの近くのレストランでとった。メインはミャオ族名物の酸湯魚。文字通り酸っぱく煮込んだ魚料理だ。この料理の名前は2年前に来たときから知っていたが、ひとりで注文するのははばかられる。さまざまなディッシュを試せるのもグループツアーの利点のひとつだ。ひとりの旅行では安食堂に入って単品料理をしょぼしょぼと食べるしかない。まあこれはこれで自分で選択できるという楽しみがあるのだが。
ホテルは黔東南州民族博物館のすぐ近くだった。凱里は2年前に来て3泊し、かなり歩き回った。懐かしさもあり、チェックイン後に中心街まで散策したかったが、いかんせん雨が降っている。中心街まで歩けば30分くらいかかるはずだ。30分も雨の中を歩く気力はなく、タクシーで往復すればお金がかかる。ホテルの部屋でゆっくり休むことにしよう。
このツアーのハイライトの姉妹飯節は明日だが、雨が心配だ。
朝食後8時に専用バスでホテルを出発。30分余りで貴州省榕江県の三宝侗寨(三宝トン族村)に着く。鼓楼で有名なトン族の村だ。村に入るには入場料がいるようだが、ツアーなので個々に払う必要はない。トン族の民族衣装の身につけたお婆さんたちが何かを調理する準備をしている。神様の祭壇もある。おそらくアミニズムの神様だろう。小さいながら土産物を売る店もあった。
三宝トン族村の鼓楼
トン族のお婆さんたち
バスは凱里に向かう。途中、食堂で昼食をとり、雷山県の大塘村に立ち寄る。これは短裙ミャオ族の村だ。「短裙」とは「ショートスカート」を意味する。短裙ミャオ族もいれば当然長裙ミャオ族もいるが、水田での作業を考えれば短裙は理にかなっている。
村の入口には民族衣装の女性たちが並んでおり、牛の角に入れた酒で我々を迎えてくれる。先頭に若いきれいどころを配置し、列のうしろになるほど年齢も高くなる。まことにわかりやすい構図だ。
歓迎の酒
入口の門には「新橋苗寨」という額がかかっている。「大塘」というのは近隣のいくつかの「寨」(村、集落)の総称であり、今から我々が訪れるのは「新橋」という集落なのだろう。「苗」はミャオ族を指す。門をくぐってゆるやかな坂を登り広場に至る。広場の構えや雰囲気は2年前に訪れた郎徳村に似ており、飲料や雑貨を売る小さな店が隅に陣取っている。
広場で女性たちのパフォーマンスが始まる。赤と銀を基調とした派手な衣装に短裙。足には脚絆を着用している(あとでツアーのメンバーの誰かが脚絆を譲ってくれるように交渉したが、とんでもない高値だったらしい)。数人の男性が吹く芦笙の音に合わせて、ペンギンのような動作で我々の前に整列し、盃で酒を供してくれる。これが終わると、地味な衣装の中高年の女性たちが登場し、芦笙の演奏を囲んで輪になって踊る。単調な動作なので、踊るというより、ぶらぶら歩いているといったほうが的確かもしれない。この老女たちの緩慢な、やる気がなさそうで、投げやりなパフォーマンスを私はことのほか気に入った。総じて今日のパフォーマンスのほうが昨日の芭沙村のパフォーマンスよりよかった。彩り鮮やかな衣装が目を楽しませてくれたことに加え、動作が単調なだけにauthencityがあるように思えた。芭沙村のパフォーマンスは今風にアレンジされすぎている。
若手の踊り
ベテランの踊り
若手がさらに2つの踊りを披露したあと、一軒のお宅を拝見してから、高床式の穀倉を見学した。穀倉は水上に建てられている。穀物をネズミから守るとともに、防火水の役割も果たしているのだろう。
水上穀倉
大塘村をあとにし、続いて水電村で芦笙作りの現場を見学する。ツアー同行者の一部は芦笙作りよりも、作業場の大きなテレビで放映されている連続ドラマのほうに興味を引かれていたようだ。
夕食は凱里のホテルの近くのレストランでとった。メインはミャオ族名物の酸湯魚。文字通り酸っぱく煮込んだ魚料理だ。この料理の名前は2年前に来たときから知っていたが、ひとりで注文するのははばかられる。さまざまなディッシュを試せるのもグループツアーの利点のひとつだ。ひとりの旅行では安食堂に入って単品料理をしょぼしょぼと食べるしかない。まあこれはこれで自分で選択できるという楽しみがあるのだが。
酸湯魚
ホテルは黔東南州民族博物館のすぐ近くだった。凱里は2年前に来て3泊し、かなり歩き回った。懐かしさもあり、チェックイン後に中心街まで散策したかったが、いかんせん雨が降っている。中心街まで歩けば30分くらいかかるはずだ。30分も雨の中を歩く気力はなく、タクシーで往復すればお金がかかる。ホテルの部屋でゆっくり休むことにしよう。
このツアーのハイライトの姉妹飯節は明日だが、雨が心配だ。
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