2月24日
予定どおり5時15分にチェックアウト。早朝のチェックアウトがちゃんと伝わっているかどうか不安だった。案の定、玄関のシャッターは閉まったまま。ガラス越しに事務室を覗くと、若い男が床に寝ている。だがドアを2、3回ノックすると、男はすぐに起き、笑顔でシャッターを開けてくれた。どうやら早朝チェックアウトは伝わっていたようだ。
外はまだ暗い。犬の多い裏通りは避け、表通りから駅を目指す。途中でトゥクトゥクから声をかけられる。駅までなら100ルピー(40円弱)とのこと。列車は6時15分に発車だから、歩いても十分に間に合うが、表通りにも犬がいるかもしれない。ここは楽をしてトゥクトゥクを利用することにした。
駅に着いたのは5時半過ぎだが、まだ誰も来ておらず、もちろんチケットの窓口も開いていない。
やがて徐々に乗客が到着し、窓口が開く。コロンボまでの2等のチケットが980ルピー(360円ほど)。3等の値段はわからない。後でわかったことだが、2等と3等の違いは2等が2人席なのに対し、3等は4人席。どちらも指定席ではなく、値段もそう大きくは異ならないだろう。
トリンコマリーからコロンボまでは直通ではない。途中のGaloyaという駅で乗り換えなければならない。
6時15分発の列車が発車したのは7時過ぎだった。この種の遅れは予期していたことではある。結果的には暗いうちにチェックアウトする必要はなかったわけだが、最初から遅延を見込んで駅に遅く到着するという選択肢はない。
乗り換え駅のGaloyaには2時間余りで到着した。Galoyaでの待ち時間は30分ほどということだったが、実際には1時間以上待った。駅の売店で買ったスナックとオレンジ・ジュースを遅めの朝食としながら列車を待つ。
Galoya駅
トリンコマリーから乗り合わせた乗客の中に十数人の若者がいる。全員私服だからわからなかったが、彼らはスリランカ海軍の兵士だった。トリンコマリーの海軍基地から配置転換でコロンボの南にあるGall(ゴール)へ行くところ。
そのうちのひとりがスマホの画面を見せ、「日本語が話せる友達だ」と言って若い男性を紹介する。紹介された男性とスマホのビデオチャットを通じて日本語で話す。男性は熊本に住んでいる。スリランカ人が日本へ行くには日本人の保証人が必要になるらしい。
ようやく列車が到着した。席を探すのに右往左往している私を海軍兵士のひとりが自分の隣の空席まで案内してくれた。列車の中ではいろいろな物売りが来る。これはまあどこにでもあることなので驚かないが、カラオケの歌手まで登場したのにはちょっとびっくりした。
列車内のカラオケ歌手
午後5時過ぎ、コロンボまであと20分くらいのときにトラブルが発生した。着いた駅で列車が立ち往生してしまったのだ。どんなトラブルかは不明で、いつ発車できるかもわからない。隣の海軍兵士は「列車を降りてバスでコロンボへ向かったほうがいい」と言う。
そのアドバイスに従い、列車を降りる。コロンボ行き(正確にはペター行き)の路線バスはすぐに見つかった。
30分ほどでコロンボへ着く、予約したRegent Roomsというホテルにトゥクトゥクで向かうが、市の中心部にあるはずのこの宿がなかなか見つからない。宿に電話すると、なんと私の予約はキャンセルされているという。しかもキャンセル料は100%。キャンセルした覚えはない。2泊で32ドルだからたいした金額ではないが、あまりにも理不尽だ。
帰国後に調べると私と同じような目にあった客からのレビューがあり、評価は10点中の1となっていた。予約サイトのBooking.comに連絡し、キャンセル料は課さないということで決着した。
結局、Fairway Colomboというホテルに飛び込んだ。朝食なしで1泊60ドルと高いホテルだが、ここで2泊することにした。外では雨が降り出していた。Fairway Colomboの前ではStreet Food Festivalということで、数多くの屋台が出店し、かなりの人が集まっていた。彼らも雨宿り中だった。
Fairway Colombo
雨は1時間ほどでやんだが、雑踏の中でストリート・フードを求めることはあきらめ、近くのバーガー・キングでビーフ・バーガーのセットを調達、ホテルの中で食べた。正確な値段は覚えていないが、2000ルピー(740円)を上回っていた。Pizza Hutと同様、外国資本のチェーン店は安くない。
朝の5時過ぎにトリンコマリーの宿を出て、コロンボのホテルに落ち着いたのが夜の8時。15時間を移動に費やしてしまったわけだ。
翌日になって判明したことだが、Fairway Colomboはコロンボ到着時に宿泊したZest Metropoleと隣接していた。
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