2月20日
5時に目が覚める。昨日ど同様、ムハマッドが運んできた「朝食」(実際は若干のお菓子)を食べた後、8時過ぎにムハマッドのトゥクトゥクでジャフナ行きのバス乗り場へ行く。ちゃんとしたバス・ステーションではなく、単なるバス乗り場だ。ジャフナ行きのバスはアヌラーダプラ発ではなく、コロンボからやって来る。バスを待っている間、年老いたトゥクトゥクの運転手が話しかけてきた。ムハマッドはジャフナまで8時間と言っていたが、この老人によると4時間とのこと。ジャフナまでトゥクトゥクで行くことも可能だが、代金は80ドル。普通車なら100ドルとのことだった。昨日ムハマッドが示した200ドルの半額だ(もっともムハマッドは「ディスカウントは可能」とも言っていた)。
しばらく待つと、ジャフナ行きのバスがやって来た。先ほどのトゥクトゥクの運転手が「ジャフナ行きだ」と教えてくれる。これはありがたかった。車掌が行き先を叫びながらバスは近づいてくるが、「ジャフナ」とは聞き取れなかった。
バスは満員で、多くの乗客が立っていた。満員の状態は30分以上続いた。私は幸い10分ほど経ったところで座ることができた。
満員のジャフナ行きバスの中
予約しておいたJaffna Heritage Hotelまでトゥクトゥクで向かう。レビューの点が高いことから選んだJaffna Heritage Hotelは2泊で83ドル。コロンボで泊まったZest Metropoleとほぼ同じ値段だ。2日分の朝食も付けることにした(1日あたり550円ほど)。
チェックインしたあと、近くのスリランカ料理の店で昼食をとる。グーグル・マップで評判のいい店だが、各種スリランカ料理を提供するのは夕方5時半以降で、昼は1種類の定食しかなかった。定食の値段は忘れてしまったが3~400ルピー(100~150円くらい)だっただろう。定食はインドのターリーのような形式だった。ジャフナがタミール地域であることを思い知る最初の出来事。
インド式の定食
スリランカ最大級のヒンドゥー寺院であるこのお寺は、ジャフナきっての観光スポットでもある。時間帯によっては中に入れるのだが、私が行ったときに門は閉じていた。中に入る際には、男性は上半身裸にならなければならないらしい。スリランカまで来て、貧弱な裸体をさらすのははばかられる。内部を見学するのはあきらめよう。
壮大なナルア・カンダスワミ寺院
ジャフナの午後はコロンボと同様に暑い。寺院の近くのLingan Cream House
という大きなアイスクリーム屋でマンゴー・アイスクリームを食べる。中年の男が私のテーブルに座り、英語で話しかけてくる。宗教の話などをしていたようだが、内容は忘れてしまった。
ジャフナに2泊したあとどこに移動するか。どこに移動するにせよ、鉄道を利用できないから、バスで行くしかない。どのようなバスの便があるか、バス・ステーションまで行って確かめておきたい。グーグル・マップで「バス・ステーション」を検索するが、バス・ストップしか出てこない。ともかく表示されたバス・ストップを目当てに30分以上歩くが、方向違いだった。バス・ステーションへ行くのは明日に回し、歩いてホテルまで帰る。
歩いていて気づいたのは、ジャフナの整然とした街並みだ。住宅地ではゴミもほとんど見られない。インド、パキスタン、バングラデシュとは大きく異なる。むしろ日本に近い。ただ、ヒンドゥー教の影響で、ときおり通りを闊歩する牛を見かける。ここらへんはインドと似ている。インドのバラナシの牛たちほど厚かましくはなく、数も多くはないが。
ジャフナの整然とした通り
その通りを闊歩する牛
ホテルへ戻り、バナナやパンで夜食代わりとし、この日を終える。
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