4月24日
シーラーズ最後の日。このあとどこへ向かうか。38年前の思い出の地バンダレ・ホメイニイを再訪するにはまずアフヴァーズに行く必要がある。シーラーズからアフヴァーズへ行く手段はバスしかなさそうだ。ガイドブックによると「バスで10時間」とある。10時間はきつい。それに砂漠の中のバンダレ・ホメイニイは灼熱の暑さだろう。アフヴァーズをあっさりあきらめ、つまりバンダレ・ホメイニイをあきらめ、次の目的地をゾロアスター教生誕の地ヤズド(Yazd)に定めた。ヤズドならバスで7時間だ。
明日のヤズド行きのバスのチケットを購入するために、Karandish Bus Terminalまでホテルから歩いて向かった。城砦とショハダー広場を通り抜け、ホシュク川に沿って40分近く歩く。バスのチケットの値段は忘れたが、そう高くはなかったはずだ。「忘れた」というようり、このときに至ってもイランの通貨の価値を正確に把握できず、いくらだったかをちゃんと意識していなかったと言うほうが正しい。
川に沿って歩く
ホテルに戻る途中、このところの旅行の恒例となっている「現地での散髪」を実行した。代金は200トマン(200万リアル)。400円ちょっとだ。
ホテルで一休みしてからバザールへ行く。バザールはシーラーズ到着の日にも訪れているが、ちゃんと見るのはこれがはじめてだ。バザールは北と南に分かれている。どちらも現地の買い物客で賑わっていた。
バザールの入口
バザールの中(1)
バザールの中(2)
アイスクリーム
バザールを出るとすでに日は暮れていた。夜になっても賑やかなショハダー広場を抜け、暗い夜道を歩いてホテルをめざす。足元は真っ暗だ。
夜のショハダー広場
突然衝撃を受けて前のめりに倒れた。段差があるのに気がつかなかったのだ。かなりの勢いで両手が地面につく。眼鏡が外れ地面に落ちそうになる。足にはかすり傷。倒れた体を支えた右手の親指が痛む。かなりの痛さだ。
指を曲げることができない。骨折していないか、あるいた骨にひびが入っていないか心配になる。ただの捻挫ならいいのだが。明日はヤズドへ移動する日だからむずかしいが、明後日にでも病院で診てもらったほうがいいだろう。
後日談だが、明後日になると、痛みはかなりやわらいでいたので、病院には行かなかった。帰国後のレントゲン写真でも骨には特に異常はなかった。眼鏡が割れなかったことに加え、軽傷ですんだのは、不幸中の幸いだった。
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