2月16日から2月27日にかけ、10日余りのスリランカ旅行を敢行した。スリランカを選んだのは、インドおよびその周辺の国でまだ足を踏み入れていないのスリランカとブータンであるという単純な理由からだ。スリランカといえば、数か月前には未曾有の経済的・政治的危機のまっただ中にあった。だがネットで調べると、現在は小康状態で、観光客を受け入れられないような状況ではないらしい。経済と政治の混乱がどのような爪痕を残しているか知りたいという好奇心もないと言えば嘘になる。
かくてスリランカへの電子ビザを申請した。かかった費用は52米国ドル。
2月16日
9時55分関空発のマレーシア航空便でクアラルンプールに到着したのが16時近く。コロンボ行きの便は7時間後の20時30分発だったが、1時間遅れて21時半ごろにクアラルンプールを離陸した。コロンボ到着も1時間遅れの22時半ごろ(マレーシアとスリランカの時差は2時間半)だった。
イミグレを通過し、アライバルホールでまず320ドルを両替し、SIMカードを購入する。25GBの通話機能(電話番号)付きのSIMカードが6ドル。10日余りの滞在で25GBも必要ないから、もっと安い15GBを購入しようとしたが、「15GBと25GBでは1ドルしか違わない」という声に押されて25GBを購入した。
空港で紹介されたタクシーで予約してあるホテルのZest Metropoleへ向かう。タクシー代は23ドル。後日、スリランカの配車アプリであるPickmeでコロンボ中心部から空港へ行ったときの代金が1000円強だったから、倍以上の値段である。ただし、深夜であったこと、Pickmeで車がすぐつかまるかどうかわからないこと、そもそもPickmeをまだ登録していなかったことなどを考慮すると、空港のタクシー・サービスを利用するのはやむをえない選択だった。
空港からコロンボの中心までは小一時間かかる。運転手といろいろ話す。最近の政治経済状況についてはもちろん、シンハラ語(SinhalaまたはSinhalese)とタミール語やインド各地の言語との関連など。シンハラ語は他の言語から独立した孤立語らしい。スリランカでは英語が広く普及しているのが、シンハラ人が家庭で話すはシンハラ語であり、学校教育もシンハラ語で行われているという。ただ授業をすべて英語でやっている私立学校もあるとのこと。
運転手とは多少複雑なことまでちゃんと英語で意思疎通できた。「ああこれがスリランカだ、ありがたい」という感想をこのときは持ったが、英語が万能ではないことを後日思い知らされる。
Zest Metropoleに着いたのは午前1時近く。先客の欧米人カップルがチェックイン中だった。この高齢カップルの夫人のほうに見覚えがあった。コロンボ行きのマレーシア航空便の機内で見かけたのだ。派手なワンピースだったので目立っていた。
夫がチェックイン中、夫人と少し話す。アイルランド人で、アジアを何か月か旅行し、最後にスリランカを訪れたところとのこと。スリランカには10日ほと滞在する予定らしい。
チェックインを済ませてホテルの部屋で体を横たえたときには午前2時近くになっていた。2泊(朝食なし)で83ドルとちょっと高いだけあって、広々とした気持ちよいベッドだ。
Zest Metropole(翌朝撮影)
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